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趣味としての脱Google Gmail編: 「技術的には可能です」……けど

去年からボチボチ始めている脱Googleの試みだが、今回は俺たちのGmail。

さて、このGmailだが……理屈のうえではもっとも使わないのが容易な部類に入る。ので、やるかどうかは本当にやる気次第……なんだけれど、ねぇ。これが本当に面倒臭いので……。


Gmail ≠ Googleアカウント

まず大前提として、Gmail ≠ Googleアカウントである。これは昔からのネットユーザなら「言われるまでもないが?」だけど、最近の子はgmail.comじゃなくてもGoogleアカウント作成できることを知らなかったりする。なので、新卒の子に会社ドメインのメールアドレスでGoogleアカウント取得しといて、とか言うと「???」って顔されたりする。された。IT企業だったんだが……そうか。それくらい、定着してるんだなぁ。

Googleアカウントはサービスによってはログイン手段としてそれしかなかったりもするし(本当にやめろ)、開発者ならばGCPもあるので必須だ。しかし、それがGmailである必要はない。なので、Gmailは実は必須ではない。

代替手段は死ぬほどあるが……

Gmail以外の代替手段はそれこそ死ぬほどある。超有名所ならYahooメール。海外のメールサービスも、独自ドメインではないフリーアドレスなら無料で使えるのがたくさんある。なんなら独自ドメインでもZoho Mailなら無料(ドメイン代は別)で作れる。

そしてそれらは、Gmailと同じように使える。まぁZoho Mailで独自ドメインを無料でやりたい場合、IMAP使えないのでWebメールのみという制約はあるが……。そこまでやるならお金払うほうがいいかなと。iCloud+あたり個人的にはオススメだが、GAFAMがイヤならまぁ適当に。

……開発者なら、受信でCloudflareのEメールルーティング + どこぞのフリーアドレスを駆使しつつ、送信はAmazon SESやResendを使うというクソドケチコースもあるにはあるよ(やってる)。


記事はGmailだけど他でもなんでもできるので

移行めんどくさすぎ問題

まぁ問題は代替手段の有無ではなく、各サービスに登録している既存アカウントの移行だろう。ログインIDとして使われることも多いメールアドレスを変更するのが面倒くさい、ただただこれに尽きるだろうし、実際そこについては頑張るしかない。まして自前の認証システムを用意していないサービスで、Gmailを使ったGoogleアカウントと紐付けていたりすると、これは相当しんどい。多分問い合わせとかしないといけないと思う。

未だにメールアドレスでしか繋がっていない人もいるだろうし、またそういう人に限ってメールアドレス変更とか言いづらいくらいのビミョーな距離だったりするんよね。

Gmailを避ける理由は……

GmailはGoogleサービスの中でもevil度が低く、クオリティも高い。迷惑メールフィルタの機能など非常に強力で、Gmailから乗り換えると「迷惑メールってこんなに届くんだ」と思うこともあるだろう。まぁそれだけに、サービスを運用する側の立場だと「Gmailにだけ送れない」という事故もあったりするのだが……まぁそれは受信側の問題ではないので。さすがにイマドキはGmailに送れないとなるとそれは送信側の瑕疵と見做されるのでね。

まぁ強いて言えば……Googleにメール内容めっちゃ見られているのは間違いないから、それが気持ち悪いってことくらいかなぁ。でもそれを気にする人は、そもそもフリーのメールアドレスなんか使っちゃいけないから……。

ということで、脱Googleを進めたい人の中でも、GmailはGoogleのもっとも代表的なサービスでありながら、めんどくさい割に移行すべき理由があまりないので、やる気にならないかもしれない。

年単位の時間をかけて少しずつ

とはいえ、Gmailを使っておきながら「脱Google」を謳っても鼻白むし、やるならやはり移行していくべきだろう。自分はいくつかのアカウントについて脱Googleを進めており、新規で登録するサービスはGmailのアドレスを利用しないようにしている。

……が、正直これの移行は、年単位の時間がかかるだろうなぁ……という覚悟はしているし、またそれでも最終的に移行しきれないだろう。これはもう、仕方ないかな。

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