「疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ」というコピーに惹かれ、最近話題の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆, 2024)を読んだ。 家に帰る途中の電車で、カバンの中に本は入っているのに手はなんとなくスマホに伸びてしまって、Twitterのタイムラインと友達のストーリーを往復しているうちに最寄り駅に着く(そしてそれを後ろめたく思う)という経験は幾度となくある。積読ばかりがたまっていって、読書メーターの積読本と読みたい本の合計は160冊を超える。興味のある分野の
※大ヒット作品の予習をするのにわざわざこのnoteを読む人がいるとは思えないしもしそうならこれは感想のふりをした自分語りなのでお勧めしないけどゴリゴリネタバレが含まれます 先日、ディズニー/ピクサーの新作映画『インサイド・ヘッド2』を見てきた。 私は基本的にディズニー映画を避けてきたので、これまでの人生で見た記憶のあるディズニー作品数は合計しても片手の指におさまる。しかもほとんどは兄弟の付き合いや学校の授業で見たもので、劇場で見たのは実写版『アラジン』くらいだ。 家にテレビ
文章を書けなくなっている。何も考えていないわけではないのだけど、高校の時のようにどうしても書きたいという衝動がない。人に見せられる文章を書こうと無意識に思うからか、感じたことを取捨選択して体裁の整った何となく結論のある文章にしようとしてしまう。それが自分でも分かるから、何を書いても薄っぺらい文に思えて、書き始めても何ひとつ書き終われない。 なので今年度は単独の記事にするほどではない断片的な文章がいくつかできました。無理して書き上げるものでもないと思うので、2023年度のまとめ
私は今、阿賀町という新潟県の東端のもはや福島みたいな田舎町にいる。水田の向こうには山が迫り、阿賀野川が貫流する人口1万人弱の町。この町には高校が一つしかなく、そこも定員割れで廃校の危機にある。高校がなくなってしまえば人口の流失や地域の更なる衰退は避けられない、という危機感を背景に、平成28年から高校魅力化プロジェクトと称して公営塾の設置や教育寮の開設、町外からの留学生の募集が段階的に進められてきた。そんな町に、私は公営塾の3週間だけのインターンとしてお邪魔している。 「あな
その手紙が来たのは、2022年も終わろうとしていたある日のことでした。 河合塾と大学入試センター以外からの郵便物はひさしぶり。手書きの宛名、しかも速達。心当たりはゼロ。 差出人は高校の友人だった。そういえば住所は教えていたけれど、LINEは今も繋がっている。わざわざ手紙?余計に謎が深まった。 封を開けると、グリーティングカードと便箋が一枚。 どうも祝意を示す手紙らしい。そういえば彼女はそういう子だった。スマホに打ち込めば数秒で済むことを、わざわざ手書きで、時間をかけて書
浪人生という肩書を得て半年が過ぎようとしている。つらくて苦しいものだと思っていた「浪人」は、思っていたより何十倍もたのしい。 かつて、自分をゴミ人間とよんだ。最後まで努力することのできない自分が、追い詰められたら逃げてしまう自分が、大嫌いだった。 東大を受験したのも逃げだった。日本で一番いい大学。教科の勉強なら得意だし、ここならアメリカに行けなくたって、みんながすごいねって褒めてくれる。それでいいじゃない。 なんの根拠もないのに、受かるつもりでいた。 3月10日、受験
米国大に出したエッセイです。 White set-up, White make-up. I lie still on the grass ground. As if I were a princess waking up from a long sleep, I raise my arms slowly to the night air. Then, I get up, feeling nerve cells convey electric signals from hea
某予備校では不合格体験記なるものを書かせて自分の敗因を振り返らせるらしいので、今後の糧と、後輩たちの反面教師として自分の受験を振り返ってみようと思う。 わたしについてこれを書いている人間がどんなやつなのかという、読む上での前提条件。 ・米大:12校出願、9校不合格/2校aidの額が足りなくて不合格/1校結果待ち(99%落ちてる) ・国内大:前期不合格、後期合格 ・地方在住女子 ・米大進学者ゼロ高校(ヨーロッパは数年前に1人) ・海外経験は旅行のみ(韓国) ・経済的余裕×
海外大受験界隈に生息していて私が知り得た情報、役に立った情報をまとめました。何かの役に立てばと思い共有いたします。 ※あくまで私が知り得た情報で、私の解釈です。誤情報、古い情報などありましたら申し訳ありません。またリンク先のほうに掲載の了解はとっていない(すみません)ので、語弊や間違い、載せてほしくない情報がありましたらTwitterまたはコメントでご連絡下さい。 塾 Atelier basi コロンビア大学の学生が立ち上げた完全無料かつオンラインの海外大進学支援塾です。
高校の卒業式で卒業生代表として読んだ答辞です。高校3年間の集大成にふさわしいものになった気がして、結構お気に入り。 -------------------------------------------------------------------------------------- ついこの間まで冷たかった雨も、随分と暖かく感じられるようになりました。2月下旬から3月の上旬にかけての温かい雨は、木の芽が膨らむのを助けることから木の芽雨と呼ばれます。 この3年間は新型
「アイデンティティを拾い上げに行くの」 そう言って飛んだ大阪での24時間で考えたことを、ここに書く。あと二時間でバスが着く。日常に戻る前に、この自己中心的なことばたちを保存しておきたいと思う。 大阪は四条畷、アートスペース「えにし庵」で、11月2日~4日にかけて「カラダ芸術祭」なる催しが開催された。踊るひと、歌うひと、弾くひと、描くひと、撮るひと、観るひと、作るひと、その他なんだかわからないけど好きなことをやっているひとたちが各地から集まって作り上げる百鬼夜行のようなイベン
みんなの#HLABmemoriesの投稿をみて、私もなにか言葉にしたくなって衝動的にこのページを開いている、まだ無計画。 とりあえず、一年前のnoteやメモを見返した。 懐かしさと同時に当時の自分の不甲斐なさが思い出されて、泣きそうになっている。 もっといろんな人に話しかけておけばよかった、もっと英語を使えるようにしておくべきだった、一週間しかないあの場をもっともっと楽しめた。 2日目、自分と他の参加者の英語力に差がありすぎて、セミナー担当の大学生が行っていることをな
初めまして、これを書きたいがためにnoteに登録しましたtamahaです、鹿児島で高校1年生やってます。これは生徒会でHLABに寄付した時のレポートで、HLABのざっくりした紹介+私の感想みたいな感じになってます。 HLABとは?HLABは、多様な仲間が集まるコミュニティを通して、互いに学び合い、自分と向き合うリベラルアーツ教育の場をつくる団体です。そのモットーは「WHERE DIVERSITY MEETS LEARNING」つまり、「多様性と学びが出会う場所」。この言葉の