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石徹白(いとしろ)Life1042日目【阿鼻叫喚、極寒の大日ヶ岳に家族で登拝】

2020年10月25日(日)、郡上カルタにて「奥美濃 名山 大日ヶ岳」と詠まれている日本二百名山へ家族4人でまいりました。

かつて奈良時代に白山を開かれた泰澄大師が開いた山でもあり、

長良川の源流でもあり、遠くからもよく見えます。

今回は秋と言うよりも、初冬!の珍しくピークハント的な記録です。

桧峠(965m)の駐車場からウイングヒルズスキー場のゲレンデを登っていきます。

夏季はゴンドラに乗れば片道1時間分を僅か10分でショートカットできますが、

この時季は動いていません。

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熊棚が2ヶ所あったり、朴葉やドングリを拾ったり楽しそうに歩いていました。

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途中の水後山(標高1558m)付近で雪のかけらあり。

前夜の雨で標高が高いところは降っているだろうという予想どおりです。

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それにしても登山口からこのあたりまで、3歳の息子が歩いたのは驚きと感動でした。

細い稜線の両側に広がる豊かな広葉樹の森を眺めつつさらに先へ歩きます。

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鎌ヶ峰(標高1669m)でおむすびを食べました。

この辺りから徐々に雪が増えますが、

踏跡で融けてドロドロの場所も増えました。

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晴天の予報でしたが、冷たい鉛色の雲が立ち込めて、

時折パラッと雨粒が降ってきて寒さも増します。

登ったり下ったりを繰り返しながら、時計と天候や気温の変化と、

子ども達の精神状態と足元と、様々なことを考慮しながら進みます。

ようやく到着した大日ヶ岳の山頂(標高1709m)では5cmほど雪が積もってました。

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昼過ぎなのに消えていないし、風も吹いていましたので、体感気温は零度以下。

さぶすぎる!!・・・というこで、

娘7歳と息子3歳は震えあがって泣いてました。

この山頂から先は高鷲方面からの登路と合流しているだけでなく、

かつては神鳩社や銚子ヶ峰の方面へ修験の道が続いていました。

そちらは機会を作っていくリストに入っていますが、

現場で目にすると実感が伴います。

眼を遠く白山の頂上方面まで伸ばしていくと

標高1700m以上の山々は真っ白な雪に覆われていました。


東西南北、全方向360度のパノラマを楽しむのも束の間。

さっさと下山開始。

急傾斜で泥沼のような道だけは、

前に17kgの娘を抱き、背中に13kgの息子を背負って、

慎重に下ります。

スパイク地下足袋の威力のおかげさま。

かなり久しぶりの筋肉痛にはなりましたが、

かみさんも4人分の食料、水などを背負ってくれて、無事に戻れました。


そうして、元来た道を戻り、娘も途中から飛び跳ねる余裕も出て、

夕暮れに染まる遠くの山々を眺めつつ高度を下げます。

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最後は夜の森を怖々とヘッドライトで照らして歩きました。

背中の息子は能天気に、

「熊とかオバケとかでるかもよ~」と脅してきます。

大人もライトを持ってはいますが、月明かりに目が慣れてくれば見えるので、

温泉を目指して、夜行性動物のように歩きました。

往復距離約12kmの山道を9時間超!?

朝8時30分に桧峠の登山口を出発して帰着は18時前。

みんなで、まーーーー、よく頑張りました。

父母は楽しみましたが、ほろ苦い経験をした子ども達はどうだったかな。

いつもの家から見えている景色が少し変わって感じられればいいな。

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石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
いとしろアウトドアビレッジ http://outdoor.itoshiro.net/

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大西 琢也  TAKUYA ONISHI
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