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【856/1096】土台
表現として適切かわからないけれど
わたしの わたし達のこれまでは
築いてきたもの 暮らしやその他が
すべて崩されたと感じ
まるで地震で砕けてしまった家を思わせた
こちらは人災であり
自分たちの罪だと思い込んでいるので
助けを求めることもできず
目の前の事に途方にくれる
思い出も 今の暮らしも
ガタガタに崩された家
どこからどのように手をつけたらいいのか
今日明日をしのぐにはどうすればいいのか
せめて下の子の暮らしは
守らなければ
崩れた家への対処よりも
1日1日で精一杯だった
なぜ 自分たちの家だけが
こんなにも崩れてしまったのか
原因を探ろうにも
わからないことが多すぎる
まわりを見渡しても
同じような家はない
ということは自分たちが悪いのか?
あれから 少しずつコツコツと
片付けという名の
こころと身体の整理をつづけてきた
わかること わからないこと
変わったこと 変わらないこと
それらを自分たちなりに
整理できるタイミングは来て
ガタガタの家はすこしずつ
整頓されてきている
荒れていた土地に土台もできた
その上にまた新しく築いていける
壊されることのない土台
その上でこの3年を振り返る
穴を埋めたわけではない
きみの不在の悲しみは
なくなることはない
わかったこと わからないこと
変わったこと 変わらないこと
大まかに分類されたそれらと
どうしようもないという諦め
これが自分の人生なんだという
受け止めもありつつ
節目 ということなんだろう
渦中で同化してるとき
自分がどこでどうなっているのか
わからなかった
その時の自分を客観的に見られるなら
今の自分は変わった
という事なんだろう
進んだ という事なんだろう
人は良くも悪くも
留まれないし 傷の治癒もすすむ
それは強さではなく
きっと 性質なんだと思う
自分たちにはその性質が
残されていた
そういう流れ だったんだろう
もう抗う気力も 意味合いもなく
流れついたここでできることをやる
その連続のはじまり
残された者の日々