人との繋がりが必要な夜

彼女との電話が10分で終わった。
いつもは1時間以上続く定期的な生存報告と愛情表現ではあった。
お互いに疲労で眠気がピークだった。
ただそれだけなのにさみしく感じた。

私と彼女の関係はひどく脆いもので
マッチングアプリで出会って
ただ私が惚れてしまっただけ
だから双方向の愛情ではない
私からの一方通行の愛情である

彼女は恋愛経験がなく
また、甘ったるい関係が苦手だった
そして、それは私も似たようなものだった

長い間お付き合いした相手は居ないし
聞いていて恥ずかしくなるような関係は苦手だった

それでも私は彼女のことが好きである

しかし私はナルシストではない。
他者にリビドーを放出することは自分にリビドーを放出することにはならない。
自己愛ではないのだ。
他人からのリビドーを受け取らないと私のリビドーは枯渇する。

つまり、愛されていないと分かる相手を愛する体力は私にないということだ。

その旨を彼女に伝えることができない。
うまいこと書けないが、怖いのだ。

我々はどこへ向かうのだろうか。

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