見出し画像

プロット作成に悩む全ての人へ。執筆ツール「物語の幹」はいかがですか?

 せっかく心に浮かんだ大切な物語のアイディア。「どこに書き留めておこう?」と、まずそこで手が止まってしまう経験、おありではないでしょうか。

 お気に入りのノートに書き留めたり、手軽なメモアプリに記録したり、中にはWordファイルで詳細な設定資料を作成される方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、後になって「あのアイディア、どこに書いたかな?」と探し回ったり、せっかくの素晴らしいアイディアの存在自体を忘れてしまったり。

 あるいは、書き留めたものの、それらを一つの物語として形にしていくための整理作業が大変で途方に暮れてしまう……。

 そのような経験はございませんか?


 執筆ツール『物語の幹』は、まさにそのようなアイディアの保管場所の悩みや、物語を形にしていく上での整理・構築の難しさに対処するために開発されました。

 物語の幹が提案する具体的な解決方法を以下に記していきます。お時間のある方は是非読んでいただけると幸いです。

解決方法


どこに書く?

 物語の幹では、アイディアを「物語パーツ」と呼ばれる最小単位で管理します。

 このパーツには、物語本文、世界観設定、その物語特有の法律、キャラクターの心情さらには「こんなシーンを書きたい」というメタ的なメモまで、 なんでも自由に記入可能です。
 どんな情報でもとりあえず物語パーツに書いておけばOKです。
 アイディアを「どこに書くか」で悩む必要はありません。

実際の執筆画面


どうまとめる?

 書き溜めた物語パーツは、「物語グループ」を使って整理できます。

 例えば、登場人物に関するパーツを「登場人物」グループに、出来事に関するものを「出来事」グループに分類できます。「メタ情報」ボタンからワンクリックでパーツの出し入れができるため、必要に応じて手軽に整理できます。

物語グループの作成


臨機応変なまとめかた。

 物語パーツに書いた内容によっては、あてはまるグループが複数ありどのグループに分類するか悩むこともあると思います。
 しかし、心配はご無用です。各パーツは複数のグループに所属させることができます。

例:「登場人物グループ」と「敵グループ」を作成し、 敵キャラクターの設定を両方に含めることで、大グループと小グループのような構造も柔軟に表現できます。パーツの分類で悩む必要はありません。

「敵キャラクター」というパーツを「敵」「登場人物」の複数グループに所属させる


物語として構築する。

 アイデアを物語として構築する上で、出来事の順番や心情の変化といった順序は重要です。
 もちろん、物語の幹ではそうした『変遷』 を簡単に表現できます。
その方法は簡単で、グループ内のパーツは並び替えるだけでOKです。

 一番単純な例で行くと、出来事グループに属するパーツを時系列に並べてタイムラインを作成することができます。

起承転結というタイトルの物語パーツを並べる

 さらに、キャラクター毎に「キャラ名・出来事」でグループを作り、各キャラクターのタイムラインを作ることで、群像劇のような複雑な物語も管理できます。


より効率的に。

 複数のグループに所属できること、「キャラ名・出来事」でグループを作ること、をあわせるとさらに面白いことが表現できます。それは一元管理です。

 例えば、キャラクターAとキャラクターBが関わる重要な出来事Cがあった場合、同じ内容の出来事Cを二つ作成する必要はありません。
 出来事Cを一つ作り、それをキャラクターAのタイムラインとキャラクターBのタイムラインの両方に「メタ情報」から追加するだけで良いです。

 これにより、それぞれの視点から出来事を把握しつつ、情報の重複を防ぎ、一元的に管理できます。

 つまり、出来事Cを修正する際に、両方のタイムライン上で個別に修正する必要がなくなり、情報の更新漏れや矛盾を防ぐことができます。

起承転結の転と結の間に出来事Cを挿入


把握は一目で。

 物語の幹には、執筆中の物語を一瞬で把握できるように「物語グラフ」という機能もついています。

 この機能では、作成した「物語パーツ」と「物語グループ」の関係性を図示できます。
 物語の全体像を『効率的』に把握しながら、 物語の見直しや、新たなアイディアの追加などを行いたいときに有効です。

 一元管理の例でご紹介した物語構造も、以下のようにグラフで視覚的に表現できます。

「物語グラフ」による図示。
出来事CはキャラA・キャラB両方に関わると一目で理解できる。


最期に

 このように、物語の幹のデータ構造はその柔軟性から、様々な物語構造を表現することが可能です。もちろん、表現の仕方によって物語創作がより効率的になることも狙っています。

 それ以外の使い方ももちろんOKです。柔軟性のあるデータ設計のため、あらゆる形式の物語を表現できると思います。
 もし、ほかに面白い使い方があれば公開してもらえると嬉しく思います。その際はX(旧 twitter) や Note でぜひ拡散させていただきたく思います。

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!