色のイメージからつながった曲
最近音楽はyoutubeを流して聴いている。
最初は聴きたい曲を検索して選んでいるけれど、そうするとAIで前に選んだ曲や同じような系統の曲が流れてきて、それが思わぬ出会いになる。
あるピアノ曲に惹かれる。
曲名を確認するとシベリウスの
5つの小品(樹の組曲)の5番目「樅の木」
情緒的なのに甘さや媚びがない。凛とした深みを感じる。この曲を聴くと、深い青緑のイメージが浮かぶ。このイメージとともに何度もこの曲を聴いていると、あることを急に思い出した。
「私、ずっと前にこの曲を聴いてる」
娘が一時期通っていた町のピアノ教室の発表会である。
もう10数年前のこと。小学校高学年の男の子がこの曲を弾いていた。
そう、"樹"のタイトルだった。
その男の子の腕前がなかなかなもので、しかもこんな大人びた曲を弾くものだから、会場が感嘆のどよめきのような空気に満たさせれたのだ。
その時も深い青緑のイメージが浮かんだのだった。
曲を思い出したというより、その深い青緑のイメージの記憶が結びついた。
“共感覚”という、色と音や形が結びつく(連想する?)特性があるそうで、
一体どんな感じなんだろう、とその感覚の持ち主を羨ましく思ったりしていた。
(実際には他の人に理解されない感覚なので、色々面倒が起こるらしい。
ラフマニノフはオーケストラに「もっと青い感じで」と指示して、
当然理解されなかったらしい)
もしかしてこの深い青緑は共感覚の一端?
何はともあれ、人の記憶の働きは予測もつかないところが面白い。
5つの小品(樹の組曲)の5番目「樅の木」
はこちらがオススメ。
https://www.youtube.com/watch?v=GBBilAJtB8c&list=PL9zZh1xuKp_g7wfQsFB2sxrbbopgm7SB9&index=1
それぞれの樹の美しい写真とともに聴ける。
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