【短編小説】アンドロイドの声(4)
「歴史的な瞬間です。本日、メガロポリス議会でアンドロイド人権法案が可決されました。この時をもって、アンドロイドに人権が認められます。アンドロイドたちはこのメガロポリスで生きる一人の人間として認められたのです。メガロポリスでは至るところで喜ぶアンドロイドの姿が見受けられます。この件に関して、何人かのアンドロイドが番組の取材に応じてくれており……。」
ニュースでは朝から晩までアンドロイド人権法のことばかり流れている。この憲法制定の立役者である男は市長室で満足そうにニュースを見て