本当のこと 96日目あと100日を10回 【96/1096】
きみが消えたことを
現実として受けとめ始めている
事実だと理解できてきた
どんなにタラレバを繰り返しても
変わらない現実
事実は好転しない
専門家にも言われたことば
言われることを聞くことと
理解することはまた違うし
理解したから納得したり
こころの中に着床するわけでもない
頭で理解して
気持ちで納得して
心身の実感がなければ
ものごとはふわついたまま
空をただよう
グリップ感が大事だと思う
自分なりの感覚
きみのことが夢のようだと
思うようになった
会えないしなるべく考えないようにしていたら
きみが本当にいたのかさえ
わからないほどだ
写真を見たりしたら
事実としていたことはわかるけど
でも現実にはいない
いないってどういうことなのか
事実を自分なりに解釈することが難しい
どういう感情でとらえたらよいのか
思えばいいのかわからない
もやのまま 空にさまよう
湯気や煙 雲のように
形を変えて浮かんでは消える
思い出も 薄くただよって
実感がない
実感してしまうことを
本能が麻痺させているのだろう
準備が必要なんだろうね
わかるには時間がもっともっと
必要なんだろうね
悲しいね
なにもかもが悲しいけれど
変わることはないので
受け入れるために今を生きていく
それだけ
ただ 生きつづけること
きみがもやのようで
自分たちももやのようで
消えそうだけど存在していて
きれぎれに思い出しても
存在はしていない
本当のことは
いつだって見えない
見えないけど それぞれに感じていること
自分が感じていることが
いまは本当のことなんだろう
事実はひとつだけど
本当のことは一人一人に存在していて
どれも間違いでなく あるのだ
そういうことを
やさしい友人が教えてくれた
詩のようなメッセージだった
風のように 雲のように
けむのように 湯気のように
ただよって消えていく
揺らめいて はかなく
しずかに消えていく
でも 確かにあったもの
そういうものが本当なんだよって
教えてくれたのでした
きみはいたんだよね
いまは心の中に…とかって
勝手に思ってるけど
そんな綺麗事でもない
あと100日を10回つづけたら
なにか終わるしまた始まる
つづけること
生きつづけること
今日もありがとう
やさしい人よ ありがとう