石徹白Life2386日目【ああ、やっちまっただー。人生4回目の漆かぶれが始まりまして、、、。】顔を見ても誰だか解らないぐらい、カバのようにパンパカパーンと腫れています。この症状、他人にはうつらないのですが、
完治には今までの経験上、1ヶ月ほどかかる見込みです。
しばらく御見苦しい状態でお会いすることになりますので、ご承知おきください。
ああ、やっちまっただー。。。と繰り返しても仕方がないので、
これまでの経緯と対策など、経験を含めて、あれこれ調べて、
ボチボチとまとめていきたいと思います。(適宜、加筆修正にて更新します)
それもこれも、全ては漆と仲良くなるため。
慣れるってものではないしなぁ。
相手を知り、己を知ることから、再出発しようということです。
じゃ、まずはこれまでの18年で4回の経験談を「恥かき長者」になるべく、
あからさまに、恥の上塗りをしたいと思います。
端的に言えば、樹種同定ができていないということが結論になりますが、
大西琢也という個体の特性もホトバシル物語でございます。
ヒューマンエラーの百貨店とでも言いましょうか、
どうぞいろんな角度から事故検証にも使ってみてください。
【悪戯心の1回目】
2006年3月、義父と義弟と3人で悪戯心にて、看板に塗るための本漆を左手の甲に直径1センチぐらい筆で塗ってみた。誰もかぶれない!と意気揚々としていた2日後、俺だけ酷くかぶれてきて阿鼻叫喚の地獄へ真っ逆さま。。。
夜も眠れないほどの激烈な痒みにのたうち回った。
ま、アホの極みですな。
なんでもやってみよう!で痛い目にあった好例です。
病院へ行きたくない。市販薬を使いたくない。
縄文時代からの伝統である漆芸は、世界最古9000年前のものが日本国内で出土しています。きっと多くの人がかぶれて、いろんな対策があるはずだと、情報を求めました。
いろいろ、怪しいものも含めて試したが、結局は日薬的なもので、3週間ぐらいで治ってきた。その後も、飲酒の度に手の甲が腫れていました。
【冬山でお箸を作った2回目】
2011年1月9日、福島県南会津町で暮らして3年目、私が主宰する自然学校、森の遊学舎のスタッフたちと厳冬期の鋏山へカンジキで登った。
弁当は持参したが、箸を忘れたので、その辺に生えていた真っすぐな枝を鉈で伐って、自作した。
帰宅して2日後ぐらいから、顔が、ひじの内側が、アレが腫れ始めた。。。
ああ、やってもうた。
葉っぱが無い時期の植物同定に冬芽や葉痕というものがありますが、
知識不足だったんですね。
寒くて腹が減っていたのもあるかもしれません。人ってのは、そんなもの。
この2ヶ月後に東日本大震災で、遥か記憶の彼方のように感じる。
【採り放題のサルナシに歓喜した3回目】
2012年9月末、家の近くで豊作になった蔓性植物のサルナシ(野山に生えるキウイフルーツの原種)の実を採取していた。腰かごをつけて、木から木へ移動しながら、時には口に入れて味わいながら、最終的には腰かごが壊れるかと思えるほど。重みで自分の腰が痛くなるほど採れた。
しかし、なぜ誰も採っていないかのか。それには理由があった。
地元の人はサルナシが絡みついている木の1本は漆だと知っていたのだ。それだから近づかないようにしていたらしいと、聞いたのも後の祭り。
10月1日~2日かけて顔がパンパンに腫れて、いつものように、體のあちこちが赤く斑になって、気が狂いそうな日々を過ごす。
ああ、かゆい。ああ、何とも言えない。
【泣きっ面に漆の4回目】
2024年6月29日、扁桃炎と暑さで朦朧とする中、新拠点の片づけをしていた。だいたい作業がひと段落した昼食前のこと。ふと目の前を見ると、道路に飛び出している枝を発見した。車の往来に支障が出そうだし、除伐することにした。
判断力が落ちているところに、拍車をかけたのが欲望ですね。
ちょうどクルミの皮を剥く時期だからと、鋸で伐って、鉈で枝葉を払い、
幹に刃物の筋を入れて皮を剥き始めたのです。
「何かおかしい」といくつかの場面で感じながら、そのまま進んでしまった。
直観力が働いても、使えなければ意味がないのです。
幹の芯が黄色いのに違和感あり、皮が剥きにくい個体もあるのかとか、内皮が黒変しないのは梅雨入りが遅れているからなのかと、いろいろ妄想していました。
ご丁寧に皮を剥いて、裏返しに巻く時は、縛りにくいので、手袋をはずして素手で触っていました。ヌメットシタ白濁の液の感触が忘れられない。
その後、帰宅して手が真っ黒になっていたので、水で洗って、片付け作業で埃まみれの顔も丁寧に洗いました。
つまり、漆を自ら顔に塗りたくったような状態になったのでしょう。きゃー。
思い出すたびに、自分の行動が、負のスパイラルへまっしぐらです。
翌朝には、瞼が上下ともに腫れあがり始め、夕方になって、さらに酷くなってきた。
首、耳、陰部、ひじの内側など、広がりを見せているので、症状ピークはまだ先のようだ。
漆を伐採して48時間が経過して、いよいよです。
遅効性と言うらしいが、どこまでいくのか、早くしてほしいものです。
1回目のような全身へ広がるような氣配は少ないが、
とにかく顔は史上最高の腫れ具合になってきました。
なるようにしかならんが、この際だから、いろいろ治療法も実験してみます。
つづく)
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【閲覧注意】
漆にかぶれた実際の写真を見たい方は
覚悟して押してください!
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