ライフ・アウトライン実践1-1 DO-DAYSのいちばんシンプルな使い方
前回はこちら。
DO-DAYSはライフ・アウトラインのもっとも基本となるパートです。同時にもっとも利用頻度の高いパートでもあります。ライフ・アウトラインを使い始めると、一日の大半はDO-DAYSを開いていることになるはずです。まずはDO-DAYSのいちばん基本的な使い方を紹介しましょう。
DO-DAYSでやることは「今日」を考えることです。今日とはどんな一日なのか? タスク管理やスケジュール管理に慣れている人は、「つまりデイリータスクリストのようなもの?」と言うかもしれません。そうですね。とりあえずはそう考えておくのがいちばん分かりやすい。
今日やることを書き出す。たったこれだけのことが大きな違いになります。デイリータスクリストを作っている人もそうでない人も、まずは以下の使い方を試してみてほしい。
前回作ったライフ・アウトラインのDO-DAYSのパートを開きます。そして今日の日付を立てます。
日付にZoomします。これが今日のアウトラインになります。
その下に今日やりたいこと、やらなければならないことを思いつくまま書く。
重要なことから書こうとか抜け漏れなく書こうとか重複を避けようとかプライベートと仕事を分けようとかプロジェクト別に書こうとか粒度を揃えようとか、そういうことは考えなくていい。思いつくまま自由に書く。
ひととおり書き出したら、最初にやることをいちばん上に移動します。アウトライナーだから、順番の入れ替えは簡単です。次にやることを2番目に、その次にやることを3番目に……そんな感じで順番に並べていきます。
「重要度」とか「優先度」などと言うと、わかったようでわからないようなことになる(「重要」を定義するだけでも簡単なことではありません──実はそれがライフ・アウトライン全体の目的でもあるのですが、それはまた後の話)。だからシンプルに「最初にやること」、「次にやること」、「その次にやること」を考える。
完璧な順番に並べようなどと思う必要はない。最初は「だいたいこんな感じ」くらいでいい。
ちなみに「最初にやること」とは「最初にやるべきこと」の場合もあれば「最初にやりたいこと」の場合もありますね。もちろん多くの場合はそのミックスです。
後は上から順にひとつひとつ実行していきます。ポイントは、ひとつの「やること」に手をつけたら終わるまでなるべく他のことは考えないこと。そのことだけに集中する。終わったら次の項目に取りかかり、同じようにその項目だけに集中する。これを時間切れになるまで繰り返す。
終わったものはチェックマークをつけます。DynalistやWorkFlowyなら「コンプリート」しておけばいいし、その機能がないアウトライナーなら行頭に「✔️」などを書き加えてもいいでしょう。
重要なのは、その時点で「最初にやること」が常にいちばん上に来ていることです。上の例で言えば「やることF」→「やることD」→「やることA」→「やることB」とやってきて、さて次はというときに「やることE」が確かにその時点で「最初に(やるべき/やりたい)こと」であること。
もしそうでなければ並べ替える。最初から完璧な順番に並べる必要はない、というのはそういうことです。もちろん必要に応じて新たな項目を書き加えることもあるでしょう。
もしやり残したことがあっても大丈夫。なぜなら常にその時点で「最初にやるべき/やりたい」こと、つまり最優先のことを常にやってきたはずだからです。
基本的にはこれだけです。
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