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【808/1096】未熟なもの
未熟なものが子育てをして
ちゃんと育てることができず
子どもは苦しんだ
生きづらさを抱えた
未熟なものが
親から与えてもらったものを
理解しなかったから
普通に育ったと思って
子どもは与えられるべきものを
与えてもらえなかった
衣食住の環境はあった
楽しい時間もあった
教育がなかった
集団に放り込まれた時
とまどい 萎縮し嫌になった
教育は家庭だけではないが
家庭のサポートがなければ
子どもは苦労する
わたしはそれをしてなかった
と 今になって気づく
当時はしているものだと思っていた
子どもが育たないのは
親のせい あながち間違っていない
同じように下の子も育てたけれど
スムーズだった
それはその子の資質もある
資質のない同士は うまく行かない
わたしにも資質がなかったんだ
もしくは経験値 学びの場
頼る人がいなくて 何が足りないのか
わからなかった
周りと関わりが薄くて
何をしたらよいのかわからなかった
外に出て学ぶほどの余裕がなく
自己流でやってしまっていた
本質的なところでなく
表面的なこと
だから きみは苦しんだんだろう
はたから見れば良くやっている
そう見えるのもわかるし
自分もそう思っていた
けれど 本当のサポート しつけ
それらが足りてなかった
きみを生きづらくしたのは
わたしにも責任がある
たとえそこをサポートできたからとて
きみが苦しまなかったとは限らない
でも 自分の具体的後悔は
そこにあるのは事実
やれることはあったし
やらなければいけなかった
皆が皆 完璧な親でない
そこの子どもが皆
なくなるわけでもない
それもわかるけれど
いろんなものが重なって
きみは苦しんだ
そして 死んでしまった
それは本当のこと
残された者の日々