【758/1096】たくましくて憐れ
いろんな意味合いで
自分をたくましく思う
うちのことをよく知る人にも
あなたはたくましいと思うよ
といわれた
嫌味ではない
これまでのきみへの対応や
家族のこと 自分のこと
それらへの取り組み全体を見て
たくましくてえらいと思うよと
言ってくれていた
客観的にうちの家族を顧みたとき
愛情が足りないとか
相手に届いてないとか
そういう風に感じたことはない
むしろ 自由にのびのびと
その子に合わせて行動していたよ
そう見えたよ と言われた
自分がしてきたこと
できなかったこと
そういうことで頭がいっぱいだった
けれど
旗から わりと近くから見て
贔屓目でなくそう見えたなら
それもまた ひとつの真実なんだ
そう思っていい気がした
ひどい家族であったという思い込み
実際にそういう面も
あったかもしれない
けれど 家族とは幸せとは
毎日が平和で平穏であることを
ささない
楽しみだけで幸せはなし得ない
それは家族も同じこと
ちゃんと根底に愛があったのだと
友人の目線からの話を聞いて
納得する
独りよがりでなかった面もあったのか
きみに届いてないわけでは
なかったんだ
そうか そうだよね
そのことをひとつ 信じていいよね
信じるものがばらばらに崩れ壊れ
なにが本当だったのか
どうしたいのか
わからなくなっていたけれど
ようやっと すこしずつ
信じていいもの 大切にしたいもの
そういうものがわかり始める
粉々に砕かれた鏡の上にも
新しい景色が映される
その歌詞の意味を今になって知る
わたしはどうやらたくましいし
そして憐れだなとも思う
いいじゃないか
たくましくて憐れで
それでもいいじゃないか
残された者の日々