パリル特派員の韓国ワッタガッタ/時吉達也

81年(パリル)生まれの新聞記者が、記事のこぼれ話や補足、言い訳(?)をつづります。ソウル市立大卒。2019年、日韓文化交流基金派遣フェロー。2021年4月に特派員としてソウル赴任。ももクロはあーりん推しです。

パリル特派員の韓国ワッタガッタ/時吉達也

81年(パリル)生まれの新聞記者が、記事のこぼれ話や補足、言い訳(?)をつづります。ソウル市立大卒。2019年、日韓文化交流基金派遣フェロー。2021年4月に特派員としてソウル赴任。ももクロはあーりん推しです。

最近の記事

韓国「ソウル型」引きこもり

「韓国で一人暮らしの『引きこもり』が問題になっている」。支援団体関係者から聞いた話に関心を持ち、取材してきました。 金利昣(キム・イジン)さんは日本語がペラペラの男性。コミュニケーション能力も高い印象を受けましたが、短期就労と引きこもりを繰り返す生活は20歳のころから10年を超えているそうです。 なお、金さんは昨年、引きこもり青年が社会復帰に挑む様子を撮影したSBSの番組にも出演。番組後は短期の契約社員職にも就いたそうですが、業務中にパニック障害を発症し、今年に入ってから

    • 文在寅前大統領のドキュメンタリー映画"문재인입니다"

      政権批判系のドキュメンタリーが作られることは多いのですが、本作のような「称賛系」が退任から短期間で制作されるのは異例です。映画館に足を運んでみました。 そのほか、植樹の種類をめぐって文氏と口論する妻、金正淑氏の姿も印象的でした。庶民的な「近所のおばさん」を印象付ける演出は、株価操作や経歴詐称など不正疑惑が絶えない尹錫悦大統領の妻、金建希に反感を持つ民主党支持層を喜ばせるだろうと思いました。 原理原則を重んじ、妥協しない文氏の姿を多数の関係者が証言します。 支持者から見れば

      • 家族の韓国入り(3日目まで)

        2年間の単身赴任を経て、妻と満4歳の長女、満2歳の双子が韓国入りしました。 備忘録として、家族が韓国生活に適応するまでの状況をメモしていきます。 ▽1日目(4月4日) ・羽田空港直結のホテルに前泊し、朝9時の便で金浦へ。離陸直前に娘がウンチ。機内トイレにおむつ交換台があるのを知らず、狭い空間の便器の上で四苦八苦する。 ・羽田ではすべての手続きで、赤ちゃん用の優先レーンがあり、快適に搭乗手続きを済ませる。金浦では入国手続きの優先レーンがなく、職員に尋ねると「例外扱いはできませ

        • 韓国大統領選連載③ー86世代ー

          大統領選はとっくに終わりましたが、選挙戦中に掲載された連載記事の最終回を一部紹介します。全文は以下のサイト(「憤る若者 保守支持に回る 「正義」と「偽善」の50代に反発」https://www.sankei.com/article/20220226-LAOTYSEAKJPFJFD4YB4L7E2QSY/ 有料記事)です。  国会議事堂が位置するソウル・汝矣島。「今までの人生で、保守政党に投票したことはない」という与党「共に民主党」の30代の女性職員は、職場横の喫茶店で声をひ

          韓国大統領選連載②ーフェミニズムー

          大統領選直前連載の2回目、テーマは「ジェンダー対立」です。個人的には3回の連載の中で、一番の関心事でした。 男女間の対立が激しい韓国の状況が、単純に日本の先を行っているというより、ベクトルの違う方向に向かっているような印象を持っています。女性が怒っているのは日韓共通だけれど、男性がここまで女性に反発するのはなぜなんだろう。そう思いながら取材を進めました。 1回目と同じく、一部紹介します。全文は以下のサイト(https://www.sankei.com/article/20

          韓国大統領選連載②ーフェミニズムー

          韓国大統領選連載①ーYouTubeー

          韓国大統領選の投開票まであと2週間ほどを切りました。直前連載として「ユーチューブ」「ジェンダー対立」「86世代」をテーマに原稿書いたので、一部紹介します。1回目の「ユーチューブ」、全文は以下のサイト(有料会員記事)です。 https://www.sankei.com/article/20220222-INPFUWTPFZNLJG4IJH3EZ4BPDE/ 東京の代官山にもたとえられるソウル・江南地区の人気スポット「街路樹通り(カロスギル)」。高級ブティックが立ち並ぶ一角に

          日本一時帰国・指定施設隔離記録③

          引き続き、4日目からの食事です。 朝食。フルーツミックスをアマゾンで購入しちょい足ししました。 4日目昼。初日の夜とほぼ同じハンバーグ弁当です。ここからは割とメニューが重複します。 4日目夜、串カツと鯖弁当。インスタント味噌汁を2種類買って比べてみると、アマノフーズのフリーズドライは相当美味しいです。 5日目朝食。2日目と同じです。 5日目昼食。こちらは初めての唐揚げ弁当。 5日目夜、2日目昼と同じメンチカツ・回鍋肉弁当です。 6日目朝。心なしか写真の撮り方が雑

          日本一時帰国・指定施設隔離記録③

          日本一時帰国・指定施設隔離記録②

          保健医療科学院(埼玉・和光)の隔離施設の室内は、こんな感じです。 室内は十分に広くて、冷蔵庫、電気ケトル有。聞いていた通りレンジなどはありません。タブレットくらいの大きさの小さなテレビもありました。薄いタオル2枚とペットボトルの水2本も置いてありました。 ユニットバスの浴室は、新品のシャンプー、石鹸、歯ブラシあり。風呂トイレの洗剤まで用意されていました。 そのほか、渡された施設滞在のしおりによれば、 コインランドリー利用可/飲酒・喫煙不可(喫煙者は空港の時点で喫煙可能

          日本一時帰国・指定施設隔離記録②

          日本一時帰国・指定施設隔離記録①

          年末年始に一週間だけ東京で家族と暮らすことにしたのですが、飛行機のチケットを購入した後でオミクロン株が登場。上司の理解もあり、東京で指定施設で6日間隔離+東京の自宅で7泊+韓国帰国後10日隔離、の日程で日本行きを強行させてもらうことになりました。指定施設での隔離については公式の手引きなども見当たらなかったため、こちらに記録を残しておきます。 ▼出発前 出発前の準備は主に以下の2点です。 ・外国人用ポータル「ハイコリア」https://www.hikorea.go.kr/

          日本一時帰国・指定施設隔離記録①

          2週間の自宅隔離終了

          3月末にソウルに赴任してから2週間の自宅隔離で感じたことなどを、記事を書きました。 「記者が体験した『韓流』隔離…24時間監視、外出絶対禁止だが「隙」も」https://special.sankei.com/a/international/article/20210429/0001.html ネットアップの前日に、今後はワクチン打ってると隔離が免除になるというニュースが出ました。なんとタイミングが悪い。 会員限定記事ですが、ざっとした内容は ◎渡航前の情報が不足してい