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◎百足の草鞋/大逆転!京都大特撮殺法帖


 緊急事態宣言が解除され、二か月ぶりに映画館に行きました。新世界東映の『第三次世界大戦・41時間の恐怖』です。内容から東宝の『世界大戦争』と酷似しているとのことでしたが、なかなかお目にかかれない幻の一本だし、特撮関連書籍でも取り上げる機会の少ない作品なのです。今回は梅宮辰夫追悼上映の一本として準備されていたものの、コロナ禍で中断していたプログラムが復活、ということでした。

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 内容は確かに似ているものの、きちんと反戦テーマを打ち出し、予算の都合からか、クライマックスの核戦争による世界崩壊のシーンに特撮をふんだんに使っていました。

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 さて、いよいよ2018年の3月のお話。みなみ会館休館を月末に控えて、最後の超SDXオールナイト。最後にふさわしいプログラムとゲスト、そしてどんな内容だったかは、思い出すよりも当時の記録を引っ張り出すほうが早い、といつものようにブログから引用します。

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  いよいよその日がやってきた。京都みなみ会館、現場では最後の超大怪獣大特撮大全集SDXオールナイト。『連合艦隊』『ゴジラ』『シン・ゴジラ』の会議だらけのヘビー級3本立て。いずれも戦争、怪獣という国難を前にした群像劇で、3本ともそれぞれ共通項があるような、ないような。

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 最後にふさわしいゲストは、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督。

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 本当は中野昭慶監督と昭和、平成Wゴジラ監督の予定でしたが、中野監督の体調不良につき、今回の来場は中止になりましたが、みなみ会館再開の際はぜひ来ていただきたいものです。

 3年間ほぼ毎月書いてきたうろ覚え新聞も今回でいったんお休み。なのでここでの思い出に、入場時に新聞を配らせていただきました。最後まであきらめずにやろう。

 みなみ会館のお向かいで火事が起こり、救急車や消防車がたくさん駆けつけるという中行われた樋口監督トークショーは捧腹絶倒、その後のサイン会もスムーズに進み、いよいよ『連合艦隊』へ。大スクリーンで見る戦艦大和の最後はかなりの迫力でした。『84ゴジラ』では映写トラブルもありましたが、それすらもイベントに変えちゃうお客様の温かさ。ちょっと時間も押して『シン・ゴジラ』が終わった頃には朝の9時。オールナイトというより、ちょっとしたモーニングショーでした。

 バタバタしながらもなんとか終了、終わってしまえばなんだか寂しくなるものです。もう、ここで怪獣映画とか怪獣物販に触れることはないのか……。思えば4年間、ここでたくさんの怪獣映画を見た、というより遊ばせてもらったなという印象。映画館のロビーで怪獣のおもちゃを売ってる、まるで祭りみたいだ! とはしゃいでいた4年前。

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 今回も物販は充実、男子トイレの行列もいつものこと。その中で異彩を放つ、みなみ会館の隠し武器『吉田館長ブロマイドくじ』! あの樋口監督も『今日最大の衝撃!』と仰ってました。普通映画館の館長のブロマイドなんか売れないよねえ。でも完売。(ブログより)

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 樋口監督は中野監督へのリスペクトを壇上で捧げ、『連合艦隊』のクライマックスには劇場へ。そしてサイン会直前に火事見物へ。狂ったアイテム、館長くじもこの映画館ならでは。ちなみに外れブロマイドは自分とキャストF氏でした。映画館についていきなり写真を撮られたので何事かと思いました。たぶん誰かが今も持ってるはずです。84ゴジラ上映トラブルとは、新宿でゴジラVSスーパーXの最中にいきなり画面がさかさまになり逆再生が起こったのです。たぶん、どこかでフィルムの上下を間違えてくっつけてしまったのでしょう。場つなぎに壇上でトークを始める司会の木原氏とF氏、その頃自分とキャストN社長は映写室で『どれだっけ? どことどこがつながるんだっけ?』とフィルムと格闘しておりました。

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 そしてそのまま帰路につけばよかったのですが、そのまま残って朝一番の市川雷蔵映画祭『眠狂四郎女地獄』を見たのでした。半分寝てましたが。

  超SDXはこれでおやすみですが、みなみ会館にはまた行きそう。それに別枠で、週末には爆音キングコング対ゴジラが。最後の日まで、お世話になります。(ブログより)

 と、いうことで怪獣は最後の最後まで続くのでした。最後の最後のサヨナラ上映ラッシュは次回に。

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