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【766/1096】自分によりそうのは自分

またしても うつっぽい波
あれこれ不安材料を集めては
自分はなんてダメなんだろう
これからもずっとダメなまま
なにをしたって意味もなく
なにもないままなんだ
努力したところで
すり抜けていく希望
怖い顔をしながらすごし
不幸せを引き寄せる

あの人はいい顔をしているから
きっと幸せなんだろうな
いいなぁ幸せ
わたしはこの先 幸せになることはない
そうやって自分を落とし込み
絶望させ そして安心する
どうせ 自分はダメなんだからと

そういう堂々巡りの思い込みが
ずっと頭の中で忙しい
ほとんど妄想
できなかったこと やれなかったこと
これらは事実だけれど
前後関係がなくなり
なぜそこに至ったかは忘れ去られ
やれない出来ない事実のみを思い出し
自分を責める
きみの不安や苦しみを汲み取れず
のうのうと生きていることを恥じる

恥じたり 後悔しても
きみは戻らないのにね
自分を切りつけ 切り刻み
消えてしまえばいいのにと願う
実際にはそんなことできず
出来ない自分の弱さと愚かさに
ヘドがでる
ようは 自分が嫌いなんだね
むしろ 憎んでいる

自分によりそうのは自分しかおらず
こんな自分だとしても
大切にしなければならない
自分からは離れられない
苦しい 

物理的な痛みがないから
どうにかして自分を苦しめて
なんとか贖罪にしようとしているのか
滑稽なことも理解しながら
どうすることもできない
頭が忙しい

歯を食いしばり 眉間にシワを寄せ
不幸そうな 苦しげな自分を
電車のガラス越しにみる
あわれ

この波はいつまで続くのだろう
波だと認識しているだけ
すこし成長している
誰かに助けを求めたとて
理解されないのではないか
いや 助けて といったことがないから
結果は不明 つらい

きみはどんなにか苦しんだろう
きみの苦しみを思うたび
悲しくて申し訳ない
誰かの幸せな話を聞くたび
胸が苦しくなる 

身から出た錆
それにつきる

残された者の日々