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【517/1096】光

この世界には
光になるものはたくさんある
わたしはそう信じて生きてきた
小さな光でいい
闇の中の遠くの小さな点
希望とまでいかずとも
近づく動機にはなる

光のある世界を信じたい
失ってあきらめて
なにもなくなったときでさえ
光はそばにいていくれる
いろんな形で現れる
そういう体験もあった

助けてくれる存在
自分自身のなにか
実存する人やものやこと
どこかの物語
なんだっていい
こじつけでもいいから
生きる糧のひとつぶてを
もらってきたんだと思う

感謝している
救ってくれたこと
いまここに存在できていること
死ぬほど苦しかろうと
生きていることはやはり
尊い
言い切りたい
命は尊いよ

きみの光は死だったのか
死に光を見出したのか
生に光を失ったのか
どちらでもないかもね
もう永久にわからない

きみの光になりたかった
きみはわたしの光だった
小さく弱くとも
ともに光を灯して生きたかった
いや
生きていくことしか頭になかった
消えることなんて
現実には落とし込んでいなかった
想像性の欠如

冬の光
誰にでも降りそそぐ
まばゆい朝日
それらを浴びて
今日もがんばろうと思う
これまでもこの先もずっと
きみを愛し
きみの光を感じ
きちんと生きていくからさ
ずっと変わらないからさ
だから
見ていてね
いや 見てなくてもいいけどさ
全うしたら会いましょう
随分さきになるかもだけど
きみは待てない性格だけど
宇宙で言えばすぐだから
しばしお待ち下さい
どうか 会えますように

今日もありがとう
残された者の日々

センチメンタル