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「挑戦」を応援できる喜び

2週間ほど前、このようなメッセージをいただいた。

「こんにちはー、二重作さん!お世話になっています。THE Wという、日本1の女性芸人を決める賞レースがありまして。

審査用の動画を、もしあの・・・ニューパワースタジオで撮影とかさせて頂けたら、あの・・・なんか勝てそうな気がしまして!

もし可能でしたら、スタジオで撮影させて頂きたいです! そんなことは出来そうでしょうか??? 難しそうでしょうか???お願いのメッセージで大変申し訳ないですが・・・。」


!!!と???と・・・にあふれた文章。

なんともいえないグルーヴがあるなぁ。

メッセージの送り主は、雨宮あさひさん。


「これからピン芸人としてやっていきます!」

数か月前に開催した未来会議(飲み会ともいう)での宣言が超絶カッコよくて(西嶋咲紀さんありがとう)。以来、パフォーマンスDojoで磨きあう仲間でもある。

何度も書き直したであろうメッセージから伝わってくるのは、
礼儀正しさ、そして本気の覚悟。


「ああ、これこそ真剣勝負に挑む人の姿勢だなぁ」

そう感じた僕は、

「断る理由が見つかりません、ぜひともよろしくお願いします!」

と返す刀で送信した。

決まるときは早い、動くときは速い。ポジティヴな縁とはそんなものだ。


メッセージ受信からわずか数分で予定が決まり、
ニューパワースタジオにて動画撮影が行われることになった。

雨宮あさひさん、勇気の一歩に共鳴し、即座に呼応してくれたパフォーマンスDojoのみなさん。それぞれ一騎当千のメンバーなのに、ひとりのプレイヤーとして水平なメッセージをポストしてくれた。

笑いの神が降りてきますように、 観ている人に喜んで頂けるような映像が撮れますように、お祈りしております。


残念ながら駆けつけられないんですが、幕張から祈りを届けます!!


最近の雷もびっくりなほどバチバチスリリングな素敵な時間になりますように応援してますーーー。


静岡から驚きの瞬間を収める動画が撮れるように念を送ります! 御武運を。

不確実性の上を航海している人たちの応援ほど、心強いものはないだろう。

俳優の七味まゆ味さんに至っては、わざわざスタジオまで応援にかけつけてくれた。まるで自分ごとのように仲間を思いやるGIVERマインド。「行きたいんで行きます」的な、スッキリした態度。

「わぁ、素晴らしいなぁ!カッコいいなぁ、見習いたいなぁ!」

率直にそう思った。
うんうん、若い人たちから学ぶべきことは山ほどあるなぁ。


七味さんは雰囲気づくりの達人だ。

彼女がニューパワースタジオに来るといつもの1.5倍は明るくなる(電気代はそのまま、家計も助かる)。

カナダからドキュメンタリー映画の監督が来た時も、七味さんの演技に眼を丸くしていた。俳優は英語で、アクター/アクトレスだけど、アクトによるムード・チェンジャーなのだ、と七味さんをみていて強く思う。

ニューパワースタジオは、地下にあるため轟音で音楽が流せる。

どファンキーな音楽でみんなで身体を動かして、
いよいよ撮影開始。


なんと、雨宮あさひさん!

「まずはウォーミングアップ用のネタをやります!」

と宣言。メイクも、衣装も、キャラも、全てウォームアップ用にして、まだカメラの電源も入ってないのに、一切の手抜き無し!ガチでやってくださった。

 それが終わってから、またゼロからメイク、衣装替え、キャラづくり。撮影用のネタの準備がスタートした。

コスパ、タイパなどの言葉がネット上に躍る時代にあって、
オリジナルの行程を経ながら芸を丁寧に創っていく。


ああ、プロだなぁ。と感じた。


撮影は1回ごとにどんどんよくなっていった。
もともと面白い芸が、目の前でさらに洗練されていく。

七味さんや僕に率直な感想を求め、真摯に耳を傾ける、
オープンマインドな雨宮あさひさん。

魅せ方、聴かせ方のスパイスも効いてくる。

トーナメント中にもどんどん強くなっていくアスリートのようだった。

七味まゆ味さんも

「うん、勝ちましょう!」

と心強いセコンド。

僕は必死に笑いをコラえながら、ビデオカメラで芸人・雨宮あさひを追いかけた。

わずか2分のオーディション動画だけど、雨宮あさひさんの、「これまで/これから」がギュッと凝縮した作品が完成した。

未来会議の時、

「3階席まであるときは、3階まで走っていって笑わせにいきます!全員に来てよかった、と思ってほしい。誰ひとり仲間外れにしたくないんです」

と語っていた雨宮あさひさん。真剣勝負ですから結果は時の運も大きいですが、その想いが広く広く伝わる日は、きっと近いような気がします。

「挑戦」をありがとう。「応援できる」をありがとう。

雨宮あさひさんの本気、七味まゆ味さんの本気、を目の当たりにして、
僕も再び立ち上がることにした。

パフォーマンスDojoの仲間にも心からの感謝を。


・ニューパワースタジオを命名してくれたあの人

・本気と本気が磨き合う、パフォーマンスDojo。







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