【172/1096】喪った悲しみがやっくるようになった。じわじわとこみ上げる涙。大声でわんわん泣けたらいいのだけど地味に味わう。奥歯を噛み締めて。ここへ吐き出せるだけマシなのだと自分を戒める。もう会えない。きみはわたしのこどもだったのに。もう呼ばれることもない。現実のこと。