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森高校の取り組み。

小学生のポスターって最高だなって思います。直接的というか。直感的というか。今こういうメッセージを自身に投げかけられると、うん、そうだよね。って思うのとともに。勝利ってなんだろうな?とかいろいろ噛み締めちゃうんですが、それでも「うん。」とは思えるわけです。


森高校とデジタル

さて、僕のnoteをご覧になっている奇特な方々はもう承知のことと存じますが、僕は、この森高校の卒業生、すなわち母校であり、特に現在デジタル分野のアドバイザーとして関わっています。
この数年間は、森高校が取り組んできた様々な挑戦を目の当たりにし(ときにはお手伝いをし)、その進化に深い感銘を受けています。特にデジタル分野への挑戦は目覚ましく、地域社会の未来に希望をもたらす取り組みであると言えます。いや、本当に。デジタル技術を活用した教育の取り組みはすでに4年目に突入していたりします。

そんな森高校は、今年度「高校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」という事業に採択されました。これは継続的な努力が実を結びつつあることが、本年度の採択という成果にも繋がったのだと感じます。
そして、この事業では、AIやメタバースといった先進的なデジタル技術を活用して地域課題を解決することを目指し、研究機関や、デジタル関連企業から外部講師を招いての授業が展開されています。

デジタルシティズンシップ

特に注目すべきは「デジタル・シティズンシップ(DC)」の授業です。この授業では、1年生がインターネットという公共空間で責任ある行動を学び、自分たちの地域である森町との関わりを深く考える時間を持ちました。その中で学生たちは、地域の漁業や観光、料理など多様なテーマをもとに動画を制作。生成AIを活用した編集技術を学びながら、創造性を発揮し、1分程度動画を仕上げました。学生たちがこうした取り組みを通じて学んだのは、単なる技術ではなく、地域に根ざした問題意識や、その課題解決に向けた行動の重要性だったといえます。

この件に関してはぜひ以下のリンク先で見ていただきたいというのと、できればアンケートに答えていただきたいので、本当にみなさんよろしくお願いお頼み申したい。

大事なので2回言います。↑こちらからぜひリンク先に飛んで、動画を見ていただき、アンケートに答えてください。ガチレビュー待ってますw


他にも取り組みたくさん

また、3年生を対象としたメタバースを活用したコンテンツ制作の授業では、仮想空間での表現力や企画力を育てる試みが行われました。このように、デジタル技術をツールとして活用するだけでなく、それを使った創造的な活動を通じて、学生一人ひとりの個性や可能性を引き出そうとする教育姿勢には目を見張るものがあります。
こういう取り組みがもっともっと進み、街の中にちゃんと出ていけるようになるといいなあとほんと感じます。
このためにも、地域と学校のつながりって大事だよなあと感じる次第です。

さらに、DXハイスクールの範疇ではないのですが、2年生は自分たちでデザインした積み木を作成し、Yahooショッピングで販売するということも行なっています。これらは形を変えながらも、もっともっと地域の実践として経験を積んで行った方が良い分野だなあと個人的には感じています。何よりもこのような取り組みは地元の企業の協力なくしては成り立たず、僕たちもできる限り地域の高校に協力できたらなと感じる次第です。


目指すところはどこなのか

しかし、森高校が目指している、というよりも、僕たち地域としても目指すのは、単なるデジタル技術の習得ではないと思っています。
DXハイスクールの取り組みも、スキルだけではなく、デジタル技術を起点に地域社会を覗き込むことで、地域に新たな活力を与える人材を育成するという目的に根差しており、それは同時に、少子化や人口減少といった地域が抱える根本的な課題の解決に向けた一助につながるのではと感じます。

少子高齢化が進む中、地域のインフラや教育環境を維持・向上させるには、地域全体が協力し、課題に向き合う必要があると思うのですが、そのための強力なきっかけを提供しているのが、森高校のデジタル教育の取り組みです。学校は学生の学びの場だけでは無く、地域の意識の鏡でもあると思っています。そして、学生たちに僕たちの想いを伝える分、僕たち地域の大人ももっと本気で考えていかなければならない時期だと思うんです。

僕は、この取り組みが、単なる一過性のプロジェクトではなく、継続的な地域発展の基盤となることを願っています。森高校の挑戦は、デジタル人材を育てるだけでなく、学生たちが未来を描きながら、自信を持って次のステップに進むための貴重な経験を提供しています。
それは、森町に残ってもらうということだけでは無く、森町から巣立ち、森町の価値観で社会に出たときに、故郷ってよかったなと思ってもらえる環境を作ることでもあると思います。

我々は街をどうしていきたいのか

僕は20年後、まあ大体65歳くらいになったときにも、『「いかめし」で有名な森町で、駒ヶ岳と内浦湾が綺麗で、農業漁業林業があり、マジでメシがうまい街で生まれ育って今の僕があるんすよー』って誰かに喋るという未来を描いてます。

「かつて、こうだった」と自分が話しをしている未来は描いていません。

なので、僕は、僕が見たい世界のために、まずは地元の教育に目を向け、みんなで会話していく方がいいと思ってます。高校が無くなっちゃったら誰もいなくなっちゃうだろうしね。

みんなで、考えていきませんか?


※なお、森高校の取り組みはぜひこちらもご覧ください。


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