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よかったnote

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面白かったnoteを置いておきます。
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#いま私にできること

「取材をする」 ということ。

もう数年前になるが、某雑誌にて「東京・世田谷区の町中華を取材をする」というページを担当していた。当時、編集長をしていた方とのやりとりの中で生まれたこの企画は、雑誌のリニューアルとともになくなってしまったのだが、わたしにとっては本当に思い入れのある仕事であった。 どの駅にも必ず一つはある、 地元民の胃袋を支える町の中華料理店。 今日もまた、お客さんがふらりとやってきては、 どことなく懐かしい風景と変わらない味に お腹と心を満足させ、去っていく。 時々ふらりと寄りたくなる、 そ

小商いをはじめるあなたに伝えたい。 小さなお店の考える「後出しじゃんけんのブランディング」の話

「ブランドアイデンティティってなんだと思いますか?」 お店をやっていると色んな人と会話をし、いろんな相談を受ける。 ノベルティを作りたい。 お店の看板を作りたい。 レストランのメニュー表はどのファイルを使ったらいいですか。 その時その時、自分にわかる範囲ではあるけれど、もてる知識と経験をフル動員してこたえてきた。 でも、文頭の「ブランドアイデンティティ」という言葉には困った。 実は、ブランドをどう育てていけばいいのかなんて、うちのお店の場合「完全に手探り状態」でやって

「アート系スタートアップの出現と都市文化に与える影響」(後編)

本セッションは「アート系スタートアップ」をテーマとして、日本における実践者というべき3名にご登壇いただきました。 後編となる今回ではまず、活性な街の条件としての余白──生活のための「機能」と「場」を街全体でシェアする必要性──が指摘されます。続いて、街の主人公である市民それぞれの主観を反映させたまちづくりの重要性に言及します。最後に、それを実現させるための要素として、主観と客観を往来するアーティストの職能の有用性が提示されます。(前編はこちらから) 本記事は、2019年1