平凡理系大学生アメリカ研究留学日記-自己紹介編-
せっかく色々な方に読んでもらえる機会ならば、もう少し自分のことについて知ってもらおうということで、自己紹介の記事を書かせていただこうと思います。
留学に至った経緯だけでなく、性格や興味など、自分自身でも再確認しておきたいところなので少々自分語りにお付き合いください。
幼少期 -初めての海外-
両親は愛知県出身ですが、生まれてすぐに父の転勤で東京に来てからずっと東京で暮らしました。幼少期はとても人見知りで、友達づくりに苦労したのを覚えています。一度仲良くなれば親しくなれるのですが、クラス替えで仲が良かった友達と離れ離れになる度に新しい友達を作るのに苦戦していました。小学5年生で転校した時も、新しい環境でどうやって友達を作れば良いかわからず、しばらく一人で過ごしていました。
その割に授業では積極的で、手を挙げて発言したり、グループでの議論を仕切ったりするのが好きでした。いわゆる優等生タイプ。今思えば随分でしゃばりな子どもだったと思います。
その後中高と公立の学校に進み、運動部に入ったおかげで少し活発になり、人見知りも少なくなりました。ただ、今でも人にどう思われるか気をつかっていたり、大人数の会話では基本的に話を聞く方で、正直しゃべるのはあまり得意ではありません。プレゼンやスピーチが上手かったり、面白い話で場を盛り上げられるような人のことを心から、羨ましいと思います。
そんな私が海外に興味を持つようになった最初のきっかけは、父がアメリカのサンフランシスコに1年間単身赴任していた時に、夏休みの1ヶ月間遊びに行ったことでした。当時は小学4年生で、週に一度英会話教室に通っていたものの、全く英語が話せず、唯一話せたのは飛行機で言うために覚えたExcuse me.くらいでした。毎日母と弟とどこかへ出かけ、新鮮な毎日にワクワクしたのを覚えていますが、アメリカ人と話す機会はほとんどありませんでした。唯一あったのが、日曜日に教会の礼拝を見学していたら、子どもの集まりに連れて行かれ、何かを聞かれて順番に喋らないといけない感じになったけど何を聞かれたのかわからず、他の子たちが答えていることをそっくりそのまま真似してI'm from Sanfrancisco. と言ったら、他の子どもたちがすごい勢いで何かを喋り出した、という出来事でした。せっかく英会話教室に通っていたのだから、後から考えればI'm from Japan.くらいは言えたはずなのですが、当時の私は英語を喋らないといけないと言う状況にパニックで、何も考えられませんでした。この苦い思い出はその後の英語学習へのモチベーションにつながったと思います。
高校生 -初めての国際経験-
高校生の時、選ばれた人だけが参加できるアメリカ研修というのがあって、迷わず応募したものの、成績とエッセイで力およばず、参加することができませんでした。仕方なくその代わりに校内で5日間英語だけを話す、Empowerment programというものに参加したのですが、そこで初めて、英語って話そうと思えば話せるんだ!ということに気づきました。すらすら言葉が出てこなくても、相手に自分の伝えたいことを英語で伝えることができることに喜びを感じ、毎日頭で英語で何を話そうか考えていたので、電車の中の他の人の会話が英語に聞こえてくるくらいでした(笑)
そして、もう一つ高校での貴重な経験が、インドネシアの高校生との交換ホームステイです。授業で世界のことについて習う中で発展途上国について興味を持ち、先進国以外の国に行ってみたいと思っていたことから、募集を見て迷わず応募しました。まず先にインドネシアの子が日本に来て、一緒に観光したり授業を受けたりしたのですが、人をもてなすのに慣れていなかったのでどうすれば楽しんでもらえるか考えるのに苦労しました。逆に私がインドネシアに行った時には、色んなところに連れて行ってくれて、楽しい思い出をたくさん作ってくれました。その子が日本に来た時以上のことをしてもらったので、いつかまた会ってたくさんもてなしたいと思っています。インドネシアに行って一番印象的だったのは、貧富の差を肌で感じたことです。モスクに行った時に靴袋を売ろうとする女の子たちにすがるような目で見つめられた時は、本当に衝撃的でした。私たちにとって当たり前の暮らしは、世界にとってはそうでない、ということを強く実感した出来事でした。
インドネシアでの経験もあり、世界で困っている人の役に立つ仕事がしたいと思うようになった私は、国連職員に興味を持ちました。しかし、調べてみると予想以上に難しく、語学力と専門性の両方が必要だということが分かりました。そこで、専門にするなら何が良いかを考えた時、高校の授業で一番好きだった生物を深く学びたいと思いました。生物だったら、医療、食品、エネルギー、環境など世界における幅広い問題に関係しているので、どの分野が良いかまだ分からなかった私にとって、ちょうど良いとも思いました。
大学 -留学のきっかけ-
大学で専門として生命科学を学ぶうちに分子生物学の面白さに惹かれたこともあり、病気のメカニズム解明に関わる研究をすることにしました。しかし、実際に研究室に入ってやってみると、研究を面白いと感じる反面、なかなか成果が出ないことや、周りの優秀な人々を見て、自分は研究に向いていないのかもしれない、と思うようになりました。
そこで、とりあえず最先端のアメリカに行って、自分がどれだけやれるか試してみよう、と思い立ちました。単純に一度しかない人生、日本にずっといるのはもったいない。できる限り色々なところへ行き、多くの人に出会い、様々な経験をしてみたい。というのも留学の大きな動機の一つです。
また、日本の"出る杭は打たれる"雰囲気が嫌で、もっと広い世界に出たいと前から思っていたのも正直な理由の一つです。
とにかく新しいことが好きで、今までにやったことがないことに挑戦したい、という性格の私にとって、留学は"絶対にしなければならないもの"でした。海外の友達を作って楽しい思い出を作ることにも憧れがあったし、何としてでも学生のうちに留学しようと決心し、今に至りました。
私が今まで出会った留学経験者の方は、どの人も"面白い!(interesting)"と感じさせる何かを持っていました。ここまで読んでくださった方が私に対してどんな印象を持ったかは分かりませんが、自分は特筆すべき点もない、極めて平凡な人間だと思っています。そんな私が、留学を通して少しでも"面白い人間"に近づけるのか、日本にいるだけでは得られない何かを手に入れることができるのか、この日記に記していけたらなと思いました。
P.S. 留学中に下書きを保存したまま、パーソナルな内容すぎて公開するのを躊躇していたのですが、今になって公開することにしました。少しでも誰かの参考になれば幸いです。
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