しゃばけ
今月もWebライターラボのコラム企画に参加します。
10月のテーマは「お気に入りの本」です。
一冊の本がパッと頭に浮かびました。
妖怪との出会い
お気に入りの一冊は『しゃばけ』です。
大学生の頃に本屋で見かけ、
表紙に描かれた「妖怪」に一目ぼれしました。
妖怪たちの個性豊かな表情に惹かれ、
試し読みすらせずに購入した記憶があります。
ふと思えば、いつからか覚えていませんが、
可愛らしい妖怪やお化けのキャラクターが好きなんです。
もしかすると『しゃばけ』がきっかけなのかもしれません。
病弱な若だんなと愉快な妖怪たち
『しゃばけ』の舞台は江戸時代。
病弱な若だんなと愉快な妖怪たちの物語です。
たびたび寝込んでしまうほど病弱な若だんな。
健康を気遣う家族や使用人から、過保護?なほどに愛されています。
少し眉間にシワが寄るだけで、
「ご無理をなさらずに!」とすぐさま布団が敷かれるほどです。
そんな過保護に反発し、若だんなは時折こっそりと屋敷を抜け出すことも。
やさしくて真面目な若だんなの「少し反抗的な一面」が垣間見えるのも、個人的に面白さや魅力を感じる要素です。
妖怪たちの活躍
若だんなの周りでは、次々と難事件や珍事件が発生します。
まるで行く先々で事件が起こる、どこかの名探偵ように。
ときには三途の川を渡りかけることもありますが、妖怪たちの助けを借りながら事件を解決していきます。
といっても、難解な事件を解決していく壮大なストーリーではなく、
って感じの微笑ましい内容です。
事件をきっかけに登場人物たちの関係性が見えてくるのも『しゃばけ』の魅力なのかもしれません。
若だんなと妖怪たちのやり取りには、家族のようなあたたかさを感じます。
表紙のイラストから感じた、心がほっこりするような雰囲気そのものです。
印象深い「いっちばん」
『しゃばけ』シリーズは20冊を超え、2024年にも新作が出版されています。
シリーズごとにテーマが異なるオリジナルストーリーを展開しているので、どの本から読んでも楽しめます。
個人的に好きなシリーズは「いっちばん」というタイトルです。
大学生の頃に購入した一冊で、いまでも強く印象に残っています。
健気な妖怪たちに「ほのぼのしてるな~」と感じたことを覚えています。
そんな微笑ましいやり取りの最中、町ではスリが現れて大騒ぎ。
気がつけば、事件解決の先頭に立つ(立たされた?)若だんな。
巧妙な事件の手口を妖怪たちと暴いていくストーリーが『しゃばけ』シリーズにハマるきっかけでした。
妖怪と出会って16年
初めて購入した『しゃばけ』シリーズは、2008年発売の「いっちばん」。
気づいたら、もう16年も経っていました。
大学生の頃に購入した本のなかで、いまでも手元に残っているのは『しゃばけ』シリーズだけです。
これからもお気に入りの本(シリーズ)として読み続けます。
本棚に妖怪を忍ばせて。
Discord名:taku
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