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【493/1096】何かを知ると怖くなる

ひとつ何かを知ると
いままで目を背けていたことに気づき
恐ろしくなる
自分のことが客観的になって
恐ろしくなる
きみのしたことを理解して
恐ろしくなる
白いもやがはれ
現実が見えて恐ろしくなる

なにも気づかなければ
わからなければ
怖さはなく無のまま
知らぬが仏

知るほどに悲しみも
深くなるのではないか
わけわからない時を経たその先
その先の方が悲しいのではないか
より味わうことになるのではないか

先人の方々は
悲しみはなくならないという
物理的距離とともに
悲しめる余白が出てきて
悲しみは深まる気がする
悲しみが深くなるのなら
なにかを知りたくはなかった
わからないままでいた方が
楽だったのかもしれない
なにかを知りたくて生きてきたのに
知るほどに辛くなるとは
甘かった

きみの苦しみに近づく時
自分の思考を通すしかなく
本当の理由も苦しみもわからず
わからないままいられず
考察をくり返してきた
その結果 結局はわからない
わからないことが
救いになっているのかもしれない
すべて晒されることが解決とは言えない
悲しいことだね

難しい案件
何日 何年経っても
気づきと謎がくり返されて
日々が進んでいくのだろうな
どこかへ逃げてしまって
過去と決別したら
楽になるのだろうか

どうすべきか選ばなければと
なんとなく思っている

今日もありがとう
残された者の日々