DJとしての書 ~ケイト・ブッシュ~
こんにちは、DJ.Fです。
「もし本にサウンドトラックがあったら、面白いんじゃないか?」
No Music No Lifeな僕は、そんな夢想から「聴きながら読める書」として拙書『強さの磨き方』を構成しました。2016年に書籍『プリンスの言葉』を書いたときは、ネット上で彼の楽曲を聴くことはできなかったので、本でタイトルを知ってもリスニングには壁がありました。だから読者のフラストレーションが増してしまったかもしれないですね。
しかし時代は動きました。
あれから7年近くが経過し、スマホで、ネットで、楽曲を気軽に聴けるようになりました。書の中で「知らないアーティストの知らない曲」が出てきても、ほとんどの楽曲にリーチできます。拙書が読者にとってのDJとして機能する、というわけです。
「これはやってみたい」とも思いましたし、「いいタイミングだ」とも思いました。
嬉しいことに「今まで聴いたことが無かったけど、本をきっかけに好きになりました」という嬉しいリアクションをいただくようになりました。
シェイクスピア演劇を追求するカクシンハンの舞台で活躍する猪狩綾さんは、ツイッターでこのように記述してくれました。
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強さのロールモデルたちの生き様がカッコよすぎて何度も涙した。 この本で初めてケイト・ブッシュに出会い、世の中やまわりの流れに左右されない、ブレない女性の強さを教えてもらう。 どんなに弱いと思っていても、あなたなら大丈夫って背中を押してもらえる本!
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「書くDJ」としては、力強く生きるひとりの女性の心にケイト・ブッシュを届けるきっかけになれたことが誇りです。(猪狩さん、木村龍之介さん、カクシンハンさん、ありがとう)
ではこの流れで、聴かずに終わるにはあまりに勿体ない女性アーティスト、ケイト・ブッシュの曲をピックアップしてみます。
Kate Bush 神秘の丘
1985年の楽曲が2022年に世界的メガヒット、1.6億回再生されたケイト・ブッシュの全く古びない芸術。
Kate Bush Army Dreamers
美しいワルツ。吸い込まれるような眼力が記憶に焼き付く。インパクトそのものの音楽映像作品。
Kate Bush Cloudbusting
雨を降らせる伝説の機械、オルガノン。科学者である父と子が研究し、実験を積み重ねる。だが政府の組織に狙われる父。オルガノンの完成は間に合うのか?
Ferry Aid Let It Be
フェリーが沈没、犠牲者・ご遺族へのチャリティーとしてレコーディングされた英国のフェリー・エイドによるLet It Be(ビートルズ)のカバー。どのミュージシャンも素晴らしいのだが、ケイト・ブッシュが出てきたときの空気の違和感が半端ない。
いかがだったでしょう?
音楽が、芸術が、創造が、人と人の間(人間)をつなぐブリッジになる。
僕のヒーローが、あなたのヒーローに、僕らのヒーローに変わる。
最高にエキサイティングな経験ができる幸運に感謝しながら、僕も「神秘の丘」を駆け上がってみたいです。
PS1 こんなリアクションも!
PS2.ケイト・ブッシュは第4章に登場。「いつかケイト・ブッシュのことを本に書きたい、次世代に知ってほしい」の夢が前に進んでおります。