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正論は人を傷つけ、縛り付けてしまう。
生きていると何か相手と揉めて解決しようというときに、口から社会上の正論を話して相手を納得させることがある。だがこの“正論”は、相手を傷つけ、行動をばりあげてしまう。
相手に嫌われたり憎まれたりを気にしない人は、この話を聞く必要がないが、気になる人は正論を話すことを気をつけた方がいい。正しさは大事だが、常に必要なものではない。
悪いことをしてしまい、正しさの方向に戻すために正論を使うことは更生の意味で必要になるが、相手を自分の価値観の正しいを守らせると相手はとても苦しくなる。
自分の価値観が必ずしも相手にも同じ感覚で持ち合わせていることはないから、正論を押し付けられてしまうと反論したくなったり機嫌を損ねてしまうことになる。
正論を話して解決をしていくのではなく、相手とどうやったら折り合いのつけられる“解”を見つけられるかを探り合うことが必要だと思う。お互いが正論をぶつけ合うと、争いになってしまい、答えを生み出しにくくなる。
そもそも物事には完璧な正解はないと思うので、“最適な解”を生み出せるように話し合って納得することが必要。綺麗事に聞こえるだろうが、戦争は互いの正論の押し付け合いで出来ている。
このことが分かれば、争うことよりも最適な解を突き詰めることが必要になる。答えが出しにくい時は、譲り合ったりなど他の手がないかを模索してみよう。正解はないのだから。