運動後に飲むなら何ビール?
ランニングを始め、運動後はお酒がとても美味しくなります。
ですが、飲酒をするとトレーニング効果や、疲労回復効果が低下してしまうと危惧される方も多くいます。
確かに高用量のアルコールは筋肉の合成を低下させ、利尿効果により脱水を増長する可能性があります。
ですがビールの抗酸化活性やポリフェノールは、パフォーマンスや回復に様々な研究結果があります。ゆえに適量飲酒であれば、プラスの効果をもたらす可能性があります。
ですがビールといっても様々なビアスタイルがあります。通常のピルスナーから、シュバルツのような黒ビール、ヴァイツェンのような白ビール。果たしてどのようなビアスタイルがプラスの効果が高いのでしょうか。(話のネタ程度に読んで下さい)
1.運動後のビールのプラス効果
1-1.ビールの抗酸化力&ポリフェノール
運動にプラスの効果をもたらすのは、アルコールでも糖質でもなく、主には抗酸化活性とポリフェノールとされています。
ポリフェノールは、ミトコンドリアの生合成を引き起こし、血管機能に影響するストレス関連の細胞シグナル伝達経路を刺激します。結果運動能力を向上させます。また筋損傷からの回復を助ける働きもあるとされています。
ですのでビールから、よりよいパフォーマンス効果を期待するのであれば、抗酸化力やポリフェノールの高いビールを選択するのがといと思われます。
1-2.抗酸化力が高く、ポリフェノールが多いビールとは
ビールの抗酸化力の80%はモルトからで、ホップは20%程度と言われています。モルト別に生成されたビールの抗酸化力・ポリフェノール量をみてゆくと、スペシャルXモルトや、キャラメルモルト、チョコレートモルトがよいとの結果でした。
傾向として、濃い色のビールがよいということになります。たとえば黒ビールや、アンバーエールの琥珀エビスなどはポリフェノールが多いと推察できます。
2.もちろん体にいいだけではなくて
とはいえ、最初に述べたようにマイナス点もあります。
文献でよく書かれているのは、筋肉タンパクの合成低下と、利尿による水分の喪失です。
悪い影響を最小限にするために、ランニング前・ランニング後にBCAAの摂取、ビール摂取中もたんぱく質をしっかり摂取するよう心掛けるのがよいと思われます。
また水分の喪失を防ぐ目的で、しっかりとした水分の摂取、さらにはナトリウムの摂取もよいとされています。そのようなこともしっかり心掛けたいものです。
そしてアルコールさえ抜けば(ノンアルコールビールや低アルコールビール)、スポーツドリンクよりパフォーマンス向上、回復効果が期待できるとも言われています。
ビール好きランナーは、うまくビールを摂取しながら走力向上に結び付けたいものです。