見出し画像

原点回帰

思い出深い神戸の街で、Perfumeの「衣装」を軸に歴史を振り返り展示が開催された。会期中ギリギリになったが駆け込みで来場。

素敵な美術館だった

神戸で働いていた当時は社会人1年目。日々の生活を「回す」のが精一杯で、神戸を観光する余裕なんて全くなかった。諸先輩に誘われるがまま夜の街に繰り出し、もはや何を話していたかも覚えていないが「社会人としてのいろは」をこれでもか、と教えてもらった記憶がある。

朝から神戸の裏山に登って気持ちよかった。

20歳当時、体育会や上意下達といった文化に苦手意識があった自分は「このままでは社会に適合できないのでは?」という考えのもと、とにかく徹底した日本的なカルチャーを持つ会社を志向し、その環境を運良く得た。怖いもの見たさ、というのもあったと思う。なんの縛りもなく、自由を謳歌してきた(させてもらえた)自分が、社会に出るとどうなるのか。多少の不自由さの中に、自由を見出すことが出来たら、この先の長い人生、大して悩むこともなく過ごせるだろう、そんなことを自然と考えながら働き始めた。

その後、自己探究の時間が長かったように思う。持ち前の誠実さやオープンなコミュニケーションが功を奏し、お客さんからも、上司からも後輩からもわりと慕われた。大阪で一生他愛もない話を続けられそうなコミュニティも出来た。今でも年賀状のやり取りを続けることが出来る関係を築けたのも財産だろう。でもそれは、20歳時点での自分が残してくれた資産でもあり、当時の自分が間違っていなかっただけの話で、何も変わっていないとも言える。居心地の良いポジションで、ぬくぬく過ごしているだけなのだ。

なかなかゆっくり見れない衣装の「裏側」

同じぐらいの社会人デビューであっという間に世界を切り拓いていったPerfume。今や、押しも押されぬ日本を代表するアーティストだろう。当初はイロモノ扱いされていたことを覚えているし「のっちかわいいよね」しか声を聞かなかった。今はそうではない。フォロワーも生まれ、一大産業と呼べるレベルにまでなっている。それは、彼女たち自身の努力ももちろんだが、周りのプロが果敢にチャレンジを続けてきたことの証左であり、そのプロジェクトはまだまだ続いていく。その挑戦にファンの一人として刺激を受け続けている。

自分はやりたいことを、とことんやってきた。では、今後は何をやっていくべきなのだろうか。人はどうやって、為すべきことを見つけていくのだろうか。一人ひとりの人生には意味はないのかもしれないけど、グループになるととんでもない景色を作り出す人たちにPerfumeをはじめ、沢山出会ってきた。翻って、自分は何をしてきただろうか。

今週、機会があってセルフアウェアネスについて向き合ってみた。

調べていく中で、下記を意識すると良さそうだったので、備忘として書き記しておきたい。

①コアバリューを明確にし、それに沿った行動をすること

自分のコアバリューは「誠実さ」と「オープネス」であることは確信できるようになってきた。これはブレなさそうであるし、これがうまくハマったときに、良い成果が出ているのも間違いない。これを肝に命じ、理解を深めながら日々行動していくと間違いはなさそうだ。

②緊張感高まる中で、感情をコントロールすること

多分、ここが苦手である。緊張感があるシーンが苦手で、恐らくトラウマを抱えており、緊張感が高まると、感情をコントロール出来ず、変に自己解釈をして逃げてしまう。頭の回転が早いことが逆に働き、結論に飛びついてしまうのである。一旦、感情が動くような自体が起きた場合「待ってみる」こと、そして、自分一人でどうにかしようとせず、周囲にアドバイスを求めること、このあたりを意識してみると確かに、これまで突破できなかった難局にも少し立ち向かえそうな勇気が湧いてくる。

③自分の強みを活かすこと

コアバリューではなく、強みはなんなのか。粘り強さや、継続力、突破力などは過去のスキルの棚卸しから紡ぎ出せそうだが、他者認知とずれていないだろうか?このあたりは再度、年末時間があるときに振り返ってみても良いかもしれない。(また、これを探すべく、日々の仕事やプロジェクト、家庭生活に取り組んでみたい。)

上記3つを意識しながら過ごすと、困難な状況下でも成功確率が高まるようだ。(下記を参考にさせていただいた。)

巷ではコーチングが流行ってきているが、コーチに依存せず、セルフコーチングし続けられる人が強いのは間違いない。

原点回帰しながらも、自分の今の状態を正面から見つめ、不完全であることを自覚してからが人生のスタートだ。

なんとなく、今週はカモンカモンのことを思い出していた。様々なことが起きるけど、一つ一つの出来事を噛み締めながら先へ、先へ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?