
No.705|適切なタイミングで適切な言葉を
2024年12月9日 No.705
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
ーーーーー
■
昨日の、ある民間企業のクライアントとのミーティングでの話です。
新卒数年目の方のコミュニケーション力がいまいちで、経営者がこちら側に申し訳なさそうにしているシーンがありました。
かなり軽めで難易度も高くないプロジェクトだということもあり、担当者を上述の方にし、そのサポートで先輩が入り、代表が打合せに入るという感じでスタートしました。
■
担当者がコミュニケーションが得意ではないようで、途中から先輩が仕切るようになっていたのですが、昨日は先輩が欠席だったため、担当者と代表とで打合せ。
担当者に質問するのですが、質問が返ってこないため、なかなか大変でした。
というのも、質問に対する回答がずれているとかではないんです。
質問した際に、回答がそもそも返ってこないんですね。
■
「●●というタスクが大きいので分解したいんですが、具体的に発注事業者さんからどういった依頼があったんですか?」
と尋ねてパソコンをいじりだしたので、メールか資料を探しているのだろう、と思っていたのですが、30秒ほど何もなく。
さすがにシビレを切らしたので、「今、メールか資料を確認してもらっていますか?」と尋ねると、「いえ、メールも資料もありません」。
■
(え?今の30秒ほどって、なんやったん?)
って状況でした。
この様子を見て、さすがに代表も申し訳ないという感じになっていました。
■
確かに、日常生活であろうが、仕事の場面であろうが、質問に対してトンチンカンな返事がある時はありますよ。
ですが、質問をしたら、返事を少なくとも行おうよって社会人だったら当然だと思いますよね。
■
ここ数か月、担当者の彼を見ていると、指示を出せば、動いてくれます。
ただ、エラーがあった場合は、黙るというようなので、慣れてくれば彼の反応でどういう状況かわかるようになるのでしょう。
■
ただ、彼を見ていて感じたのが、「自問自答を行う癖がついていないんだな」ということです。
言葉が回っていないんですよね。
たぶん、ぼーっとしてしまっている。
■
自問自答を行うには、「いつどういった言葉を使うか」を定めることが有効です。
簡単に言えば、口癖ですね。
私であれば、意識しているのは、クライアントとの協議資料を作成するときは「この協議の論点は?」「論点の持ち主は?」といった口癖です。
■
プライベートでは、何かタスクが発生すれば「即時処理」という言葉を回しています。
こうした口癖となる言葉をおそらく彼は知らないのだろうし、知っていてもいつ使うのかがわからない。
先輩や上司がいれば隣で適宜言葉を発してくれるため、それに応じればいいが、誰もいないとそれができない、というわけです。
■
やはり人間は言葉によってしつけられており、成長するには適切なタイミングで適切な言葉を回すことが重要なんだということがわかりました。
おそらく、この新卒社員には①言葉を覚えさせる、②適切なタイミングで言葉を回しているかフィードバックする、③何ができてできていないかを振り返らせる
ということが重要なんでしょう。
■
ただ、これは私も同じです。
私からすれば彼に対して抱いたことも、私のメンターからすれば私に抱いていることでしょう。
他山の石として、適切なタイミングで適切な言葉を回すため、口癖を増やしていきたいと思う、勉強になる出来事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も「即断・即決・即実行」「めんどくさければGO!」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・適切なタイミングで適切な言葉を回し、自問自答を行うことが行動の精度を上げるためには重要である。
・そのためには、口癖を覚え、増やすことが成長につながる。