作曲家のためのコンクール等リンクまとめ

このテキストは「さっきょく塾」でシェアされた作曲家のためのコンクール、レジデンス、その他の情報のリンクをまとめたものです。(一部追記もあります)
古い情報は締め切りを過ぎているものも少なからずありますが、毎年繰り返し公募するものがほとんどであるため、来年度以降にも有益な情報として載せておきます。

●助成金・補助金申請、確定申告、就職情報など

助成金、就職情報、アーツマネジメント
ネットTAM
https://www.nettam.jp

大学教職、研究職
JREC-IN
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop

オンカク 音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCGQIrTs2JJBrEZjOxl9XgOw

文化庁補助金、経産省持続化給付金、確定申告などを、音楽家向けに解説しているYouTubeチャンネル。
(2023年2月注記:上記は2021年10月を最後に更新が停止している。)

上記の著書
音楽家、指導者、フリーランスのための確定申告・税金ガイド
オンカク【2021改訂版】
栗原邦夫 著
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=212210

●コンクール(Competitions)、公募(Call for Scores)

●コンクールまとめサイト

https://www.ulysses-network.eu/

http://composerssite.com

https://www.iscm.org/articles/competitions

http://www.cdmc.asso.fr/fr/actualites/agenda-musique-contemporaine/concours-appels
(フランス語)

https://www.facebook.com/groups/1377450379136439/
Facebookグループ


●個別リンク

2020. 9. 24. 
記事が最初に書かれた2019年9月に載せていた情報がだいぶ古くなったので、おおかた削除しました。毎年行われているもの、有名なコンクールや音楽祭内の公募などに限って残し、古い年度の情報への直リンクはトップページに差し替えました。

Acht Brücken International Competition for Young Composers (ドイツ)
https://www.achtbruecken.de/en/
(トップページ)(35歳未満)

Gaudeamus (オランダ、ユトレヒト)
https://gaudeamus.nl
(トップページ)(2019年から35歳までに延長)

Ereprijs Young Composers Meeting in Apeldoorn (オランダ、アペルドールン)
https://www.ereprijs.nl/
(30歳以下、金管アンサンブル+エレキギター、エレキベース編成)

XXI edition of the Franco Evangelisti International Composition Competition (Nuova Consonanza) (イタリア)
http://www.nuovaconsonanza.it/

ISCM World Music Days
https://www.iscm.org/
(ISCM (国際現代音楽協会=日本現代音楽協会JSCMの国際本部)の主催するWorld Music Daysは、毎年違う国で開催される。日本からはISCM日本支部である日本現代音楽協会JSCMを通した内部応募と、それを通さない外部応募ができる。また、ISCMのサイトではWorld Music Daysに限らず、各国支部が関連するコンクール情報が掲載されている)

Druskomanija (リトアニア、ヴィリニュス/ドゥルスキニンカイ)
http://www.druskomanija.lt

Wittener Tage call for scores ヴィッテン室内楽現代音楽祭、若手作曲家枠作品公募(ドイツ)
https://ifnm.hfmt-koeln.de/fileadmin/redaktion/downloads/call_scores_witten_2019_en.pdf
毎年2月ごろ締め切り、学生であること

Donaueschinger Musiktage ドナウエッシンゲン音楽祭(ドイツ)
https://www.swr.de/swrclassic/donaueschinger-musiktage/swrclassic-donaueschinger-musiktage-100.html
近年は若手作曲家公募枠が毎年あるようです。

●海外送金

コンクールなどの料金支払いは、最近ではPayPal対応のものやクレジットカード払いができるものが多くなってきましたが、

PayPal
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/personal

中にはいまだに銀行送金のみしか受け付けないケースも少なからずあります。
日本からの送金の場合、一般的な銀行からの送金は手数料を多く取られます。10EUR(約1200円)程度の送金のために5000円などの手数料を支払うのは馬鹿げています。ゆうちょ銀行が数年前までは安かったのですが、近年は一般の銀行並みに値上がりしました。オンラインだと多少安くて3000円なのですが、1文字間違えると訂正料としてさらに3000円取られるという憂き目にあったので、筆者はもう使いません。
楽天銀行は海外送金(日本から海外へ)の手数料が750円です。
(中継銀行手数料が必要な場合は、それを送金人負担にする必要があり、これに1000円かかるため、実質的に1750円負担する。ドイツのPostbank(郵便銀行)宛の場合は中継手数料が発生した。)
筆者の知るかぎり、これが2021年現在、銀行扱いとしては日本からの銀行送金の最安値のようです。
楽天銀行の口座開設までに数日かかり、また海外送金の初回利用には登録で数日かかります。送金先はその都度登録する必要があります。(アクサンやウムラウトなどの記号は使えません。全銀行共通)

楽天銀行
https://www.rakuten-bank.co.jp

送金後に送金レポート(日本語・英語併記)を受け取る方法(2021年3月現在)
楽天銀行にログインする
「海外送金」をクリック
「送金する」をクリック
「オーダー管理」をクリック
送金した内容のオーダーIDを控えておく(テキストエディタにコピー&ペースト)
「レポート」をクリック
「取引明細書」の「検索項目」の「オーダーID」欄に、先ほど控えたオーダーIDを入力する
「PDFダウンロード」ボタンを押す

これでPDFがダウンロードされるが、もしダウンロードが始まらない場合は、ポップアップがブロックされている可能性がある。ブラウザの環境設定でポップアップのブロックを外す、またはAdBlockなどの広告ブロック用アドオンをオフにする。

●その他の送金サイト

Wise (旧称 Transfer Wise )
https://transferwise.com/jp

いわゆるPayPalのような送金サイトですが、海外の個別銀行口座にも送金できるようです。登録には身分証明書の提示と審査が必要になります。
EUR口座を開設すると、例えば50EURの送金だと、わずか0.61EUR(78円)の手数料です。上記の楽天銀行よりもさらにずっと安いです。
ヨーロッパ以外の銀行口座(例えばウクライナなど)に送金する場合、600円強の手数料がかかり、さらにそれをTransferWiseが指定する銀行口座に自分で他の銀行から振り込むか、あるいはデビッドカードを使うと1300円強の手数料がかかります。場合によってはクレジットカードは使えません。

場合によって楽天銀行かWise (TransferWise) のどちらが安いかは異なります。

●ワークショップ、アカデミー

Darmstadt IMD (ドイツ、ダルムシュタット)
https://www.facebook.com/watch/?v=384503948871987
公式サイト
https://internationales-musikinstitut.de/en/

Impuls (オーストリア、グラーツ)
http://www.impuls.cc

Voix nouvelles de Royaumont (フランス、ロワイヨモン(オワーズ県))
https://www.royaumont.com/fr/academie-voix-nouvelles-2019

Composition Workshop, Nicosia, Cyprus (キプロス、ニコシア)
https://composerssite.com/opportunity/13246

8. International Master Classes of New Music COURSE / LVIV (ウクライナ)
https://imcnmcourse.wixsite.com/course/copy-of-viii-course-2019
ウクライナ・リヴィヴに関しては、似た様な作曲家の名前で粗製乱造の作曲賞やコンクールを立ち上げている実態(金儲け?)があるので、注意が必要です。コンクールと名乗りながら無料または安価な参加費で参加者を集い、入選者は800EUR強などの高い参加費を払って現地マスタークラスに参加するという条件です。これが1つや2つでなく10くらい似た様な団体が運営しています。シュニトケ賞、マデルナ賞と名乗り、住所がリヴィヴのものはこれに含まれます。

United Instruments of Lucilin (ルクセンブルク)
https://www.facebook.com/LucilinEnsemble/posts/10156903476685412

OutHear New Music Week 2019 (ギリシャ)
https://www.outhearnewmusic.com

Festival Futura (フランス)
https://festivalfutura.fr/index.php/stage-2019/
アクースモニウムのレクチャー。檜垣智也(ひがきともなり)さんが講師として引率しており、日本人参加者が多い。

Musiikin Aika (フィンランド)
https://musiikinaika.org/kurssit/composer-course-teacher-kaija-saariaho/

wasterLAnd Summer Academy (アメリカ、ロサンゼルス)
https://www.wastelandmusic.org/academy/


ManiFeste IRCAM (フランス、パリ)
https://www.ircam.fr/manifeste/academie/

ISA Austria (オーストリア)
https://www.isa-music.org/?l=en

●オンライン・アカデミー

Onassis Stegi (キプロス)
https://www.onassis.org/onassis-stegi

●大学、音楽院

「さっきょく塾」で挙がったもの(CoPeCoは追記)を載せていますが、ヨーロッパにはこの他にも多くの音楽大学・音楽院があります。

Accademia Nazionale di Santa Cecilia di Roma (イタリア、ローマ)
http://www.santacecilia.it/alta_formazione/corsi_di_perfezionamento.html
作曲科9月28日締め切り。作曲科教授イヴァン・フェデーレ。修士修了が入学条件。3年間。コンサートディプロマがもらえる。博士ではない。(一般の音楽院で学部課程を意味する3年制トリエンニオとは異なる)
11月初旬に入学試験(事前送付の楽譜審査および面接)で、合格者は当日午後より即刻授業開始。授業は月1度、連続する2日間または3日間に行われる。イタリア国内の他の都市や、格安航空券を用いてヨーロッパの他の国から通うことも可能。
注:Conservatorio di Santa Cecilia di Roma
https://www.conservatoriosantacecilia.it
は別の運営組織の学校で、そちらは学士・修士がある普通の音楽院です。アカデミアには旧校舎と新校舎があり、旧校舎は内部でコンセルヴァトーリオと繋がっており。カフェや図書館は共通です。

ハンブルク音楽大学 Multimedia Composition (ドイツ)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2327893513911926&set=a.596416350392993&type=3&theater&ifg=1
講師アレクサンダー・シューベルト(エレクトロニクスの作曲家。Max/MSPやSuperColliderなどのプログラミングに詳しい)
著書 Switching Worlds
ドイツ語は紙の書籍とデジタル版で有料販売。英語版はpdfを無料ダウンロード配布している。
https://www.wolke-verlag.de/musikbuecher/alexander-schubert-switching-worlds-digital/

CoPeCo リヨン、シュトゥットガルト、ストックホルム、タリン 4大学合同半年ずつの現代音楽の作曲・演奏の修士課程(2年制)
http://copeco.net

Haute École de Musique de Genève ジュネーヴ高等音楽院 (スイス)
https://www.hesge.ch/hem/admissions/admissions-master
作曲科3月1日締め切り。
作曲科は作曲コース、ミクスト作曲コース(電子音楽を伴う(内容はMax/MSPやOpenMusicを中心とするもの))の2つが選択できます。後者は2年次にはパリのIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)への交換留学・単位相互認定制度があります。作曲科主任教授はミカエル・ジャレル、ミクスト作曲コース担当教授はルイス・ナオンです。(ミクスト作曲コースを選択しても、基本的に作曲のレッスンはジャレルの担当です。なお、個人レッスンであり他の学生のレッスンは基本的には見学できません。ナオンには作曲上のエレクトロニクスに関するアドヴァイスとしてのレッスンが受けられます。)
修士課程修了後は専攻科課程があります。博士課程はありません。
ミクスト作曲コースの修士課程は「Max/MSP(もしくはSuperColliderやPureDataなど)を用いたライブエレクトロニクス、ないしPro Toolsでのアクースモニウム作品の作曲の経験がすでにある人向けです。修了作品は大アンサンブル(希望すればオーケストラ)にエレクトロニクスが伴う事が必須です。器楽のみの作曲を選択しても、任意科目として学部向け初級のエレクトロニクスの授業を受けることができます。修了作品はオーケストラが前提で、エレクトロニクスを伴うかは任意ですが、結局のところ強く勧められるのが現実ですし、また在学中に一度はエレクトロニクス作品を書くことが勧められます。これはジャレルが「今現在の現代音楽はエレクトロニクスを無視することが出来ない」と考えていることが大きいです。

IRCAM作曲家研究員制度
https://www.ircam.fr/transmission/formations-superieures/cursus/

●奨学金

Universitetet I Bergen Research Fellow in Artistic Research (ノルウェー、ベルゲン大学)
https://www.jobbnorge.no/en/available-jobs/job/171223/research-fellow-in-artistic-research

●レジデンス

Conlon Foundation’s Winter Residency (Disklavier) (オランダ)
http://www.conlon.nl/news.php

Artist in Residence at Kavli Delft (オランダ)
http://kavli.tudelft.nl/kavli-artist-residence/

ドイツの作曲家レジデンスまとめ
https://www.goethe.de/en/kul/mus/ser/res.html

DAAD Berlin (ドイツ 12月1日締め切り)
http://www.berliner-kuenstlerprogramm.de/en/stipendien.html

Schreyahn (ドイツ 1月締め切り)
http://kuenstlerhof-schreyahn.de

Lauenburg (ドイツ 10月締め切り)
http://kuenstlerhaus-lauenburg.de/

Leipzig, Hans Eisler Haus (ドイツ 7月締め切り) 
https://eisler-haus-leipzig.de/en/start/

Shöppingen (ドイツ 9月締め切り)
http://www.stiftung-kuenstlerdorf.de/stipendien/

Akademie Schloss Solitude (ドイツ・シュトゥットガルト 3月締め切り)
http://www.akademie-solitude.de/en/fellowship/residency/

Schloss Wiepersdorf (ドイツ 10月締め切り)
https://www.schloss-wiepersdorf.de/de/

Schlossmediale Werdenberg (スイス 10月締め切り)
https://schlossmediale.ch/schlossmediale/das-festival/stipendium-2020
(サウンドインスタレーションのアーティスト向けらしい)

Villa Medicis (イタリア・ローマ、フランス管轄 4月締め切り)
https://residences-villamedicis.com
いわゆる「ローマ賞」で、ベルリオーズやドビュッシーが滞在した由緒あるレジデンスです。最近は日本人も応募権利があります(要仏語)。数年前に酒井賢治さんが滞在しました。

Bridge Guard Residency (スロヴァキア)
http://www.bridgeguard.org
スロヴァキアとハンガリーの国境のスロヴァキア側で、国境のドナウ川の橋に付随する建物がレジデンスになっています。(オーストリアへのアクセスも容易のはずです)
随時応募可ですが、今から応募すると滞在は2021年以降になるようです。今までに僕の友人2人(ハンガリー人作曲家、インド人写真家、ともに女性)が滞在しています。

Sacatar (ブラジル)
https://sacatar.org
「我々はベルリン(のDAADレジデンス)ではない。毎晩酒飲んで一緒に踊れるやつのみ来い、それが我々の文化だ」という、かなり際どい紹介文があります。(あまり静かな作曲環境ではないかも・・・)

TAAF (南極、フランス管轄)
http://www.taaf.fr
一般人が行けない南極に行けますが、行くと期間満了まで帰ってこられません。

Archiv Frau und Musik (女性限定)(ドイツ)
https://www.archiv-frau-musik.de/en/projekte/composer-in-residence

上にあげたレジデンスはすべて給費制です。滞在の居住部屋と奨学金がもらえます。
他にそのようなレジデンスをまとめたサイトもいくつかありますが、ほとんどは作曲ではなく美術家用などで、また給費制ではなく自費滞在のものの情報も少なからずあるので、一つ一つ見て行くのは大変かもしれませんが、一応お知らせします。

●レジデンスまとめサイト

http://www.resartis.org/en/

https://www.transartists.org

http://www.residencyunlimited.org

コンクールなどの情報 composers site にも、コンクールだけでなくレジデンスの情報もあります。
https://composerssite.com

VICC Visby International Composers Center (スウェーデン、ヴィスビー(ゴッドランド島))
http://vicc.se
コンピュータ音楽用ミキシング・レコーティングスタジオ、またはライティングスタジオ(広い机と大きなiMac, アップライトピアノ)(どちらか一方)が使えます。隣接する家の家賃は無料で、最大3人の作曲家が同居します。食費・渡航費は自費。(給費は特になし)4週間まで滞在可。ゴッドランド島は四国の半分くらいの大きな島です。1日かけてサイクリングして島を横断することもできます。

自費滞在のレジデンスはたくさんあります。月600EURくらい払って山奥などで創作に良い環境を得るというものです。考えようによっては月滞在のホテルや貸しアパートの延長線上ですが、画家・小説家・陶芸家などが滞在して少しは交流もあります。
僕は2012年にイタリア・アッシジ郊外の山奥のジネストレッレというレジデンスに滞在しました。 
https://artestudioginestrelle.wordpress.com
滞在したのは2012年6月でした。これは5月初めにジュネーヴ音楽院を受験しにきて、そのままヨーロッパに3ヶ月間滞在して、ベルギーで5月末にコンサートがあり、6月末から講習会を受けるのに、6月上旬の4週間の予定が空いたためです。
山の中に何もなくて隣家まで歩いて10分という創作にはうってつけの環境だったのですが、今そのサイトを見ると山小屋の方は改装中で、アッシジ市内にある別の部屋を貸しているようです。

●書籍

IMSLP
https://imslp.org/

●管弦楽法(オーケストレーション)

日本で最も権威的な管弦楽法の教科書は、伊福部昭「管絃樂法」であろう。かつて上下巻に分かれて販売されていたが、旧仮名遣いで難読の部分も少なからずあった。晩年に改訂し、2006年没後に1冊に纏まった改訂新版が発行された。
珍しい挿入楽器についても詳しく解説され、下巻では各楽器のスペクトル解析や極限音域による使用例や組み合わせの実践例が紹介されている。しかし、オーケストラ全体を見渡した実例は多くない。

ウォルター・ピストン「管弦楽法」も(伊福部に比べて安価であることもあり)普及している。
英語版
https://www.academia.edu/7123574/Walter_piston_orchestration

Grand traité d'instrumentation et d'orchestration modernes, Op.10 (Berlioz, Hector) ベルリオーズ/リヒャルト・シュトラウス:管弦楽法

IMSLPにもあるが、英語版はPDFの一部のページが抜けているので、Academia.eduからダウンロードするのが良い。ただし時々削除されるので、トップページから検索してみるのが良い。ドイツ語版が良い人はIMSLPを参照のこと。
以下はIMSLPのリンクを開設する。

 右側のタブ Translations を選び、下のほうの Enlarged and revised by Richard Strauss のうち、ドイツ語版はTeil I, Teil IIの2分冊、英語版はComplete Boookを選択する。

日本語版はこちら(小鍛冶邦隆 監修/広瀬大介 訳 12,960円)
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=106820
R. シュトラウスによる補筆部分は、ほとんどがワーグナーの譜例の例示であり、実例として大変参考になる。

Principles of Orchestration (Rimsky-Korsakov, Nikolay) リムスキー=コルサコフ:管弦楽法
https://imslp.org/wiki/Principles_of_Orchestration_(Rimsky-Korsakov%2C_Nikolay)
Translationsのタブをクリックすると、英語版、ドイツ語版がある。いずれも無料でダウンロードできる。英語版はpdfが章ごとに13個のファイルに分かれている。最初のものは目次だけなので、全てダウンロードする。
日本語版はこちら(オンデマンド製本、平沢奏汰 訳 4,981円)https://www.amazon.co.jp/管弦楽法の基本-Nikolai-Rimsky-Korsakov/dp/4991034701
伊福部、ピストン、アドラー、ベルリオーズ/R. シュトラウスが、全て楽器法を詳細に解説しつつ、その個別の楽器ごとに説明の大半が割かれているのに対し、リムスキー・コルサコフの本書は、楽器法(instrumentation)はほとんど最低限しか記述されていない代わりに、その組み合わせの実践例(orchestration)にほとんどの分量が割かれているので、より実践的な教科書と言えるものである。

現在、欧米圏で最も学習用として普及しているのは、サミュエル・アドラーの管弦楽法である。これは第4版まで出ている。
The Study of Orchestration (Fourth Edition) (Samuel Adler)
(2022年8月現在、以下のサイトに第3版のPDFがそっくりそのままアップロードされており、無料でダウンロードできる)
https://oiipdf.com/the-study-of-orchestration-third-edition
(購入はこちら)
https://www.amazon.com/Study-Orchestration-Fourth-Samuel-Adler/dp/0393600521

これのフランス語訳版には、ジルベール・アミ他による詳細な現代音楽奏法の補筆がある。これは第3版をもとにしている。
Etude de l'Orchestration Adler
de Samuel Adler (Auteur), Gilbert Amy (Auteur), Bruno Gillet (Auteur), Philippe Vernier (Sous la direction de, Traduction)
https://www.amazon.fr/Etude-lOrchestration-Adler-Samuel/dp/B0054UKJAM

●楽器法の本
ベーレンライター社の各楽器の現代音楽奏法の解説書(フルート(2冊)、オーボエ、サクソフォン、ファゴット、ギター、ヴァイオリン、アコーディオン、トロンボーン、打楽器、声など)
https://www.baerenreiter.com/en/catalogue/books/musical-practice/

サクソフォン Hello! Mr. Sax (Jean-Marie Londeix)
https://www.amazon.co.jp/LONDEIX-Mr-Sax-parametres-Saxophone-Saxofon/dp/B007NWR3LW
重音や微分音のフィンガリングなども含めた現代奏法の解説書。ベーレンライターからもサクソフォンは出ているが(クロード・ドゥラングル)、昔からあるのはこちら。

クラリネット New Directions for Clarinet (Philip Rehfeldt)
https://www.amazon.co.jp/New-Directions-Clarinet-Instrumentation/dp/0520033795
重音や微分音のフィンガリングなども含めた現代奏法の解説書。クラリネットはベーレンライターからは2019年現在出ておらず、この本がいわゆるスタンダード。

クラリネット奏者Heather Roche(ブログ形式のウェブサイト)
https://heatherroche.net
重音フィンガリング表など。

(上記ブログ内)どうやって作曲コンクールに応募するか
https://heatherroche.net/2015/01/13/how-to-apply-for-a-composition-competition/

木管フィンガリングガイド
https://www.wfg.woodwind.org/index.html

バスーン(ファゴット)フィンガリングガイド
https://www.idrs.org/resources/BSNFING/FINGHOME.htm
ベーレンライター社刊パスカル・ガロワ著の本(ドイツ式ファゴット)は、重音やトリル重音(書中ではベリオ・トリルと呼ばれている)は詳述されているが、微分音のフィンガリングは載っていないので、これを併読すると良い。

バスーン(ファゴット)重音 Leslie Ross
http://www.leslieross.net/multiphonics.html

Alexandre Ouzounoff : Actuellement le basson (Ed. Salabert)
https://fr.shopping.rakuten.com/offer/buy/1311845104/actuellement-le-basson-traite-pratique-des-nouvelles-techniques-au-basson-a-l-usage-des-interpretes-et-des-compositeurs.html
フレンチバソン(フランス式ファゴット)の現代音楽向け楽器法の本。フランス語(英語などの併記は無し)。冒頭にクセナキスの推薦文がある。
1986年出版と古く、電子出版は見当たらず紙の本を取り寄せるしか無いが、約4千円で手に入る。
微分音、重音のフィンガリングが充実している。キー配置はフランス式・ドイツ式で全く異なる。よって、この本のフランス式の重音はドイツ式ファゴットでは使えない。ベーレンライター社刊パスカル・ガロワ著の本(ドイツ式ファゴット)と併せて両方持っておくことを強くお勧めする。
世間一般にはドイツ式ファゴット奏者が多く、フランス式ファゴット(バソン)奏者は稀である。

トランペット Nathan Plante
http://themoderntrumpet.com/2020/12/16/trills-shakes-and-tremolos/

トロンボーン 村田厚生 作曲家のための現代奏法解説(日本語)
http://www.sonata.jp/technique2017-09-07.html

ハープ奏者 Gunnhildur Einarsdóttir (フィンランド・シベリウスアカデミー内のサイト)
http://sites.siba.fi/web/harpnotation

●木管の指遣いのフォント
筆者はMusic Ed Fingerings というフォントを使っています。有料ですが一度買えばあとはずっと使えます。Windows, Macでも、またSibeliusやFinaleに限らずWordやPower Point(MacならPagesやKeynote)などでも使えます。

Music Ed Fingerings
https://musicteachertools.myshopify.com/collections/musiced-fonts/products/fingerings

6フォントがセットで30$のものが半額でお買い得ですが、フォントをダウンロードしたら、各楽器フォントのページに行ってcharacter mapのpdfをダウンロードするのを忘れずに。
例:フルートなら 
https://musicteachertools.myshopify.com/collections/musiced-fonts/products/flute
のページ内の
Read about the MusicEd Flute keywork and character map (PDF)
のリンクを右クリックしてダウンロードする。

日本語106キーボード、米国101キーボード、フランス、ドイツ、スイス、イタリアなど各国のキーボードはそれぞれ、shiftを押した時の記号の位置が違うので、101キーボードの対応表を把握しておく必要があります。

MusicEdFonts-examples.pdf 89 KB
https://note.com/api/v2/attachments/download/5920db84f0c857a33bd0059805e043ba

SiebliusでこのMusic Ed Fingeringフォントを使う場合は、一度テクニックテキストとして書き込んだあと、インデックスを表示して、角度を-90度にします。

●各国語の楽典の本

Elements of Music - Joseph N. Straus (PDF無料公開)英語、
https://www.dropbox.com/s/vvbrzqd64q8dasm/STRAUS%2C%20ELEMENTS%20OF%20MUSIC%20%28third%20edition%20complete%29.pdf?dl=0

Théorie de la musique (Adolphe Danhauser) フランス語https://imslp.org/wiki/Théorie_de_la_musique_(Danhauser%2C_Adolphe)
IMSLPでも手に入るが、フランス語圏への留学志望者は印刷した版を買うのが良い。
https://www.amazon.fr/Théorie-musique-Adolphe-Danhauser/dp/B00006RJNJ

ABC Musik (Wieland Ziegenruecker) ドイツ語
https://www.breitkopf.com/work/7238

ABC Musica (Wieland Ziegenruecker / E. Mainoldi) イタリア語(ドイツ語からの訳書)
https://www.amazon.it/musica-Manuale-teoria-musicale-esercizi/dp/8876651918

●作曲家に関する本

Gérard Grisey : fondments d'une écriture (Jérôme Baillet)
https://www.amazon.fr/Gérard-Grisey-fondments-dune-écriture/dp/2738495907

Dans le vertige de la durée. Vortex Temporum de Gérard Grisey (Jean-Luc Hervé)
https://www.amazon.fr/vertige-durée-Vortex-Temporum-Gérard/dp/2747512754/

Le temps de l'écoute : Gérard Grisey, ou la beauté des ombres sonores (Danielle Cohen-Levinas)
https://www.amazon.fr/temps-lécoute-Gérard-Grisey-sonores/dp/2747560058/

Eclat de Pierre Boulez (Olivier Meston)
https://www.amazon.fr/Eclat-Pierre-Boulez-Olivier-Meston/dp/2876231026/

●論文

調べたい作曲家の名前にthesisをくっつけてGoogleで検索すると、英語論文が多く見つかる。 (例 John Cage thesis)フランス語なら博士論文はthèse 修士論文はmémoire

An Analysis of Jonathan Harvey’s “Mortuos Plango, Vivos Voco” By Patricia Lynn Dirks
https://econtact.ca/9_2/dirks.html

湯浅譲二の創作における声の新しい役割と可能性 言語コミュニケーションを主題化した作品群の分析研究
A New Role and Possibilities of Human Voice in Joji Yuasa's Creation: Analytical Studies of His Works Thematizing Linguistic Communication
中辻 小百合
国立音楽大学大学院音楽研究科 音楽研究専攻 創作研究領域
https://www.lib.kunitachi.ac.jp/mokuji/gakui/2013/nakatsuji.pdf

武満徹の管弦楽法について
山内, 雅弘
東京学芸大学紀要出版委員会
http://ir.u-gakugei.ac.jp/handle/2309/41578

武満徹作曲「グリーン」の分析的研究
山内, 雅弘
東京学芸大学紀要出版委員会
http://ir.u-gakugei.ac.jp/handle/2309/95716

日本の伝統音楽から着想を得た戦後日本の前衛音楽作品について ―― 松平頼則と湯浅譲二の作曲技法を中心に ――
成本, 理香
愛知県立芸術大学
https://ci.nii.ac.jp/naid/500000932973

身体の発見 ――クルターグ、ファーニホウ、原田の作品における 新たな記譜概念――
チョン フィチン
東京音楽大学
https://tokyo-ondai.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1160&item_no=1&page_id=43&block_id=79

Aspects of Temporal Organization in Brian Ferneyhough’s Carceri d’Invenzione III1
Cordula Paetzold
http://www.searchnewmusic.org/paetzold.pdf

Staging an Aesthetics of Presence
Liza Lim
http://www.searchnewmusic.org/lim.pdf

Ferneyhough––Cox––Thomalla
An Analysis, Two Outlooks, and the Question of a "New Complexity" School
Cordula Paetzold
http://www.searchnewmusic.org/paetzold_complexity.pdf

Positions, Methodologies and Aesthetics in the Published Discourse about Brian Ferneyhough: A Critical Study
Ian Pace
http://www.searchnewmusic.org/pace.pdf

Search New Music
http://www.searchnewmusic.org

Das dritte Streichquartett von Brian Ferneyhough: Voraussetzungslosigkeit oder Geschichtsbezug?
Jan Hemming
https://www.researchgate.net/publication/305331238_Das_dritte_Streichquartett_von_Brian_Ferneyhough_Voraussetzungslosigkeit_oder_Geschichtsbezug

Brian Ferneyhough : the logic of the 􏰀gure
Fitch, Lois
http://etheses.dur.ac.uk/1770/1/1770.pdf

An Analysis of Du cristal…à la fumée by Kaija Saariaho and Axiom Unearthed, Original Composition
Allen, John Clay
https://digital.library.unt.edu/ark:/67531/metadc799510/

The Analysis of Mixed Electroacoustic Music: Kaija Saariaho’s Verblendungen,a case study
Alan Stones
https://issuu.com/alancstones/docs/a.stones-the-analysis-of-electroaco

The pattern and the fabric : complexity and ambiguity in the solo flute works of Toshio Hosokawa
Boyle, Antares
https://ses.library.usyd.edu.au/handle/2123/12647?show=full

The music of Toru Takemitsu : influences, confluences and status.
Burt, Peter
https://core.ac.uk/download/pdf/108179.pdf

French Symbolist affinities in a late work of Toru Takemitsu: an analysis of And then I knew ‘twas Wind for flute, viola and harp
Philip Murray
https://api.research-repository.uwa.edu.au/portalfiles/portal/24542895/THESIS_DOCTORATE_MURRAY_Philip_Richard_2018.pdf

Silence: Exploring Salvatore Sciarrino’s style through L’opera per flauto
Megan R. Lanz,
University of Nevada, Las Vegas
https://digitalscholarship.unlv.edu/thesesdissertations/730/

Analysis of Due Notturni Crudeli by Salvatore Sciarrino
Felipe Pinto d’Aguiar
https://www.academia.edu/5814240/Salvatore_Sciarrino_Musical_Analysis_

SILENCE IN THE MUSIC OF JOHN CAGE, TORU TAKEMITSU AND SALVATORE SCIARRINO
CHUNG EUN KIM
https://rucore.libraries.rutgers.edu/rutgers-lib/56027/PDF/1/play/

An analysis of the Chamber concerto for 13 instruments by Gyorgy Ligeti
Dawson, Jane
https://ourarchive.otago.ac.nz/handle/10523/8304

Historical memory and Gyorgy Ligeti's sound-mass music 1958-1968
Iverson, Jennifer Joy
https://repositories.lib.utexas.edu/handle/2152/6905

Order in Désordre: Rhythmic and Melodic Structure in György Ligeti's Piano Etude No. 1
Haapamaki, Sampo Elias
https://academiccommons.columbia.edu/doi/10.7916/D88S4X04

An Analysis of Periodic Rhythmic Structures in the Music of Steve Reich and György Ligeti
Isgitt, David
https://digital.library.unt.edu/ark:/67531/metadc3245/

"Etudes pour piano, premier livre" of Gyorgy Ligeti: Studies in composition and pianism
Tsong, Mayron Kacy
https://scholarship.rice.edu/handle/1911/17473

LIGETI’S EARLY EXPERIMENTS IN COMPOSITIONAL PROCESS: SIMPLE STRUCTURES IN MUSICA RICERCATA
Daniel Grantham, BM
https://pdfs.semanticscholar.org/deab/d4cc538427afb2374035ae487eb9da68a662.pdf

The Music of György Ligeti and his Violin Concerto : A Study in Analysis, Reception and the Listening Experience
Edwards, Peter Justin
https://www.duo.uio.no/handle/10852/27054

GYÖRGY LIGETI’S DÉSORDRE: MUSICAL CHAOS ACHIEVED WITH ORDER
GRIGOR KHACHATRYAN
https://scholarworks.iu.edu/dspace/bitstream/handle/2022/19844/Khachatryan,%20Grigor%20(DM%20Piano).pdf?sequence=1

Harmony and Counterpoint in the Ligeti Etudes, Book I: An Analysis and Performance Guide
Lawrence Quinnett
https://diginole.lib.fsu.edu/islandora/object/fsu:185306/datastream/PDF/view

The aesthetics of Pierre Boulez
Walters, David (2003)
http://etheses.dur.ac.uk/3093/

A Study of Form and Structure in Pierre Boulez's Pli selon Pli
Emily J. Adamowicz
https://ir.lib.uwo.ca/cgi/viewcontent.cgi?article=4654&context=etd

Karlheinz Stockhausen's "Telemusik"
Wyman, Daniel Nathan
http://digitallibrary.usc.edu/cdm/ref/collection/p15799coll38/id/440045

STOCKHAUSEN’S INFLUENCE ON POPULAR MUSIC: AN OVERVIEW AND A CASE STUDY ON BJÖRK’S MEDÚLLA
Claire Elizabeth Richardson, B.M.
https://digital.library.txstate.edu/bitstream/handle/10877/5536/RICHARDSON-THESIS-2015.pdf?sequence=1&isAllowed=y

Spatialization in Selected Works of Iannis Xenakis
Kermit-canfield, Elliot Forrest
https://etda.libraries.psu.edu/catalog/17586

Iannis Xenakis' Gmeeorh for organ solo: the use of arborescences and performance challenges
Ju, Eun Joo
https://www.ideals.illinois.edu/handle/2142/89701

Liberating sounds: philosophical perspectives on the music and writings of Helmut Lachenmann
Heathcote, Abigail (2003)
http://etheses.dur.ac.uk/4059/

Luciano Berio 関連論文一覧
http://www.lucianoberio.org/en/taxonomy/term/40

Transformational process, harmonic fields, and pitch hierarchy in Luciano Berio's Sequenza I through Sequenza X
Schaub, Gale
http://digitallibrary.usc.edu/cdm/ref/collection/p15799coll3/id/399997

Luigi Nono: spazio e composizione
Lazzarini, Giulia (2014)
http://amsdottorato.unibo.it/6529/

Fascist Disenchantment and the Music of Goffredo Petrassi
Macaluso, Alessia Angela Elda
https://yorkspace.library.yorku.ca/xmlui/handle/10315/33621?show=full

Ivan Fedele : The concertante works
Pierre Michel
https://www.academia.edu/35452726/Ivan_Fedele_The_concertante_works

The Flute Music of Franco Donatoni: A Performance Guide
Farah M. Zolghadr, University of Miami
https://scholarlyrepository.miami.edu/oa_dissertations/731/

SYMMETRIES AND ASYMMETRIES IN SOFIA GUBAIDULINA’S QUASI HOQUETUS AND ODE TO BROKEN THINGS FOR CLARINET, CELLO AND PIANO
Sookyung Sul
http://d-scholarship.pitt.edu/24821/1/SOO_ETD_%283%29.pdf

Ten Etudes for Solo Cello by Sofia Gubaidulina
Julia A. Biber, The Graduate Center, City University of New York
https://academicworks.cuny.edu/gc_etds/1485/

Timbre, texture and spiritual symbolism in Gubaidulina's two works, De profundis and Et expecto. Aural sonology as a tool to explore sonic and structural aspects of interpretation in contemporary accordion music
Angell, Andreas Nikolai
https://nmh.brage.unit.no/nmh-xmlui/handle/11250/2462741

Sofia Gubaidulina’s violin concerto Offertorium : theology and music in dialogue
Jenna Smith
https://papyrus.bib.umontreal.ca/xmlui/bitstream/handle/1866/5171/Smith_Jenna_2011_memoire.pdf?sequence=5&isAllowed=y

●オンライン雑誌サイト

メルキュールデザール
http://mercuredesarts.com

水牛
http://suigyu.com

季刊 InterCommunication
(過去の一部記事が閲覧可)
https://www.ntticc.or.jp/ja/about/publication/inter-communication/

Issuu
https://issuu.com/
ありとあらゆる雑誌にアクセスできる。音楽以外にも、ファッションや園芸など様々な分野がある。もともと雑誌や書籍のためのサイトだが、Bärenreiter, Breitkopfなどが楽譜を一部公開しているなど、音楽関連の情報も一部ある。

例えば、
ローマ・アウディトリウム音楽公園サンタチェチーリアホールの月刊無料冊子(イタリア語)
https://issuu.com/auditoriumparcodellamusica/docs/audmagazine_febbraio2020

MM 2340967 – Mundry, Noli me tangere (楽譜)
https://issuu.com/breitkopf/docs/mm_2340967_issuu

●ネットラジオ、メディア配信

これらのラジオ番組の多くは、ブラウザFirefoxにアドオンVideo Download Helper をインストールすることで、mp3ファイルをダウンロードしてローカルファイルに保存できる。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/video-downloadhelper/

●ネットラジオ

France Musique (フランス国立放送) contemporaine
https://www.francemusique.fr/musique-contemporaine

RTS Espace 2 (スイス国立フランス語放送) Musique d'avenir
https://www.rts.ch/play/radio/emission/musique-davenir?id=1423950

SRF Kultur 2 (スイス国立ドイツ語放送) Musik Unserer Zeit
https://www.srf.ch/sendungen/musik-unserer-zeit

ORF (オーストリア国立放送) Zeit-Ton
https://oe1.orf.at/zeitton

WDR 3 (西部ドイツ放送) Musik der Zeit
https://www1.wdr.de/radio/wdr3/musik/musik-der-zeit/index.html

SWR 2 (南西ドイツ放送) Jetztmusik
https://www.swr.de/swr2/programm/SWR2-JetztMusik-zeitgenoessische-Musik,swr2-jetztmusik-sendung-uebersicht-100.html

RAI Radio 3 (イタリア国立放送) Contemporanea
特に現代音楽番組専用のページはない。土曜19-0時の枠で現代音楽を放送していることが多い。podcastなどは特にないので、その時間に聞くしかない。トーク枠などはRai Playから後追いで聞ける。土曜sabatoをチェック。
https://www.raiplayradio.it/radio3/palinsesto

●YouTubeチャンネル

Score Follower
https://www.youtube.com/channel/UCsCyncBPEzI6pb_pmALJ9Tw

●作曲家レクチャーなど

École Normale Supérieure - Savoir
https://savoirs.ens.fr/archives.php?res=cycles&idcycle=128

Rencontre avec Pierre Boulez (2004)
https://savoirs.ens.fr/expose.php?id=2352

Cours de composition avec Beat Furrer, compositeur invité - 1re partie
https://medias.ircam.fr/xb7491e

Cours de composition avec Beat Furrer, compositeur invité - 2e partie
https://medias.ircam.fr/x3912af

Xenakis
https://www.ina.fr/video/CAF97017178/xenakis-video.html

●アルゴリズム作曲環境

●OpenMusic

OpenMusic
http://repmus.ircam.fr/openmusic/home

OpenMusic 支援wiki 日本語
https://w.atwiki.jp/openmusic/

非公式チュートリアル
https://w.atwiki.jp/openmusic/pages/278.html
筆者(今堀)が執筆しました。基礎的な解説から始まって、武満徹「鳥は星型の庭に降りる」の作曲家本人アナリーゼからパッチを再構成する、メシアンの様式による即興パッチを作る、ファーニホウの弦楽三重奏曲に基づくリズムパターンを生成するなどの作例が学べます。

Modeling Michael Jarrell’s CSP in Gelisp
Mauricio Toro
Universidad Eafit
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=14&ved=2ahUKEwidrdDAo9DlAhUZfXAKHT8fCWMQFjANegQIARAC&url=https%3A%2F%2Fosf.io%2F2ebzj%2Fdownload&usg=AOvVaw1imp7bkqbsSoBQVtxwdjeT

●OpenMusic 書籍

OM Composers Book 1, 2 (英語)
http://recherche.ircam.fr/equipes/repmus/OMBook/

OM Composers Book 3
https://www.amazon.com/OM-Composers-book-3/dp/2752102836

Contemporary compositional techniques and Openmusic
http://www.editions-delatour.com/en/science-of-music/1568-contemporary-compositional-techniques-and-openmusic-9782752100801.html

●その他

Bach
https://www.bachproject.net
(Max/MSP用エクスターナル)

PWGL
http://www2.siba.fi/PWGL/

PWはPatchWorkのこと、GLはOpenGLのことを指す。もともとOpenMusicの1990年代の旧名がPatchWorkと言い、そこから分かれて派生した兄弟ソフトウェアである。PWGLはフィンランドのシベリウス・アカデミーで開発されている。

●語学

以下の文章で現れるA1とかC2とかの指標は、ヨーロッパ言語共通参照枠と呼ばれるものである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーロッパ言語共通参照枠
これから留学を考えているのであれば、最低でもB2程度は履修しておいたほうが良い。B1以前の段階しか履修せずに、現地へ行けばマスターできるだろうと思って行くと、基礎程度のコミュニケーションもできなくて引きこもり、留学の時間が無駄になる、という事例はいやというほど目にするだろう。
器楽の学生なら語学能力が高くなくてもなんとかなるものだが、作曲とは自分の考えを言語化して相手に伝えるものであり、また論文やそれに相当する専門書を読み書きしなければならない機会も多くあり、並大抵の語学力では務まらない。相当の覚悟が必要である。

NHK語学番組
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/
ラジオ番組(まいにちフランス語、まいにちドイツ語 など)は、電波上の放送より1週間遅れで1週間分の放送がいつでも聞ける。日本時間月曜日10時更新。
テキストは480円(毎年少しずつ値上げ)で売っている。デジタル版は海外からでも購入可能。AmazonのKindleを始め、Fujisan, 紀伊国屋などいくつかのサービス会社がある。
一昔前(20分番組で番組名が「〇〇語講座」だった頃)は基礎編でB2程度までフォローし、応用編はC1, C2程度のものをやる内容がほとんどだったが、現在(15分番組に短縮し「まいにち〇〇語」に改名以降)は基礎編は良くてA1, A2まで、応用編でB1あたりをフォローするという内容らしい。いざ留学すれば応用編も簡単に思うようになる。とはいえ留学国以外の言語にも目を向けるなら十分に活用できる(フランスに留学しつつイタリア語もやり始めたいなど、また英語はどこの国にいても必要になる)。ラテン系言語同士であれば、動詞の活用などが似ているので覚えやすいと感じるだろう。
英語は様々なレベルの講座があるので自分のレベルに合わせて選べる。中級程度なら「ラジオ英会話」、上級なら「実践ビジネス英語」がオススメ。

ラジリンガル
https://www.radilingual.com
NHK語学ラジオ番組の音声ダウンロードソフト。Windows, Mac, Android対応。月曜日に立ち上げるようにiCalなどで設定すると良い。
スマホにはNHK公式のアプリ「NHKゴガク 語学講座」もある。iOS, Android対応。そちらはストリーミングを聴く形式なので、wifiに接続するのがベター。街中の4G電波でストリーミング接続するとパケットを消費する。日本の多くの携帯電話契約では接続容量は有限なので注意。

放送大学
https://www.ouj.ac.jp
テレビ(BS232ch)およびラジオ(BS531ch)で、放送大学の授業を視聴できる。この中には語学の授業も含まれる。ラジオはBS受信のできるテレビ受像機でBS531chに合わせて音声のみが流れる。また学生として登録すれば、インターネット上の放送大学サイトでの各授業の動画や音声を視聴できる。
テキストだけを購入して自分の趣味として語学番組を聴いても良いが、放送大学の学生として登録して(1科目だけの科目等履修生としての登録も可能)、期末試験に合格すれば、単位が認定される。
あなたが現在他の大学の学生である場合、単位相互認定が可能かどうか、自分の大学に問い合わせても良いだろう。
とはいえ今現在のカリキュラムを見ると、例えばフランス語やドイツ語はIIまでしかなく、イタリア語は「初歩の」と銘打つ程度である。シラバスではIIでも過去形や条件法などを学ぶ程度であり、難易度としてはA2-B1くらいであろう。昔(約20年前)はIIIといえば文法などは一通りやり終えて、文学の抜粋を読むという内容であった。15年前くらいに改訂されたカリキュラムでも、入門I, II, 基礎というのがあって、基礎では時事問題の新聞記事抜粋などがあった。留学のための準備としては、現在のII程度では到底不足であろう。

RFI Le journal en français facile 易しいフランス語ニュース
https://savoirs.rfi.fr/fr/Apprendre-Enseigner
フランス語ニュース音声を聞きながら同じテキストを読める。月〜金毎日更新(土日なし)。1回10分程度。facileと言いつつ決して易しくはない。
音声はサイト上のプレイヤーで再生できるが、mp3ファイルとしてダウンロードすることもできる。ダウンロードして、VLCプレーヤーなどで再生速度を緩めてお好みの速さで(0.5あたりから始めて0.75くらいが理想)再生しながらテキストを自分でも読むのは、発音の訓練に最適である。
時事にも明るくなり、他のニュースでは滅多に流れないアフリカや中東の情勢にも多く触れられる。フランス語の勉強には非常にありがたいサイト。
アナウンサーによってたまに単語の言い回しが少し変わることがある。(日曜は更新なし)

DW Langsam gesprochene Nachrichten ゆっくり喋るニュース(ドイツ語)
https://www.dw.com/de/deutsch-lernen/nachrichten/s-8030
ドイツ語でニュース音声を聞きながら同じテキストを読める。
TVを選択すればLIVE TVでの生放送や、ニュース動画(録画ビデオ)を視聴できる。(日曜は更新なし)

イタリア語にはニュース音声と原稿を照合できるサイトはないが、「新聞サイトの記事を音読する」「テレビやラジオのニュースを積極的に見る・聞く」ことを徹底すると、語学力上達の助けになる。

最近はYouTubeで、音声と同じ言語の字幕を自動作成する機能が充実してきているので、それを活用するのも良い。再生が始まったら動画画面右下の歯車アイコンから字幕を選択し、英語やイタリア語などの字幕を表示させる。再生速度も調節できるので、0.50, 0.75など自分に合ったものを選択し、ゆっくり再生しながら字幕を追いつつ一緒に喋ると良い。

BBC(イギリス)
https://www.youtube.com/channel/UC16niRr50-MSBwiO3YDb3RA
一つのアーティクルが数分程度にまとまった動画がアップロードされる。新しいものを見ると良い。
同じ英語でもイギリスとアメリカの発音は相当違う。ヨーロッパでは(非母国語同士の英会話でも)イギリス発音の方が圧倒的に通じやすい。アメリカ発音を習いたい人はCNNやVOAを参照のこと。

イタリア語ではYouTubeで ToscanaTVがフィレンツェ・トスカーナ地方のローカルニュースを毎日アップロードしている。
https://www.youtube.com/channel/UC-eGX6sw0x2q5nSP-iu-yuA
TG Regionaliの中から日付の新しいもの(当日または1日前。日付は日本式に 2020-02-05 などと書く)を選択する。
TG per sordi (聴覚障害者向けの手話ニュース)もあり、こちらは映像ではアナウンサーと手話通訳者しか出ないが、ゆっくり喋ってくれて語彙もそれほど難しくない。こちらも字幕を出せる。

RAI
https://www.raiplay.it
ほとんどのテレビチャンネルはイタリア国外からでは視聴できないが(VPNなどを使えば別)、Rai News24はイタリア国外でも視聴できる。左のメニューからDirette - Rai News24を選択。
またはTG1, TG2, TG3(それぞれRAI 1, RAI 2, RAI 3で放送されたニュース。TG3はローカルニュース)の録画も視聴できる。
ラジオは全てイタリア国外からでも聴取できる。
YouTubeにアップロードされているわけではないので、ネット上で自動字幕を出す手段は今のところない。
イタリア国内であれば、テレビ受像機で文字放送777を出すと字幕が出る。しかしニュースの場合少し遅れて出るので、喋っている内容はそれよりだいぶ先を喋っており、あまり役に立たない。ドラマなど他の番組は、ぴったりタイミングが合って字幕が表示できる。

BFM (フランス語のニュース24時間テレビ放送)
https://www.bfmtv.com

France24 (フランス語のニュース24時間テレビ放送)
https://www.france24.com/fr/

●新聞サイト
ほとんどの新聞社はスマホ用アプリを出している。それらをインストールし、電車移動時などで折に触れて起動して読んだり、できれば声に出して音読すると良い。
FacebookやTwitterでこれら新聞社のページ・アカウントをフォローすると、タイムラインに記事が流れてきて目に触れるようになる。

イタリア
La Repubblica (左派、ローマ拠点)
https://www.repubblica.it

Corriere della Sera (右派、ミラノ拠点)
https://www.corriere.it

フランス
Le Figaro (右派)
http://www.lefigaro.fr

Le Monde (中道)
https://www.lemonde.fr

Libération (左派)
https://www.liberation.fr

ドイツ
Die Zeit (左派)
https://www.zeit.de/index

Frankfurter Allgemeine (右派)
http://www.faz.net

スイス
Tages Anzeiger (ドイツ語圏)
https://www.tagesanzeiger.ch

Le Temps (フランス語圏)
https://www.letemps.ch

Tribune de Genève (フランス語圏)
https://www.tdg.ch

Ticinonline (イタリア語圏)
https://www.tio.ch

英語圏
The Telegraph (イギリス)
https://www.telegraph.co.uk

New York Times (アメリカ)
https://www.nytimes.com

ニュースや新聞サイトは、初級レベル(A1-A2)の人には最初は難しいかもしれないが、わからずに聞いて・見ていても数ヶ月ほど続ければ、自ずと語彙力が増えて身についてくるものである。ニュースの内容を難なく理解できるようになれば、日常生活では困らない程度の語学力は身につけられる。また映画やアニメの吹き替え、YouTubeの様々な動画なども理解できるようになるだろう。

●好きなアニメを見る
これは実に効果的です。フランスとイタリアはそれぞれ日本のアニメが盛んです。重要なのは、「日本語オリジナルの話をよく知っている、できればセリフを良く覚えている」ことです。
これの入手方法は様々ですが、とりあえずYouTubeやDailymotionなどで断片的に上がっているものを見て品定めしてから、Amazon.frあるいはAmazon.itなどから個人輸入しても良いし、Amazon.co.jpなどの輸入代行業者から購入しても良いでしょう。一部のジブリの国内版のDVDやBDにもフランス語音声が収録されています。
(フランス語téléchargerやイタリア語scaricaあるいはstreamingをくっつけてタイトルで検索すると、たまに動画がアップロードされているサイトを偶然見つけられたりもしますが、著作権法上どう見てもグレーなのと、サイトによってはトラップでマルウェアやウィルスを仕掛けられるようなこともあるので、あまり手は出さないほうが良いでしょう。)

イタリアでは毎朝7時台から6ch (Italia 1)でアニメを数本連続で放送しています。40 (Boing), 41, 42 (RAI Gulp), 43 (RAI Yoyo), 45 (Pop), 47chは子供用チャンネルとなっており、日本アニメやヤングドラマを多く放送しています。

●映画を見る
DVDには聴覚障害者用としてのテキスト表示ができる(フランス映画のフランス語字幕など)
字幕用に短く収まるよう、言い回しは若干異なることが多い。

●漫画を読む
これも実に効果的です。語学もある程度以上出来るようになって来ると、自分の専攻分野の専門書を読むことになりますが、いきなりそんな本を買って来ても、全文読んで理解するのはほど遠い話です。それでも興味のある分野であれば最初の数ページくらいは頑張って訳しながら読めますが、百ページ以上ある本を全部読み切るのは無理でしょう。
そこで、自分が既に読んだことがあって良く知っている漫画を読むのがおすすめです。隅々までセリフを知っていればいるほど、訳の絶妙さにニンマリすることもできるでしょう。これもAmazonのアメリカ、フランス、イタリア、ドイツなどのサイト、またはその他の通販会社、例えばフランスならfnacなどのサイトで個人輸入するか、日本でも紀伊国屋書店などで購入することも出来ます。
漫画が辞書無しでスラスラ読めるようになって来ると、一般書もそれなりに読めるようになってきます。そうしたら軽めの小説などにシフトしても良いでしょう。それも苦無く読めるようになれば、専門書も読めるようになるでしょう。

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