スタートアップ(起業)0→1、1→10、10→100成長フェーズに合わせてプロ人材を巻き込む
最近感じたことですが、会社の成長に応じて自分の考え方も変わってきている気がします。年齢かもですが。笑
PHJは創業から今日までに様々な問題をクリアしながら、社員2名から80名まで成長することができました。
業績も過去3年間で400%以上の成長を実現出来ました。
しかしながら成長していく中では胃がもげるんじゃないかと思うぐらい悩みながらまた自分の無力さを痛感しながらでした。
その悩みは創業期、成長期、急成長期とフェーズが変わるにつれて全く違うもので経験したことがないことがほとんどでした。
この経験したことのないことを逃げることなく自分たちの力で解決させてきたことでノウハウになったり精神的に強くなったりしたのだと思います。
自力の重要性
創業した時から私たちは本当に多くの方々に応援して頂き、アドバイスや相談にも乗って頂ける素晴らしい環境でした。
しかし当時から思っているのはこれだけ応援してもらっているのだから絶対に結果を出したい。ということです。
応援してもらったから成長できるというわけではありません。
そして企業は永続しなくていけないので自分たちで解決する力「自力」が必要だと思います。
だからこそ、お客様への説明の仕方、役職者の研修、サービスの強化などは合宿を行なって磨いていきました。
0→1フェーズ
創業期から事業を選定して立ち上げるこの時期に私たちは様々なアイデアを出し実行していきました。
しかしどれもうまくはいかず創業2年ぐらいは常にキャッシュの底と隣り合わせでした。
この時こそ社員と共に何の為にやるのか。という事を常に確認し合いながら前に進めていきました。
実際に創業3年目でたまたま営業で入ったスポーツ用品店で買取ビジネスを見つけ、ようやく会社を低空飛行ながら走り出させることができました。
この時期を振り返ってみて思うのはこの時期に「再現性」はほとんどなかったのではないかと思います。当然ながら成功している方の動画を見て毎日勉強しました。
それを活かすことは出来ても自分たちにはほとんどハマらずそれをカスタマイズしていきながらようやく新規ビジネスを見つけることになりました。
そして地方の小さなスポーツ用品店で見つけた買取ビジネスを全国展開しようと動き出しました。
当時は資金もギリギリだったので営業に行くのも新幹線や飛行機ではありません。
東北であったとしても60万円で購入した中古のバンです。笑
これは本当に地獄でした。お尻は痛いは、窓は閉まらなくなるは、、、しかしこうして全国を1件1件訪問したことで1年間で3000店舗と取引が出来るようになりました。これもこのフェーズならではの営業戦略だったと思いますが自力に拘ったからこそアナログな戦略でうまくいったのだと思います。
1→10フェーズ
1→を10に伸ばすフェーズで私たちは好調だったスポーツ用品店での買取事業を売却しました。
理由は色々とあるのですが長くなるのでまた別の機会に書くとして、ざっくり言うともっと大きな法人在庫買取マーケットに挑戦する為です。
そのためにこれまでにやってきたことを仕組み化して大量に効率よく運営できるように切り替えていきました。
買取も人力で訪問していたものをネット経由に変更してその分広告を強化しました。販売もEC中心から卸売中心にシフトして全てインサイドセールスで完結できるようにしていきました。ここでも事業を伸ばしたことがある方を採用するより未経験者を優先的に採用しました。それはここでも自力に拘りたかったからです。
この選択は今振り返ってみても良かったと思っています。
一番失敗をしたり、資金繰りを実践で勉強出来たりするフェーズだからです。
細かい戦略を立てては失敗し、資金計画を立てては外れ、仕組みを作っては崩れるそんな感じでした。
しかしここのフェーズで得たのは、営業経験者や業界経験者、事業を伸ばした事が既にある方を採用せず未経験者採用で固定概念がない状態を作り自分たちにノウハウを溜めていくことができました。
結果として私たちは過去3年間で400%以上の売上、利益を伸ばしていくことが出来、2年連続でアジア太平洋急成長企業ランキングにランクインしました。
そこからこの仕組み化したノウハウや資金管理、戦略を武器に他の業界にも進出して事業を拡大していきました。
ここでも自力に拘って良かったと思います。
10→100フェーズ
ここにきて私自身、ようやく再現性があるのではないかと思うようになりました。
ここから事業を伸ばす際に様々な意思決定があると思いますがこれまでと比較して非常に大きなリスクと隣り合わせであると言うことです。
なので一度このフェーズを経験したプロフェッショナル人材に入社してもらい、壁打ちしながら進めた方が逆に早い!と思いました。
そして私たちがこれまで自力で経験してきたことと組み合わせて事業を成長させたいと考えています。
そこで多くの方とお会いして一番私たちのやり方や方向性、そして何より理念に共感してくれたプロ人材が入社しました。
私たちは経歴おばけと呼んでいます。笑
橋本氏の入社以降、圧倒的に意思決定スピードが上がったように感じます。
長年銀行系で仕事をされている方なので事業に一気に投資しようとする私たちをいい感じに落ち着かせてくれます。
振り返り
橋本氏に参画してもらい本当に良かったと思います。
しかし振り返って考えてみるとやはり0→1、1→10フェーズではお互いにうまくやれなかったのではないかと思います。
利益の格となる事業や仕組みが既にあって、自分たちも色々と苦労して乗り越えてきて、投資できるだけの資金がある今だからこそ、手を組むことで橋本氏のキャリアで経験されてきたことを私たちは勉強させて頂いて前に進むスピードを上げられるのだと思います。
余談ですが役員の平均年齢も34歳ぐらいでしたが成長してきました。笑