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No.654|打ち手バカになっていないか

2024年10月19日 No.654 
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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先日、ある駅で見かけた新しいモニュメントについて、ふと考えさせられました。

そのモニュメントは、ある有名な方が携わった作品。

しかし、調べてみると、その方はその自治体出身とのこと。

どうやら、そのご縁から自治体が作成を依頼されたようです。


地元にゆかりのある方が手掛けた作品を活用すること自体は、シティプロモーションの一環として素晴らしい取組です。

地域のアイデンティティを大切にし、出身者とのつながりを活用することは、地域活性化においてもよく見られる手法です。

しかし、問題なのは、その作品が「誰のために」作られたかという視点が抜け落ちているように感じた点。


実際、そのモニュメントは、我々の世代からすれば、正直、感性が古い印象。

もちろん、それが悪いわけではありませんが、それが若年層や子育て世帯に共感されるかどうかは別問題。

子育て世帯をターゲットにしているようですが、シティプロモーションとしての効果も限定的でしょう。


なぜこのような決定がなされたのか。

おそらく、最初は地域のシティプロモーションを強化するという大きな目的があったはず。

しかし、いつの間にか「有名な地元出身者に依頼すること」が目的化し、最終的な課題解決を見失ってしまったと推察されます。


何かを決定する際、重要なのは、「ファクト」をしっかりと把握し、それに基づいて意思決定を行うことです。

つまり、ただ有名な人物に依頼したからと言って、必ずしもそれが成功に繋がるとは限りません。

施策を実行する前に、「この施策で何を達成したいのか」を具体的に設定し、それを数字などの客観的な指標で明確にしておくことが大切です。


また、不可逆な決定、特に長期にわたる影響を与えるものについては、慎重な判断が不可欠です。

モニュメントのように、一度設置されると簡単に変更できないものは、より一層の配慮が求められます。

その場の勢いや思いつきで決めてしまうと、後で「なぜこうなってしまったのだろう?」と後悔することにもなりかねません。


こうした冷静な意思決定プロセスが欠けると、せっかくのシティプロモーションも、思い描いた成果には結びつかない可能性があります。

目的を見失わず、データとファクトに基づく判断を心がけることが、ビジネスやプロジェクトの成功には欠かせないですね。


最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!

●本日のまとめ

・施策を決定する際は、数字やファクトに基づく冷静な意思決定が重要。

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