【633/1096】昔から好きだったもの
昔から好きだったもの
花 緑 猫 絵を描くこと
ひとりでなにかを愛でたり
描いたり作ったり
自分の世界に浸ること
そういうことが好きだった
花をつんだり
つんだもので料理ごっこしたり
その水を捨てずにいたら
ボウフラがわいて
母に怒られたり
昔のことを思い出す
今も集団行動よりも
ひとりで黙々と集中することが好きだ
仕事は接客業で
人との触れ合いも好きだ
何気ないやり取り
思いがけないカミングアウト
お客さまからいただくものは
物やお金以上のもの
こころ といったら大げさだろうか
やさしく素敵な方が多くて
感謝している
こんな自分たちのことを
良いようにみてくださって
気にしてくださって
変わらず
来てくださってありがたい
きみの好きだったものを
思い返す
それらを見ると切なくなる
悲しくなるし 懐かしくもある
どうしようもない気持ちになる
これはこれで
大切な感情なんだろうな
好きだったものを大事にしたい
大事にしたらバチが当たるのでは
いや もうすでに当たっているか
そんなことしていいのかなとか
いろいろ思い馳せては責めてきたけど
好きだったものを大切にする
大切にすることを許した
生き返るためにも
きみのせいでやれないなんて
そんな恩着せがましいこと
できないもんね
すまん
好きとか嫌いとか
超えたものの中に
きみはかなり大きな割合で
存在していたのだがね
今もなお
変わらずいるのだがね
こちらはこちらで
なんとかやってます
安心してね
うん 大丈夫大丈夫
大丈夫だから 安心してほしい
今日もありがとう
残された者の日々