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文字を「言葉」に変える

最近はコラムに挑戦したり読んでみたりする頻度を増やしています。その理由は、魅力的な文章を書くためのヒントを見つけたいから。

魅力を感じる文章について自分なりに分析した結果、筆者が話している様子を「想像できるかどうか」が重要な気がしました。

筆者の表情や声を想像しながら読むと、文章が「言葉」になる。想像できないと「文字」になる。だから、テクニックだけ磨いても足りないんだろうなという印象があった。

そもそも、文字ってなんなんだろう?

極端な言い方をすれば、文字は画面に映し出されたドットの集合体であり、ただの情報に過ぎない。一方で、言葉は筆者の心の声であり、読者に思考や感情を伝えられる。

文字がただの情報だとすれば、言葉はその情報に熱量を宿す力がある。

ふと、自分のブログ記事を読み返してみた。正しい文法で読みやすく書けているのだが、どこか面白みがない。まるで誰かの文章を模倣しているかのようで、自分が書いた他人の文章のようにすら感じた。

僕は中村さんさとゆみさんのコラムを読むたびに思うことがあった。

  • 読み飛ばさずに読める

  • 内容が頭にスッと入ってくる

  • 毎回楽しく読める

いくら尊敬している人のコラムとはいえ、毎回興味のあるテーマとは限らない。しかし、なぜか小説を読むかのように、最初から最後まで余すことなく読み切っている自分が不思議だった。

「自分の文章と何が違うんだろう?」と考えたとき、筆者のことを想像しながら読んでいることに気づいた。

僕はコラムを読むときに、おそらく無意識に中村さんやさとゆみさんを想像している。だから、筆者の言葉を聞くように、コラムの文章を快適に読み進められるのだと思う。

自分の文章を読むときには、自分自身が語りかける姿を想像できない。だから、文章が言葉にならず、文字情報として捉えてしまったのかもしれない。

文章を言葉にするためには、筆者である自分自身を読者に認識してもらう必要がある。もちろん文章力や表現方法のテクニックも必要ですが、前提として「コミュニケーション」であることを忘れちゃいけない。

文章を書くとき、自分に問いかけてみる。
「自分自身の言葉か、それともただの文字か?」と。

自分の考えや感情、熱意を伝えるからこそ、読者の心に響く。そして、その瞬間に、文字は言葉に変わる。

魅力的な文章は、読者とのコミュニケーションから生まれるのかもしれない。文字を言葉に変えるためには、文章だけでなく筆者自身をもっと知ってもらう必要もある。

つまり、文章の魅力は「筆者の魅力」でもある。「あの人が書く文章だから」と期待・信頼してもらうことも大切なのかもしれない。

そんな存在になりたくて、今日も僕の「言葉」を届けてみた。

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