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◎百足の草鞋/進撃!京都超人大戦編

まずはじめに。このシリーズを始めるきっかけの一つであるミニシアター支援活動 #saveourlocalcinemas  様からTシャツが届きました。

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 自分用に2着、のはずが、この運動を取り上げたニュースを見た母親から『さっきみなみ会館テレビに出てたよ、見た? シャツ三枚!』と孫(つまり私の子供ら)の分を、職場でその話をしたら『ええデザインやわ』と職員さんのお子様の分三枚に、後輩職員さんが一枚で計九枚の注文。それが今日無事に届いたので、みんなに分けたいと思います。早くこれを着て映画館に行きたいものです。

 さて本題。

 なんだか段々ブログの引用と写真でお茶を濁している感もなくはありませんが、リアルタイムの感想のほうが当時のことが伝わりやすいのと、思い出そうにもすっかり忘れていることが多いからなのです。さっと進めてしまおうと思った2016年、今回でおしまいにしたいと思います。

 2016年10月。京都みなみ会館では2年目に入った『大怪獣大特撮大全集』に続く大企画『ウルトラ大全集』がスタートしました。これは何か? 要するにウルトラシリーズの上映&ゲストトークを毎月するというもの。目標はシリーズ全制覇(アニメも海外も含む)! その第一弾はやはり『ウルトラQ』から。


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 今月はウルトラQより『ガラモンの逆襲』『虹の卵(総天然色版)』。ウルトラを大スクリーンで見るという贅沢感。そして、昨日はそれに『鳥を見た』上映に加え、その回の実質上の主役といってもいい三郎役を演じた津沢彰秀さんをゲストに迎えてのトーク。そう、ゲストトーク! 先月のウルトラマンAでガチガチにあがったあの瞬間が脳裏をよぎる! さらに今回は初の試み、コメンタリー上映である。要は作品を見ながら津沢さんとトークなのである。これは、ヘタは打てないぞ、と緊張しつつも準備。


 打ち合わせでお会いした津沢さんはとても親切で、本番でも終始助けられました。カチカチになることなくトークを終え、コメンタリー上映もきちんと形になったのでは。場所もみなみ会館1階で、お客様と距離も近かったのが助かった。舞台に上がると緊張するのです。で、来月も……どうもウルトラはやれる限りやるみたいです、司会を。戦いが始まった。(ブログより)

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 映画館前の喫茶店でゲストの津沢さんと打ち合わせして本番、という流れ。津沢さんは『ウルトラマン』のホシノ少年でも有名ですが、他にも子役として多数の作品に出演していたとのこと。そっちの話ももっと聞いてみたかったです。そして超DXは『妖怪百物語』『士魂魔道大竜巻』の歴史ファンタジー2本立て。

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 11月はいきなり平成シリーズからウルトラマンガイア最終回三部作上映に渡辺裕之氏をゲストにお迎えしてのトーク。渡辺氏は続くゴジラ誕生祭にも登壇。京都では2回目になるゴジラ誕生祭、渡辺氏の他にも脚本家・三村渉氏をお迎えして『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』『怪獣島の決闘ゴジラの息子』『ゴジラVSメカゴジラ』の親子が絡んだゴジラ映画三本を上映。

 早めに会場入りして渡辺さんを待つ。いかん、緊張してきた。
 緊張の中、打ち合わせを進める。まずいところあれば即修正。お会いしてみると、渡辺さんはとても気さくな方でした。
 そして本番。舞台の上はやはり、緊張する。しかし、渡辺さんはこちらの意図を読んでうまくつなぎ合わせて面白い話をポンポンしてくれる。きちんと視聴者である子供も視野に入れつつの役作りの話はとても面白かった。またまたゲストに助けられる。(ブログより)

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 その翌週はみなみ会館で『不思議惑星キン・ザ・ザ』を。ソ連製の文字通り不思議なSF映画。

 80年代、ハリウッドがSFXを駆使したど派手な映像(これも今となってはアナログなのですが)を連発していた一方、ソ連ではこんなのんびりしたSFが作られていたですな、そののち、ソ連は崩壊し、今のロシアへ。クーさえできれば世の中、もっと仲良くなれるのかもしれない。
 みなみ会館では劇中の独特のあいさつ『クー』をすれば割引してもらえるので、いざやってみたら、今日は男性割引の日だったので、意味はなかったクー。(ブログより)

 さらに月末には超DX、ウルトラのレギュラー上映。

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 ゴジラ誕生祭はまだ終わらない、11月の『超大怪獣DX』は『モスラ対ゴジラ』『ゴジラVSモスラ』の新旧モスゴジ対決。そして『ウルトラ大全集』は初代ウルトラマン『悪魔はふたたび』『小さな英雄』の2本という忙しさ。

 そして今回のウルトラゲストは光学合成の第一人者、と言ってもいい飯塚定雄さん。今回も司会を務めさせていただくことになったのですが、とにかく飯塚さんの仕事量が膨大すぎて、さてどこから話していいものかどうか。
 なのであえて今回は『何も考えない』で行くことにしました。トークのノーガード戦法です。あえて打ち込んでもらった方がいろいろ聞けるのでは、と思った次第。もちろん、著作を読んで予習はしましたが。
いよいよ飯塚さんとのトークショー。相手が誰であれいつも緊張するのであります。『頑固一徹の映像職人』というイメージがあったので、緊張がさらに高まりましたが、実際にお会いすると、とてもお話し好きで温厚な方でした。『喋るの上手じゃないから』と言いつつも繰り出される秘話の数々。短い時間で、あれもこれも、というわけにはいきませんでしたが、貴重な話を聞けたのではないかと思います。ウルトラマンのオープニングの影絵も、あの東宝マークも手掛けたということで、この人がいなければ何も始まらなかった、ということなのです。

 そしてコメンタリー上映は『ウルトラマン・科特隊宇宙へ』。ここでも秘話が続出、合成の解説、当時の思い出も含めいろいろと聞けました。これまた強敵バルタン星人とウルトラマンの激闘、R惑星から地球へ、バリアーによるスペシウム返しがあれば、負けじと八つ裂き光輪で応戦、さらにバリアー、という光線合戦。光学合成を手掛けた方のお話を聞きながら見ると、子供心にわくわくしたシーンも、スタッフさんたちの苦労が大変偲ばれる。もっとトークがうまければ、引き出せたのかな、と反省しきりです。(ブログより)

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 『ウルトラ大全集』は主にみなみ会館の1階でゲストトークとサイン会を行うのが通例となっており、その際コメンタリー上映を行いこともありました。映像を見ながらゲストとお話をするのですが、どうしても画面に見入ってしまうのでなかなか話せない、というのが現状でした。

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 12月のウルトラ大全集は小中和哉監督とスーツアクター長谷川恵司氏をゲストに『ウルトラマンゼアス2超人大戦・光と影』の上映。2VS1のゲストトークに戸惑い、途中で質問事項が飛んでしまったのを小中監督に助けてもらったのを覚えています。

 しかし、昨年の田﨑監督から、いろいろな人とトークを繰り広げて来ました。慣れたかといえばそうでもなく、毎回どうやって話を転がそうかと苦しみもがいているのです。
 今回は、打ち合わせもうまくまとまり、いけそうだと思ったのですが、それがよくなかった。打ち合わせの段階で完結してしまい、本番であうあうあーとうろたえることもよくある話で、今回はそれが出てしまった。なので、正直に『今、飛びましたー』ということにした。ここでしかできない奥の手だ。また、2対1のトークの際は均等に話題を配分すべし。今後の課題を残しつつ、トークショーは何とか終了。サイン会の写真係も慣れてきて、会場にいたお客様のカメラ、スマホにはもれなく自分の指紋がべっとりと付いているので、これから悪いことはできないな、と思った次第。(ブログより)

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 超DXは『オール怪獣大進撃』『南海の大決闘』の島を舞台にしたゴジラ2本立て。

 一緒に見た子供らの評価も上々、帰りの車中であれこれと感想を述べあうのが楽しい。『オール怪獣』のすき焼きが忘れられずに、帰りは牛丼に卵乗せて食べました。

 そして年末恒例京都怪獣映画祭NIGHT。

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 『フランケンシュタイン対地底怪獣』『恐竜怪鳥の伝説』『ゴジラVSスペースゴジラ』というバラエティに富んだ3本に、『クレクレタコラ』傑作選と『円盤戦争バンキッド』の東宝チャンピオンまつり版というどうかしてる5本立て。いや、タコラは8話上映だったので、12本立て。やはりくるってる。(ブログより)

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 年を追うごとにバラエティ感が増してくるこのオールナイト。まさかのバンキッドに、今回はタコラもやってきました。

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 続いてタコラ、スペースゴジラの脚本家、柏原寛司氏のトークショーアンドサイン会。しかしここでサプライズゲスト、タコラ本人が登場! 劇場はサイン会にタコラ撮影会会場に! 想定外の列に、いつもの写真係になってしまった。ウルトラ大全集で培ったものは、トークスキルよりもスマホ撮影かもしれない。(ブログより)

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 そして人生初入院を経験した2016年も終わり。大ヒット中のシン・ゴジラの上映が年末からみなみ会館でもスタート。2017年もまた、怪獣から始まるかと思います。


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 余談ですが。『ウルトラ大全集』のチラシを見たみなみ会館スタッフさん2名に『で、ウルトラQってどれですか?』と聞かれました。いません。


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