どんなクシャミでもかわいい。
朝。小学生の我が子がクシャミをした。
「どぅひーん!!」
スマホをいじりながらそのクシャミを聞いていた私は、無意識につぶやく。
「どぅひーん……」
ん……?どぅひーん……?と、頭の中で反芻していると
「ちょっと!やめてよ!」
と、我が子が照れながら言った。
どうやら真似されたのが恥ずかしかったらしい。
「ちがう、バカにしてる訳じゃなくて……。かわいくて、無意識に真似をしてしまったの!!」
だって、、「どぅひーん」だよ?!
その後はお互いニヤニヤが止まらず「へへっ」と言って、その場をやり過ごした。
洗濯機に洗濯ものを入れながら、考える。
どぅひーん。初めて聞いたタイプのクシャミである。どぅひーん。繰り返したくなる魅力がある。どぅひーん。頭から離れそうもない。
リビングに戻ると、子どもがまたクシャミをした。
「どぅっほん!」
あ。新しい……
と思ったが、先ほど恥ずかしがらせてしまったため、野暮なツッコミを入れるのはやめ、ぐっと我慢した。
子どもから少し離れて考える。
そうか。どぅっほん……か。
私の頭の中は子どものクシャミの事でいっぱいだ。ふだん気にした事など無かったのに、一度気になるととことん気になってしまう。
あの子はきっと、クシャミの基本型が「どぅふ」なのだろう。そして
どぅふ!
どぅっほん!
どぅひーん!!
の順でクシャミの勢いが強くなっていくのだ。たぶん。(体感的に)
つまり何が言いたいのかと言うと、クシャミは人それぞれ個性が表れ、めちゃくちゃ面白いということだ。
不意にクシャミが出る時、人は一瞬だけ無防備になる。それが「ハクション!」でも「へぷち!」でも「ぶぇっっくしゅ!」でも「どぅひん!」かまわない。どんなクシャミでも、その人らしさが出てかわいいんだ。あなたの無防備な一瞬が愛おしい。クシャミごと愛していこう。
うん。
私は一体何を書いているんだろう。
今日はなかなか良い1日でした。
みなさんおつかれさまでした!!