自故日記(26)
僕は事故によって右足を骨折した。
脛骨と腓骨。分節骨折と言って2箇所を折っている。
良くも悪くも最初はただの骨折だと思っていた。
骨が折れたらくっ付ければ良いと思っていた。
しかし、いまは骨折というのは骨だけの問題ではないと明らかになってきている。
まずはメンタルの部分。
心は超絶に苦しい。
思うように動かせない体、それによって自分がしたいことができないことに対するストレスはみなさんが想像する以上のものかもしれません。
怪我のことを忘れて1日を過ごせたらきっと楽なのだと思う。
しかし、移動をするたびに思い出さなければならない。松葉杖が必要なのだ。
もしくは片足ケンケンして移動をすることも出来るけれど、そのたびに「なぜ?」が付きまとう。
簡単だ。
足を歩けないほどに骨折しているんだ。
そして、それによって胸が苦しいし、この骨折は開放骨折であったために前回書いたように感染への配慮も必要だ。
かなり神経質になっている。
治したいという気持ちがいくら強かろうが、自分にできることは限られている。
3ヶ月経過して歩けていないという現実、そして衰えていく筋肉を見ていると悲しくもなる。
骨折というのは骨だけの問題ではなく、それによっていろんなものを生み出す。
特に下肢の骨折はより苦しみが強いだろう。
「歩く」という当たり前のようにできていたことができないから。
どう現実を受け止めて、どう希望を持っていくことがベストだろう。
そこのバランス感覚というのは非常に難しい。
だけどね、こんだけ時間があるというのは羨ましがられることでもあるはずなんだけどね。