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【876/1096】小さな不安

小さな不安に怯える
もうなにも失いたくなくて
小さな不安が積み重なって
なにかに変わるのがこわい
不安そのものがこわい

なにかの兆しのようなものを感じるとか
誰かの表情がすこし暗いとか
不吉な感じの夢を見たり
彷彿とさせる記事 一文を目にしたり
誰かになにかをわかりやすくされた
という直接的な被害を受けたわけでもないのに
ふとしたイメージがよぎり
小さな不安にかられている
不安にかられたことに気づくのは
そういうことが積み重なったあとで
ひとつふたつなら気にしないのに
いくつか重なっていくと
怖さが近づいてやっと不安なのだと
自覚する 遅い

とにかく もうなにも失いたくない
今後 なにも失わない 
ということは無理なのだろうけど
自分の落ち度で なにか大切なものを
大切な人を 失いたくない
そこへの圧が強くて 
気を張っているからなのか
疲れる

幸せに笑っている家族を見ると
せつない
かつての自分 その後の自分
いまの自分が悪いわけじゃない
よくやっていると思うけれど 
すごく せつなくなる
強くなれない

割り切ってふっきれたら
いいのになと思う
なにかを強く発言できる人を
うらやましく思う
わたしは断言なんてできない

すこしでも誰かの役に立てたら
すこしでもこころ踊ることがあれば
すこしだけ 報われた気もする
生きていてよかったと思う
生きてきてよかったんだろうと思える
波に揺られる
外が寒いせいもあり 気力がない
今週はすこし暖かくなるらしい
豪雪でないことは
ありがたいことなんだけど
なにかと比べたからって
不安が減るわけでない
不安を解消するには
やはり 充実するか没頭するか
休むかなのだろう

散歩にでも行こうか
なにかの気晴らしに
いまここから離れるために

残された者の日々