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くさるなよっ!くさるなよっ!!
この頃、「仕事へのモチベーションがダダ下がりでどうしていいかわからなくなるんです」という相談をに立て続けに(地域問わず)受けていました。
ほ、ほう。僕に相談するとはなんと奇特な..w
胸を張っていうことではないのですが、僕は「人を育てる」的なことを苦手としていると自認しています。加えて、行政時代は先輩、同僚や後輩に対しても褒められるような立ち振る舞いをしていなかったとも思いますし、結果対人関係めちゃくちゃ良好に築けていたとも言い難いなあと感じています。内弁慶が悪い方に出たタイプ。
まあ、意図的にそうしていた、というところもあるでしょうし。(それでも可愛がってくれた、仲良くしてくれた先輩同僚後輩には感謝の気持ちでいっぱいです。)
それはさておき、こんな僕にも関わらず、相談を投げかけてくる方々、特にいわゆる若い行政職員(特に30歳前後)の方もいらっしゃるんです。
対面などで相談を受けても答えは「まあ、すわりなよ」ってことと、「好きに生きたらいいよ」と言うことしか言えないんですが、むしろ文章であれば仕事のモチベーションが下がっている若い行政職員のみなさんに対して、ちいさなヒントというか、何かのきっかけができるかもな?と思ったので、ポジティブに行政から離れた僕が、なんと無く、あんな顔、こんな顔、そんな顔を思い浮かべながら書き留めたいと思います。
同じような道を歩んできたからこそ、共感できることもあろうかと思いますし、行政から離れたことで、少しは客観視できるようになっただろうということで自身の日記的でもあります。
期待していた仕事と違うか
行政職員。みなさんどんな思いで奉職されたんでしょうか。
僕は高校新卒で入り、何もかもが初めてで、正直「公務員とはどういうものだ」という概念すらなかった、というか「ああ、公務員ってお茶飲む仕事ね」っていうぐらいほんと舐めてたので、実際に入った時の苦労はかなりありました。
えー、こんなに文句言われるのー。えー、こんなに人間関係あるのー。
しかし、今の時代はインターネットのおかげでどんな仕事なのかも大体わかるだろうし、特に「地域づくり」の文脈が強くなってきている現代。だからこそ、現実の役所に来たらものすごいギャップに驚かれるかもしれないです。特に地方部の。
加えて、何気に行政は専門知識が必要な部分もあったりすると思うので、知識が不足している状態では、とにかく不安に感じることもあるでしょう。
でも、それはみなさんだけではないです。結構な人が感じる感覚です。
重要なのは、このギャップをどう受け止め、行動するかです。
違うからこそ学べることもあります。その一つ一つを積み重ねることで、自分なりの理想に近づけるチャンスが生まれるんじゃないかな?と思います。
上司とは、今も昔も、な。
仕事をしてると出てきますよね。上司への不満w
上司に対する不満、これもまた共通の経験だと思います。大体、いっつも指示ばっかりしやがって自分でやれや!とか、なんで決めないんだよ!!とか思っちゃったりしたあなた。それ、上司も若いこと思ってたはずなんですw
あなたが思う以上に、みんな同じ経験をしてくるのですが、どうもなんだかポジションが変わると難しくなるところもある。
「上司はわかってくれない」「もっとこうしてほしい」、こうした思いが芽生えるのはほんとに自然なことです。
ただし完璧な人はいません。上司も今学んでいる最中なんです。だからこそ、自分の意見や考えを少しずつ伝え、関係性を築いていくというのも大切なコミュニケーションだよなと思います。もし、直接な上司と話しするのがなあっていう場合は他の方と話をしてみるとか。そういうのも大事かもですよね。
※ちなみに僕は外のコミュニティの人と話す事を好んでいましたが、そうなると仕事の濃いところとかは話できなくなっちゃうんですけどね。
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楽しいことだけだったら良いが、楽しくないこともあるから楽しいとも言える
もし仕事が楽しいことだけだったら、それは本当にいいことです。でも、現実にはそうでないことも多い。僕だって、自分の理想のために今動いているわけですから、本当は現在めちゃくちゃ楽しいはずなんです。が、やっぱり楽しくないこともあります(笑)だからこそ、楽しいことの価値が際立つよなあとも思います。
行政の仕事には、地道で目立たない作業も多いでしょう。それでも、その一つ一つが誰かの生活を支えています。
また、行政の内部にはさまざまな考え方を持つ人がいます。その中で摩擦や葛藤が生じることもあると思います。
しかし、それこそが「街づくり」であり、地域で暮らすということの本質です。多様な考えや視点があるからこそ、地域社会が豊かになっていくもんだと考えています。
また、時には組織の外に目を向けてみることも大切です。
「こんな提案したのに上司が全然OKって言ってくれねえ」とかあるかもしれませんが、もし本当にそれを自分がやりたかったのであれば、個人プロジェクトとして実現してみるのも一つの方法です。
例えば、地域のこと何かやりたい!とか、子供達と触れ合ってデジタルなことやりたいんだ!!ってなったら、直接触れ合う活動を作ってみればいいです。こういうことを通じて、仕事の新たな意義を見出すことができるかもしれません。というか、僕は見出してきた気がします。
蛇足
※ちなみに僕も所属するCode for Japanではこんな制度もあったりします。
いったん外から自分達をみたり、他の立場に身分を置くというのも良い視点が生まれるんじゃないかなと思います。
12月27日(金)15-16時で説明会もあるよ。
学ぶ時期と発散する時期
どんな仕事にも、楽しい時期とつらい時期の波があります。その波に飲み込まれそうになるとき、ふと思い出してほしいのは、「この波にはおわりがちゃんとくる」ということ。
わかります。波に飲まれている時には周りが見えなくなりますし、とにかく苦しい。
でも、必ずきつい時期は終わります。そして、その波があったからこそ成長できた自分に気付く瞬間が訪れると考えています。本当は割とすぐその瞬間って訪れているのですが、まあ、若い頃ってのは、長く感じるものです。
でも、そこで、その瞬間で学ぶべきことは多いです。なんか若輩者な僕がこんな偉そうなこという立場じゃないんですがね、でもほんと今まさに僕は初めてのことだらけで、失敗もなまらあります。
だから、いまこの時期は学びに集中するのが良いなと考えています。とにかく動いてとにかく見たことない事をたくさん見る。
それが楽しければ、いいんですが、楽しくないことも多い。特に職場の中で動くとなるとね。
ずっと真面目でい続けるのもそれはそれで息が詰まるんで、たまには息抜きするのも大事だと思ってます。仕事から離れて趣味や友人との時間を楽しむことで、心のバランスを保つことができます。学びと発散、このバランスがなまら重要だなあと今まさに感じています。
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くさるなよっ!!くさるなよっ!!
まあ適当な事を書いてきましたが、僕自身もこれからもつまずくこともあるし、落ち込む日もあると思いますが、だから面白いとも考えています。
くさっちゃうのは簡単なんですが、熟すのは難しい。でも腐るのも熟すのも表裏一体っすよ。
どんなに辛い時でも、みなさんのやっていることには価値がありますし、それによって生活が豊かになる人も多くいます。
助かったよって言ってくれる人も多くいます。行政の仕事は地域の人々の暮らしを支え、街づくりをしていくものには変わりないですが、みなさんもどこかの住民なので、住民の一員として、好きなことやっていくのも大事じゃないかな?って感じてます。
とはいえ、もし気持ちが落ち込みすぎるならちゃんと考えるのも大事です。あらぶってる感情なんかもたくさんあると思いますが、まずは座って、おちついて、好きなことやりゃあいいです。
まずは、くさりそうになった時にはトップ画像の駒ヶ岳を見て心を穏やかにしようぜ。