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別れを覚悟した
今月もWebライターラボのコラム企画に参加します。
2025年2月のテーマは「バレンタインの思い出」です。
独り身の僕ですが、バレンタインの思い出はそれなりにあります。
とはいえ、別れた彼女との思い出を書くのは、まったく気が乗らない。
あれ?書くことなくなったかも。
なんて思っていたのですが、つい先日のこと。
2025年のバレンタインデーに新たな思い出ができました。
よかった。今月もコラムが書ける。
須磨シーワールドに8時間
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2025年2月14日。須磨シーワールドに行ってきました。
開館時間の10時から閉館時間の18時まで。
8時間ぶっ通しで満喫してきました。
8時間も滞在したので、須磨シーワールドの全容をインプットできました。
もはや目を閉じれば脳内で探索できるほどに。
だから、須磨シーワールドのことを少し書かせてください。
頭の中が須磨シーワールドでいっぱいなんです。
…8時間もいたから。
人生で一度は見たいシャチショー
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須磨シーワールドの人気イベントといえば、シャチのパフォーマンス。
個人的に「人生で一度は見たほうがいい」と思っています。
海の生態系の頂点に君臨するシャチ。
「海のギャング」と呼ばれるだけあり、泳ぎもジャンプも迫力があります。
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ショーに参加するトレーナーさんを見ていると、思わず「食べられちゃうかも」と心配してしまう。でも、信頼関係を構築しているから、口や背中に乗っても大丈夫。
シャチって「怖いイメージ」があると思います。
でも、水族館で見ると人懐っこいし賢いんです。
パフォーマンスを覚えたり、トレーナーさんの合図を理解したり。
シャチに対するイメージが180°変わります。
爆発のような水しぶき
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シャチの巨体からは想像できないほどの大ジャンプ。
着水時の水しぶきは、特撮映画の爆発シーンさながらです。
そんな水しぶきは、ショーパフォーマンスの醍醐味でもあります。
観覧席の前方から8段目までは「ずぶ濡れゾーン」と呼ばれるほど。
とにかく、ずぶ濡れになる可能性があり、運が良ければ?土砂降りの海水を浴びられます。
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さらに、ショーの途中には、シャチが観客席に水をぶっかけるパフォーマンスもあります。
このパフォーマンスがやばい。
ずぶ濡れのレベルが想像の10倍くらいやばい。
濡れたい人のためにポンチョが販売されています。
しかし、どう見ても「ポンチョ程度では防げない」と思うほどのずぶ濡れ。
もちろん、写真を撮るためにカメラを構えていた僕は、海水を浴びてずぶ濡れになるわけにはいきません。いや、カメラを構えているとか関係ない。
とはいえ、訪問したのは2月14日。真冬の寒い日です。
僕だって大人ですから、少し考えればわかります。
お客さんが風邪をひいたら困るでしょうし「さすがに控えめだろう」と。
そもそも翌日には、コミュニティのオフ会も控えていました。
当然ですが、風邪をひいている場合ではありません。
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ごめんなさい。
初めての須磨シーワールドに気持ちが昂ぶっていました。
無意識のうちに「前列中央8段目」に座っていました。
冬であろうと容赦ない
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須磨シーワールドは、冬であろうと容赦なかった。
寒空のスタジアムに響き渡る悲鳴。
「えっ…」「ちょっ…」「まっ…」っていう「どう考えても想定外でした」な声を発する人が続出。
しかし、観客たちには為す術がありません。
なぜなら、パフォーマンス中は、座席を立ったり移動したりできないから。
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徐々に近づいてくる水しぶきと増えていく被害者たち。
僕の目には走馬灯のようにゆっくりと映りました。
手持ちのカメラに「8年間ありがとう」と最後の別れを覚悟したほど。
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…なんてこともありましたが、結果的に膝下が濡れただけで済みました。
膝下が濡れただけなら、もはや無傷。
カメラが濡れなくて一安心です。
ちなみに、前方でずぶ濡れになったお客さんは「すっごい笑顔」でした。(たぶん笑うしかなかったんだと思う)
バレンタインの思い出
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須磨シーワールドでチョコを買いました。
ポジティブに考えれば、須磨シーワールドから貰ったようなもの。
他のお客さんも買っていたので、たぶん義理チョコですけどね。
…という「カメラとの別れ」を覚悟したバレンタインの思い出でした。
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