伝えたいことと、伝わらないこと。出来ることと、出来ないこと。
先週の今頃は、
世の中がオリンピックで歓喜していて、
コロナの話題なんて書くのも躊躇した。
いわば光の話題と影の話題。
オリンピックが終わって、
オリンピックの話題がなくなって、
世の中のからまた叩かれるのが怖かった。
正月明けの第三波の時は、
医療崩壊が原因で救える命が救えずに、
世間や報道機関からお叱りをうけたから。
どこにも行かず、
家族とも離れ、
こんなにも頑張っているのに。
でも今回は幸いにも、
恐れいてたようなバッシングはなかった。
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ここから心を落ち着けて書きます。
この1年はコロナ禍の中で、
発熱外来
コロナの入院診療
に心を乱されて、
そしてこの夏、
オリンピックへの医療提供
ワクチン接種への医療従事者派遣
に労力と人員を割かれて、
そして最近また新たな動き。
コロナの患者様への訪問診療
が始まろうとしています。
さらに都のyou tubeをみると、
入院待機ステーションの設置
が始まるらしいです。
新しくNoteを書こうと思ったけど、
前向きに創作なんて気持ちにはなれませんでした。
今、コロナの現場では、
医療スタッフの離職が止まりません。
救える命が救えなければ、
維持できる医療体制も維持できない。
ましてや新しい医療の構築・施設の設置をするなんて。
ところで皆さん、この数字を本当に信じていますか?
まだ都内のコロナの病床は6割しか埋まっていないと思っていますか?
コロナの診療は一人ではできません。
自分の病院は有難いことに、
離職する方がいながらも何とか踏みとどまってる仲間がいて、
そのお陰でやっとコロナを診療できています。
でも8月に入ってからは、
ずっと定床をオーバーしています。
自分も仲間も、もうダメかもしれません。
「確保病床」って鉄のベッドでなく、
頑張っている生身の人間なんです。
生身の人間を「確保」って言い方は何!?
実際はその「確保人間」が心を折られて、
どんどん辞めていっています。
そして現在は自分が知る限り近隣の医療機関も同様で、
もうどこもいっぱいいっぱいです。
国や都がなんと言おうと、
できないことはできません。
我々はベッドではなく人間です。
たぶん自分は、
いざとなったら患者様より家族を、
そして仲間・・・医療スタッフを守ります。
もう少し頑張りますが、
どうか皆さん感染に気を付けて、
自分の身は自分で守れるようにして下さい!!