6年目に突入するMacBook Pro 2019
僕のメインノートはMacBook Pro 2019だ。たしか2020年の初売りで買った。CPUは4コア 1.4GHzのCore i5で今見ると酷いもんだが、それでもその少し前までラップトップは2コアが多い状態だったので、まだマシだったという。Ryzenが出るまでIntelは徹底的に舐めプしていたため、だいたい2013年以降のMacノートは全体的にひどかった。なので、MBP2019は今となってはクソスペもいいところだが、当時はそれでも「やった!4コアだ!」と嬉しがっていたものだ。
Proには使えないゾ
まぁそれも当時の話で、その後AppleSiliconで世界は一変し、また鼻ほじしていたIntelもさすがに焦ったのか矢継ぎ早にコア数を増やし始め、そしてRyzenは今も変わらず強さを発揮しているため、2025年の今見るとMBP 2019のスペックは「誰に強いられてこんなの買ったの?」みたいな感じではある。少なくとも2025年にこのPCでProの仕事は出来そうにない。
まぁ本気でこれを使ってやろうと思えば、RAMを16GBに盛っているのでギリギリできなくもないとは思う。8GBなら詰んでた。ストレージ256GBはだいぶネックかなぁ。Dockerとか使い始めるともうだいぶつらいね。エミュレータなんてとてもとても。まぁなにをしたところでCore i5 1.4GHzの絶望感。サーバレスで手元で一切動かさない開発くらいかなぁやれるとしたら。
ということで、実際このPCはProとは名ばかりで、その役割の9割くらいはWebブラウジングである。こうしてブログを書いたりAmazonで買い物したり楽天でお買い物マラソンとかいう謎の競争を繰り広げるのに利用している。あとはRSSから後で読むようにNotionに飛ばした記事を読む時。
まぁ唯一開発っぽい役割といえば、たまに出先でコードを確認するくらいには使うこともある、くらいかな。でも実行しない。できない。
あー、あとみんな大嫌いバタフライキーボードの問題もあるね。これは結局なんだったんだろうね。Touch Barも結局音量調節以外で使ったことがないまま消えていく運命。
2025年もMBP 2019を使っている
ということでMBP 2019はMac冬の時代の雪解けを感じさせるものではあったものの、まだまだ春にはほど遠い代物である。それにも関わらず、なんだかんだで使い続けている。
まぁ僕は開発は全部デスクトップPCでやるし、出先で何かしらすることもあまりないので、ラップトップについては貧弱でも良いというのがある。実際次にMacノートを買うならMBAだろうなと思う。
とはいえもっとスペックの高いWindowsのゲーミングPCも持っているのだから、何もわざわざこんな低スペMacをサブとはいえ使う必要はないのではないかと思うし、実際一時期WindowsノートにノートPCの役割を集約させようとしていた時期もあるのだが、結局今こうしてブログ記事を書いているのはこの骨董品と化しつつあるMBP 2019であったりする。
確かに低スペなのだが、それでも用途を限れば十分であるし、そしてその十分な用途の中では、なんだかんだで快適なんだ。
Macが良かったんだ
Macの良いところは結局のところmacOSなのだなと思う。物理レベルで言えば入力インタフェースのトラックパッドが素晴らしいし、ソフトウェアではUNIXの資産が使えるし。デフォルトでEmacsキーバインドも使えるし。画面はやけに綺麗な感じがして、13インチなのに15インチのWindowsゲーミングマシン(144Hzリフレッシュレート)よりも見やすいと思える(まぁRetinaだからそれは数値的にもそうかも)。
全体的に、カタログスペックとは別に、実際に使っていて心地よいと感じられる。僕は2010年からMacを使い始めているが、Windowsもずっと並行して使い続けていたし、最初の頃はむしろWindowsマシンのほうがメインだった。最初からMacユーザだったわけではない。しかし結局Macメインになっている。
まぁこれは、僕が研究室の方針でLinuxしか使ってはならん(デバイスドライバの関係でどうしてもWindowsがいるなら仕方ない)という状態で、割と真面目にやっていた僕はLinuxの便利さを痛感したため、一応UNIXであるMacが使いやすかったのだろう。当時はMacユーザは開発者の中でもまだ少数派で、なんかの集まりにいくとやけにちっこいWindowsノートを広げている中で僕だけ13インチのでかいMacを広げた時には、アルミの無骨さもあり、我ながらイケてない感じがしたな。Macノートがカッコいいと見做されたのはそのもうちょっと後だ。
まぁとにかく、今みたいに開発者(特にWeb系)はとりあえずMacだよね見たいな空気なぞなく、なんでMac使ってんの?と怪訝な顔をされる時代だったわけだが、僕はMacがいいと思ったから使い始めたのだし、なんだかんだそれから15年使い続けているわけだから、そこらへんの毎年Mac買い換えてますみたいなのよりよほどApple愛があると思うのだが、しかしAppleの経済的利益にはあまり貢献していないかもしれない。
ここまでの話のとおり、ラップトップは未だにMBP 2019だし、デスクトップはもちろんiMacなぞ買ったことはなく、M2 Pro Mac mini(SoC/RAM盛り)を整備済み品で、ストレージさえバカ高いCTOを嫌がってストレージは自前で用意したいものを外付けで繋いだのを起動ディスクにし、お役御免となってIntel Mac mini 2018は今なおコンテナサーバーとして24時間稼働している。
あ、でもタブレットはiPadを過去4台買ってるわ。今も2台使っているし。iPadこそ真のパーソナルコンピュータという言うべきものだと思うし、ジョブズもそう考えていたんじゃないかと思うが、イマイチ流行らんね。iPhoneは過去3台くらい使っていたが、今はAndroidだ。iOSとAndroidを交互に使ってきたが、iPhoneがあまりにも高くなりすぎたのと、最近はAndroidもよくなってきたのので、もうiPhoneをメインにすることはないかもしれないなぁ。
もうしばらくがんばれ
なんか話がずれてきたけど、要はまぁなんだかんだで僕はMacが好きなんだろうなぁと思うし、たとえ低スペでもこのMBP 2019も使える限りは使い続けたい気でいる。買い換えるよりは、使い続けたいんだよな。押し入れに、もう起動しなくなったボロボロのiPodがあるよ。それくらい続けられることは、幸福だよな。
まぁ、M4 MBA出たらしれっと買い換えるかもしれないけどね!