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【アウトライナー関連書籍】奥出直人『思考のエンジン』

「アウトライナー関連書籍」シリーズでは、現在入手が難しいものも含めて、アウトライナーを深く知るための書籍を紹介していきます。かつて「Happy Outlining」というサイトで公開していた記事のリライトが中心ですが、その後新たに出版されたものも含めて紹介していく予定です。

さて、最初はやはりこちらの本でしょう。
奥出直人『思考のエンジン──Writing on Computer』青土社、1991

目次は以下の通り。

1 思考の道具としてのタイプライター
 ニーチェとハイデッガー
 エズラ・パウンドとタイプライター
 作家の仕事部屋
2 ライティング・エンジンとしてのワードプロセッサー
 我、書く、故に我在り
 精神の社会
 ソクラテス、彼は字を書かない
3 エクリチュールとライティング・エンジン
 パロールはエクリチュールである
 テキスト外というものは存在しない
 オープンエンデッド・ライティング・プロセス
4 パレルゴンとエルゴン
 表現力のあるワープロ
 パレルゴンとエルゴン
 ディスコースと権力
 ミメーシスとしてのアウトライン・プロセッサー
5 論理的ディスコースのダイナミズム
 エディソンと文章読本
 ヘーゲル、ニーチェ、ハイデッガー
 フェミニズム批評と男のディスコース
 よい文章のイデオロギー
6 コンピュータ上のソクラテス 「ソウトライン」を使う
 ソクラテス・メソッド
 「ソウトライン」との会話
 アウト・オブ・ザ・アウトライン
7 情報を俯瞰する装置 アウトライン・プロセッサーを使う
 リ・ライティング
 アウトライン・プロセッサー
 パラディグムとシンタグム
8 プロセスとしてのテクスト アウトライン・プロセッサーを使う2
 辛抱づよいソクラテス
 「大文字のライティング」
 ブルジョワ・リベラリズムと赤ちょうちん
 よい文章の形式
9 迷宮としてのデータベース
 迷宮と迷路
 デューク・エリントン・データベース
 ステレオタイプの文化史
 ザナドゥ・プロジェクト
10 補遺の連鎖とハイパーテキスト ハイパーメディア・ライプラリーとライティング
 世界の戯れ
 補遺の連鎖
 ノレッジ・ベースとしてのハイパーテキスト
 ライティング・エンジンとしてのハイパーテキスト
 ザナドゥ:作家のための快楽の館
11 思考のエンジンとしてのハイパーテキスト ハイパーメディア・ライプラリーとライティング2
 コールリッジとパウンド
 アーギュメンテーション・オブ・インテレクト
 ハンズ・オン
12 マニエリスムとアカデミズム ハイパーメディア・ライブラリーとライティング3
 カノンと自由
 ミメーシスの破壊と人工的現実
 認知コンピュータとライティング
 迷宮としての知識と人工的現実としての書物

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785字

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