自分も 多様性の 一部だった!
「きみもぼくも多様性の一部だよ」
父にそう言われてはっとした。
平日休みの昼下がり、わたしたちが座る大きなソファには、やわらかい光が差し込んでいる。
児童館に就職したてのわたしは、何気なく父と仕事の話をしていた。
児童館の学童クラブには、しょうがいのあるこども、発達に特性があるこども、両親と離れ祖父母と暮らすこども、おやつ代の支払いが難しいほど貧困に苦しむ家庭のこども、様々な事情や背景を持ったこどもたちが通っていた。
無邪気でかわいいこどもたちだが、時に鋭い言葉で仲