20字小説に挑戦して思ったこと、感じたこと。
改めて、文章を考える作業ってすごいなと思う。どの単語を選ぶのか、組み合わせをどうするかで、印象が違う。たった1文字、助詞が変わるだけで意味が違う。そりゃ日本語難しいですわ。日本人すげーな。
何の話かって?
こちらの企画の話です!!
11月は『20字ぴったりで小説を書く』という企画にどっぷり浸かっていました。
正直、自分の作品については「想像で補ってください」と言わざるを得ない。堂々と読み手に丸投げさせていただくスタイル。だって、20文字って少ないんだもん!!!!
かと言って、他の作品を読むと20文字で世界観をビシッと表している方もいて、涙が出そうになる。ぜひ頭の中を覗かせて欲しい。
そんな私が、なぜこの企画に挑戦したのかというと、それは、現実逃避のためです。
今年に入ってから現実の生活が忙しく、愚痴をこぼす事もままならず、ひたすら前へ突っ走らねばならなかったため、創作をする事で心のバランスを保っておりました。
10月~11月にかけては特にまずい状態になることが予想され、案の定10月は激しくソワソワ。頭が重く、胃がキリキリ。精神的に緊張の日々で、何かを空想していないと気が狂いそうだったのです。だから、小牧さんの企画を拝見した時に「これだ!」と思いました。
20文字なら色々な物語を空想できるのではないか?ついでに見出しの絵も描いたら楽しいのでは??という安易な気持ちで挑戦しましたが、これがまた難しくて序盤で後悔しました。
こちらが企画詳細なのですが、↓
『本文は20文字ぴったり』
『最後は句点「。」で終える』
というのが案外曲者で、思ったように書けない。書いたとしても文として伝わりにくい。難しい。シンプルなのにめちゃくちゃ難しいよ小牧さん!もう反則かもしれないけど絵でもイメージを表現してみたりして。
……という事を1ヶ月弱やったら、めちゃくちゃアドレナリンが出ました。久々に好き勝手しました。睡眠時間削ったし、目もショボショボしたけど、すごく楽しかった。
意味が分からない作品もあるとは思いますが、今の私の精一杯がこちらです。興味のある事について空想したらこうなりました。いや、こうなるんですね。自分でも新鮮でした。(よかったら読んでみてくださいね。)
もし「長文小説を書いてください。」と言われたら、たぶん何を書けば良いのか分からず、結局何も書かなかったと思います。
でも20字なら。「これはどうだろう?」と、次々に案が出てくるのが不思議でした。とても身近なところに、書きたいものがあるというか。「自分って、意外と言いたい事がたくさんあったんだなぁ」というか。なぜだか今までの自分を振り返ったりしていました。
自分からぽろぽろと出てくる小さな気持ちを、見逃さずに受け止めて、何個も繋ぎ合わせる事ができたら、いつか長い小説を書けるのかもしれない。そんな気がしました。
(ほんとうに書けるかは別のはなし)
じつは20字の小説を考える中で、常に思っていた事があります。
小説って、なんだろう??
企画詳細の一番始めの項目に『小説に限ります』とあるのですが、個人的にこれがずっとひっかかっていました。
20字です。短いです。
20字で小説を書くとはどういう事なのか?
詩とはどう違うのか?
私の書いているものは、小説と呼べるのか?
何だろう。小説の定義って何だろう?
え?まじで何なの??
もし「あなたのは書いてるそれは小説じゃ無いですね!(ズバッ!)」と言われたら、「そうなんですね!わかりました!!(スッ
キリ!)」と言って引き下がってしまいそう。13作品投稿しといて、こんな状態では申し訳ない。
というわけで、私の疑問を解決できそうな本を図書館で借りてきました。
高橋源一郎 著
『一億三千万人のための小説教室』
これは20字小説を書いている時に、偶然コメントでヱリさんに教えていただいた本です。(ありがとう!!)
これから読みます!小説の事、少しはわかると良いなぁ。ピンとくるものがあったら、この本の感想も書いてみたいです。
【まとめ】
自分の表現したい事が思いのほかたくさんある事に気付いたり、絵を描くのが楽しいと感じたり、小説について考えるきっかけになったり。この1ヶ月間、企画に参加してみて良かったなぁと思います。
小牧さん、改めてありがとうございました!
ここまでお付き合いいただいた皆さまにも感謝の気持ちでいっぱいです🙏最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
12月からは現実生活の方も落ち着く予定なので、のんびりマイペース投稿にもどります。ではでは、これにて!