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こんにちは。
梅田です。2025年夏、子供の怪我予防や大人の疾病予防を目的としたジムをオープンする予定です。

今日は、理学療法士として働き始めたころに感じた疑問について、特に印象的だった2点をお話ししたいと思います。(他にも感じた点は多々ありますが、今回はその一部を抜粋します。)

1.経験やキャリアを積んでも同一の診療報酬であること

理学療法士の仕事では、経験やスキルの向上が必ずしも収入に反映されない現実があります。たとえば、10年以上のキャリアを積んだ理学療法士でも、資格を取得して1カ月の新人理学療法士でも、クライアントに対する20分のリハビリ提供において得られる診療報酬は同じです。

私自身、仕事とは経験を積み、学び続けることでスキルを磨き、精度やスピードを向上させることで報酬が上がるべきだと考えています。しかし、この業界ではそうした努力が正当に評価される仕組みがまだ十分には整っていません。

最近では、病院外で活躍する理学療法士も増え、努力次第で道を切り開けるという雰囲気も広がっていますが、私が新人だった頃にはそういった例は少なく、将来に不安を感じることが多々ありました。

2.クライアントさんとの妥協関係

こちらは人によるため、全体を否定するわけではありませんが、

整形外科に勤務していた際、クライアントの多くが「本気で良くなろう」としていないように感じることがしばしばありました。特に高齢者の場合、筋力や体力を維持・向上させるための運動が必須です。しかし、それを嫌がり、マッサージだけで満足しようとする方が少なくありませんでした。

一方で、提供者側もそれに応じて、「これくらいで十分だろう」と妥協してしまうケースがありました。結果として、クライアントと提供者の間で妥協的な関係が成立してしまい、本来目指すべき「体を本気で良くする」という目標が遠のいてしまう現実に直面しました。

私は、人の体を良くする場である以上、クライアントと真剣に向き合いたいと考えています。クライアントが「良くなりたい」と本気で思い、私たちが「良くしたい」と全力でサポートする、そのような関係が理想でした。しかし、実際の現場は少し違っていました。

それらの問題は、背景には制度によるデメリットが影響していますが、本日は制度については割愛します。


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