回想|自分とスポーツとの関わり②
前回投稿に引き続き今回も、自分が好きなスポーツとのこれまでの関わりを振り返り、今後どのように関わっていけるか、自分の本当にやりたいことが何なのかなどを考える機会にしたいと思います。
大学時代
選手として
1年間の浪人生活を経て、第一希望の大学へ入学、サッカー部の入部が叶いました。
部員約160名、毎年プロを数人輩出している名門大で、自分のサッカー人生の中では一番レベルが高い集団に所属することになりました。
学部もスポーツ系の学部で、運動理論やスポーツ経営は勿論、スポーツ医学や社会学や生理学等、幅広く学ぶ環境に身を置きました。
理論と実践、周囲からの刺激を受け、パフォーマンスを高め、プロになろうと改めて目標を定めました。
サッカー部は人数が多いため、Aチーム~Fチームまでの6チームに分かれており、コーチングスタッフはAチームにしかおらず、Bチーム以下は4年生が 選手兼監督的な立場で運営がされていました。
良く言えば部員主体での運営ですね。
自分は最初、一番実力が下のFチームに所属してのスタートとなりました。
評価に納得がいかない面もありましたが、見返してやろうという反骨精神で、逆に燃えていました。
その後、徐々に周囲から評価してもらい、3年生時にはBチームまで上り詰めました。一時調子のいい時は、Aチームの練習試合に助っ人で呼ばれたりすることもありました。
しかし、「このまま上っていけば、Aチーム定着し、スカウトにも見てもらって、プロになれるかもしれない」と思っていた3年生の夏ごろ、
怪我をしました。
捻挫だったのですが、ちょっと症状がひどく、1か月は安静にとの診断がなされました。
ただ、焦りからか復帰後も何度か再発を繰り返してしまい、パフォーマンスは落ち、評価も落ち、メンタルも落ちてしまいました。
この時、プロの道は諦めました。
上を目指すサッカーは大学で引退、ただ残りの期間は悔いの無いよう最後まで全力でサッカーしようと思いました。
ただ、そんなに簡単に整理できる話でもなく、引退までの残りの期間はどうしても向上心が低下してしまっていたと思います。
4年生では、Cチームのキャプテンを任され、選手としてもマネジメント面でも、チームを引っ張る責任が生まれ、その義務感が支えとなり、最後までチームの活動に傾倒することができたと思いますが、キャプテンという立場が無ければ完全に熱も冷め、選手としてはただ日々をこなす毎日になっていたと思います。
さて、進路をどうするか、この辺りは長くなるので次回書きます。
スタッフ・マネジメントとして
上述の通り、自分は4年生からCチームのキャプテンとして、チームのマネジメントを担うことになりました。
練習スケジュールの作成や対外試合の調整、部の運営会議への参加や総監督とのコミュニケーション、お金の管理等、プレー以外で対応すべきことが盛りだくさんになりました。(勿論同期にサポートしてもらいながらでしたが)
今思うと、一般的な組織や企業でも行われているコーポレートな業務に似たような経験をさせてもらっていたと感じます。
審判として
大学サッカーは、大学リーグの運営等、基本的には大学生が自分たちで運営を担っています。
そのため、部内でも、各選手がそれぞれ何かしら係としての役割を与えられ、試合の運営や部の運営に関わることが求められます。
私は審判係として、審判3級の資格を取得し、他大学の試合の審判を担当したりして、大学サッカーリーグの運営に貢献していました。
審判はよく、判定への批判を受けることが多い印象です。バッシングを受けることはあれど、褒められることはないという、とても損な立ち位置だと思っています。
実際にやってみると、観戦している側ではわからない難しさがたくさんあると感じました。主な点は以下ですが、詳細は機会があれば別途解説したいと思います。
・大量の情報を踏まえ一瞬で判断する必要がある
・ぶっちゃけどっちも悪い
・一般的にルールの認識が曖昧
一方で、試合によっては、選手と審判とで信頼関係みたいなものが築けて、それを感じることができる瞬間も有ったりして、選手と一緒にサッカーを作り上げているような充実感を感じることもできます。(選手や監督が審判に対してリスペクトを持っていることが大前提ですが)
指導者として
自分が所属していた大学サッカー部の部員のほとんどは、バイト的に、大学周辺の少年サッカーチームで小学生相手のコーチをしていました。
自分も入学当初、とあるチームの小学2年生の担当コーチとなり、その後4年間その学年の子たちの指導をすることになりました。
指導の過程で、サッカーの指導者ライセンスC級も取得しました。
地元の少年サッカーチームレベルだと、試合での勝利を優先するのか、選手に平等に出場機会を与えるのか、そのバランスが非常に難しく、頭を悩ましました。
また、選手との信頼関係は勿論、保護者との信頼関係も非常に重要でした。
親にとっては、チームのことより自分の子供のことが一番大事で、全員の希望を叶えることはできません。そこで大事だと感じたのは「姿勢」と「コミュニケーション」でした。いかに自分が真剣に取り組んでいるか、そしてそれを正確に伝えられるか、これにより信頼関係を築くことができたと思います。
そうした大変さもありましたが、選手の上達を目の当たりにしたり、チームの成長を感じたりすると、選手としてとは一味違う達成感を感じられたと思っています。
相手が小学生だったこともあり、親心に近い感覚もあったかもしれません。
周りからの温かい声掛けもたくさんいただくことができていたし、そこに充実感も感じられていたので、指導者という関わり方は自分に向いていたのだと感じています。
また、招待試合や合宿、合同練習会など、イベントの運営にも携わることが多く、選手として以上にサッカーに広く関わることができ、とても勉強になる体験だったと思っています。
選手として活動している学生の方には、ぜひおすすめしたいです。
ここまでの振り返り
大学では、それまで触れてこなかった様々な角度でサッカーに関わりました。
特に「スポーツを支える」の部分での関わりを経験でき、その充実感や大変さを痛感できたと思っています。
ただそれと同時に、スポーツを「する」ことの楽しさも、逆に強く感じることにもなりました。
やっぱり、スポーツは「する」が中心にある、選手が中心なんですよね。
自分はその中心にいたい気持ちが強かったのだと思います。
今回はここまでとし、次回は進路選択の話と社会人になってから現在に至るまでの話を記事にしたいと思います。
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