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【ライブレポ】BUMP OF CHICKEN be there tour final たまアリDay2

5/28(日)28℃ 暑っ!!ただ、気温は高いが風が結構吹いていて、体感的にはそれほど辛くはなかった。
ただ、物販入口辺りは半分建物の中である影響でビル風が強く、セットした髪が一瞬でボサボサになった(涙)

さいたま副都心駅は改札を出て左手にたまアリ、右手に複合施設があり、リスナー以外の一般の方も多く賑わっていた。駅構内にはストリートピアノも設置されており、BUMPの曲を演奏する強者も居たという。
会場に向かうと、飲食の出店もあり、多くのリスナーが木陰で飲み食いしながら話に花を咲かせている。
be there史上最高に恵まれた環境ではなかろうか。本ツアーの会場はどこも辺鄙な土地にあり、待機時間をどう過ごすか、悩まれた方も多かったと思う。
エアコンが効いて快適な複合施設がすぐそこにあるにもかかわらず、多くのリスナーがたまアリの広場やそこかしこに溢れて、これから迎える大団円に期待を膨らませたり、再会に顔を綻ばせている。18祭の参加者であろう、お揃いのバンダナを身に付けた若者が身を寄せて集合写真を撮っている様を見ることもできた。
aa東京ドームでも感じた、ファイナル特有の高揚感というか、妙に浮足だった空気感を感じる。

前々から絶対あるだろうと噂されていたファイナルでの追加グッズは案の定発表された。
大判タオルとポスターで、正直タオルに至ってはスポーツタオルと絵柄一緒だしなと、私は購入を見送ったが割と早い時間に売り切れになっていたと記憶している。


各会場毎に特徴があるが、たまアリの座席表示がまた独特で、私の本日の座席は500レベル。
レベルって何…?強い方が有利?と、訳も分からずに「まあスタンド席なんてどこだろうとそんな変わらんし」なんて考えながら会場に入ってみて唖然。ぶっちぎりの天井席!もはや関係者席!ドーム公演でもこんなにメンバーを見下ろすことってあったかなと思うほど。
いいぜいいぜ、初日からずっと追いかけて来たツアーの集大成だ。会場中を見渡せるこの位置から、後方壁際腕組み彼氏面スタイルで、その締め括りをしっかりと見せてもらおうじゃないか。

そんな風に自分に言い聞かせて強がってはみたが、いざライブが始まるとこの席の素晴らしさに感動した。
後述するが、特にライティングが本当に綺麗な公演で、
「天体観測」では真っ青に染めた会場の中、ステージを中心として時計の針のように白い光の線をくるくると回す演出
「なないろ」ではメインステージから後方に向けて、順に七色にライティングし、会場に虹の橋を架ける
どの曲か忘れたが、メンバーの足元にレーザーでキラキラジャギジャギとした模様?を映し出したり
「クロノスタシス」では、メインステージに、BFLYロゴのようなマークをデコレーション
会場というか座席が、アリーナ席からスタンド席までシームレスに続くような、立体的な作りのため、同じ演出でも、ただリスナーのPIXMOBを全灯するだけでも息を飲む瞬間がある。「ダンデライオン」貴様のことだ!!
そのほかにも、「SOUVENIR」のお馴染みのレーザーの演出や「窓の中から」の神々しささえ感じる大サビなど、どの公演よりも迫力を感じることができた。
負け惜しみじゃなくて、心の底から500レベルでよかったと思わされる、素敵な演出を堪能できる最高の席だった。さすがは実質関係者席。
ただ、銀テは欲しかった…(涙)

入場時、いつもの通りひとりひとりバックライトで照らされて入ってくる。
ヒデちゃんはドラムセットに座ると音を鳴らす。
続いてヒロが入場し、チャマが続く。
チャマはいつもと異なり。入場するとドリンクを置いている場所にケータイを置いて花道を歩いてくる。
最後に藤くん。お決まりの、花道の入り口で声援を求めて、耳に手を当ててチャマ側に身体をかしげる。反対側にも手を当ててヒロ側に身体をかしげ、そのまま両耳ダンボの状態で花道をゆっくり駆けてくる。出っ張りにつくとチャマとグータッチしてというルーティーンを行っているときにメインステージでバックライトに照らされる5人目…!?
カメラマンが身を屈んで、低い姿勢で花道を歩いてメンバーを撮影していた(笑)

藤くんがギターを手に取ると出っ張りの手前まで出てきて一度ギターを置いて持ち直すと高々とレスポールスペシャルを掲げる。
一段と大きく高まる拍手と歓声
藤くんがギターを下ろし、音を鳴らし始めた。
とうとうこのツアーの、終わりが始まる。

アカシア
こんばんは、BUMP OF CHICKENです!
声を出してもいいんだぜ!君の声をきかせてくれよ!そこにいるって証拠をさ!

行くぞたまアリ!!
Oh Yeah ! Yeah! ah huh !

君と照らす世界を歌う

コロナ禍を生き抜いた先で手に入れた、BUMPとリスナーがともに声を出してライブを作り上げていくような物語を感じる。

ダンデライオン
イントロをすごくゆっくり奏でるのが、まるで助走をつけて力を溜めているかのよう

間奏のてーれれーてーれれれーのところ、ライティングもピカピカ変換して、視覚的にも場面転換が示されて物語に引き込まれる

本日最大のトッピクスのひとつ「天体観測」
いつもどおりコールアンドレスポンススタート

今というほうき星 君と二人追いかけていた
Oh Yeah Hey Ahan !

最近お気に入りの「やり直し」をするものと思ったがリテイク無し。(映像作品用の)撮影が入っているから、編集の都合上今回は控えたのかと思った瞬間、
パーーン
という大きな音とともに舞う金銀の流線形。
まさか過ぎて鳥肌が立つ!声出し解禁ツアーのファイナルにて、とうとう銀テが復活。
帰ってきた、あの日のライブに。
コロナから、この当たり前を取り返した。

銀テが飛ぶことはDay1参加者から事前に聞いていたが、タイミングが予想外過ぎて完全に虚を突かれた。感動した。やられたぜBUMP OF CHICKEN。

演奏を終えてメインステージに戻る最中、藤くんとヒロが何やら話して、イチャイチャしながら仲良く歩く道すがら、揃って花道に落ちていた銀テを拾う。
XXのようにマイクに結ぶのかと思いきや拾った銀テはそのまま、定位置の後側の、ドラムセットの脇辺りに置いていた。
ただ単に邪魔だっただけのかな…?

その間、客席が各々思いの丈を叫んでいると、マイクの前へ戻った藤くんが「なんだか色々と好き勝手言ってくれてんじゃんか。いいぜ、悪い気はしないぜ。もっと言ってくれよ」と、おかわりを要求。そのまましばらく声援を受け、満足すると話し始める。

「声を出してく良くなりました。君たち、声は出したのかい?Oh Yeah hey Ahanは言ったのかい?(なかやまきんに君のような節をつけて)ライブに君の声が戻ってきました!やったー!

俺は、44歳のおじさんは、年甲斐にもなく、欲しがってます。みんなの声を聞かせてほしいです。OhとかYeahとかAhanとか、そういうの以外にも、その限りではない何かしらの言葉を俺は君たちに要求する。そしたら君たちは、俺の求めに対し、存分に応えてほしい。なんか俺がすごい滑ったみたいな、あーあそこであれ言わなきゃよかったなーって、ライブが終わったあとで後悔するような、孤独な思いをすることがないように、お願いします。

こんなことになる前から、声出しとかマスクとか、そんないろんな制限とか関係なく、自分にとってのライブっていうのは、静かに、腕を組んで、目を瞑って、座って聴くもんなんだって人はもちろんそのままでいい。みんなそれぞれ好きなタイミングで歌ったり、腕上げていぇーとか言ったり、手を叩いたり、自分なりのやり方でライブを楽しんでください」

今回のたまアリ公演では、マスク着用も個人の判断で自由となったため、いつもより業務連絡は短め。
体調不良時のお約束とか、一般的なルールとか、気遣いのBUMP OF CHICKENは端折らずに話してほしかったなと、少し残念。

「そしてこのツアーでは…ねっ!」と、元気よく爽やかにヒロに振る藤くんと「ね!」と元気よく応えるヒロ。
ね!じゃないんだよ(笑)

「こんばんは!えっと、今日ツアーファイナルで既に寂しい気持ちなんですけど」と胸に手を当てながら話し始めるや否や客席から幾つも飛ぶ「がんばれー」の声援

「話し始めたところなのにすげー頑張れって言われて、よほどお前が今ピンチに見えてんだろうな」
「いや、まだ大丈夫。まだ全然ピンチじゃないから。全然そういうのじゃなくて、平気だから、まだ頑張れは大丈夫です」
「まだ頑張れって言わないであげてください(笑)」
「ツアー回ってきて、皆のお陰で楽しくやらせてもらってます。今もこの出島からこっちまでおじさんが花道を歩いてきたんですけど」
「おじさんコレクションな」
「そう、オジコレ」

「オジコレ(笑)」と笑う藤くんの後ろでチャマもヒデちゃんもすごくいい笑顔をしている

「出島でもうすでに結構な曲数やってて、結構っていっても三曲なんですけど…。三曲でもそれなりの長さがあって、だから、実はもうそれなりに時間が経ってるんです。…そんな感じないかもしれないけど、感じ方は人それぞれだから。僕にとってはもうこんな時間経ってるのかって気分なんです。楽しいから――」

どうしたヒロくん、これまで散々話してきたじゃんか。どうして今日そんなとりとめもなくツラツラと纏まりがないの(笑)
藤くんもヒロが迷子になっていると感じたのか、助け舟を出す

「お前まだアレ言ってないじゃん、このツアーでお前が発明した、俺がキュンとしたやつ。アレ言わないと」
「ああ、えっと…今日もう三曲やったって言ったんですけど、ってことは、その三曲の、そのフレーズをもう今日は弾かないってことで――」
宮城Day2で藤くんをキュン死させた必殺のトークも相変わらず切れが悪い
「だからあの、今日はもうそれ以上弾くことはなくて、その時間っていうのはもう戻ってこないから…」
「なんか下手になってない?(笑)普通こういうのって回数重ねるごとにうまくなっていくもんじゃねえの?(笑)最後、いつも言ってるけど、締め方が大事だからね」
「そうなのよ〜いつも締めがね〜、どう締めようかなって…僕ら楽しんでやっていくんで、みんなも僕らと同じように楽しんでください」
「どう、今日は?」
「いやー、ちょっと長くなっちゃって、もっと、短くて、いい感じにまとめられたなー」
「何点?今日の自分のトークは何点?」
「えっと…95点!」

たっか!?嘘やろ、過去1グダグダやったやん!仙台Day2でさえ85点とか言ってたのに、自己評価高っ!藤くんに甘々に育てられてるから自己肯定感爆上がりしてんじゃん。

「え!?…そんな高得点なら、じゃあ俺は105点くらいあげなくちゃいけないじゃんか」

ほらそこの保護者甘いぞ!少しは厳しく育てなさい!!

「えー、ヒロが言ってくれたみたいに、楽しい時間っていうのは早く過ぎてしまうので、後悔がないように楽しんでほしいんだけど、さっきも言ったように、もっと声出して楽しんでもらえるように、先生に声の出し方をレクチャーしてもらいましょう」

ヒロくんはそんなこと言ってませんが?(笑)

藤くんの紹介を受けてチャマがマイクの前へ進む
「先生に任せてください。僕らボイトレで大きな声出す練習たくさんしてるんで。みんな大きな声出そうとすると力入っちゃうと思うんだけど、でもそれって逆で、大きな声出すためにはね、力を抜くの。ただ力抜けって急に言われても難しいと思うので、力の抜き方教えます。力を抜くためにはね、一旦力を入れる必要があるの。ホントだからみんな一緒にやってみよう肩を上げてグッて力入れて、そう、はっ(脱力)もう一回、グッ」

「グッてやる時、みんな一斉に上がるのがここから見てると面白いんだよな(笑)」

力入れてる最中に笑わせないで藤くん(笑)

「はっ(脱力)。そのままの状態で、声を出す。いいかお前ら、ツアーファイナルだぞ!昨日に負けない、最高のライブを楽しむ準備出来てますか!?いぇー!?」「いぇー!」
「いぇー!?」「いぇー!」
「いぇー!?」「いぇー!」
「「フゥゥゥゥゥゥ〜」」
「オッケーです!」
声出し練を締めると、ライブを続けるべく「なないろ」へ入っていく。

広島公演のときの、声出し練から「なないろ」へ入る際の妙な間は解消されていた。
また、冒頭で述べた通り、客席に架かるなないろのライティングが圧巻で、今もまぶたの裏に焼き付いている印象的なシーンのひとつとなっている。
今回も間奏中の掛け合い自体はあったんだけど、最後にまたチャマと藤くんの電車ごっこが見たかったなというのが、心残り。

透明飛行船
イントロを弾き始めるや否や、演奏を中断するメンバー
藤くんが振り返ってマイクへ寄ると「今のは俺です」と自己申告
「(曲順をミスって)違う曲だと思って弾き始めたんだけど、始まってああそっちの曲かって焦った(笑)再開していい?今なんかあったか?なんも起きてないよな!?」

Small World
まんまるの月を君の目に探す

魔法の料理
その謎は僕より大きい君が解くのかな
こんな風に 僕と解くのかな

出っ張りMC
「楽しんでる?」と、出っ張りに出てきた藤くん。
続けて「僕たちは楽しんでるでしょうか?僕たちは今、楽しんでいるでしょうか?」と朗らかに会場に問いかけ、拍手や声援で答えるリスナー。
「正解。僕たちは今、すごく楽しんでいます!」と答える。
もう声からにじみ出てます。楽しんでくれてありがとう
こっちはこっちで勝手に楽しませてもらってますが、既にちょっとさみしいです。

手放しで楽しめる最後のMCパートが始まる。
「ヒロはね、ここに来るといつも、その土地で食べた美味しいものとか、銘菓の話をしてきたり、あるときは桜前線と一緒にツアー周ってって話をして、笑顔の花を咲かせたりしてきたんだけどもう時期終わっちゃったから、すべてを封じられています。…何話すの?(笑)」
「そう、特にここで話すことはもう無いんですけど…無いです。話したいことは無いんだけど、美味しかったもの…色んなところでイベンターさんに連れて行ってもらって、どれも美味しかったんですけど、それってみんながね、来てくれたから行けたんですよ。みんながきてくれるから、僕らもみんなに会いに色んなところに行けて…」
「おお、良いよ。今んとこ良い感じですごい感心してるよ」
「俺も今自分に感心してる。なんか自然に出てきたんだよね。僕ら美味しいもの食べて、観光させてもらってるじゃないですか」
「観光はさせてもらってるんじゃなくて、俺等が行きたいって言って行ってるだけで、勝手に観光してるんだけどな」
「そう、観光してるんです。普通だったら美味しいもの食べて、お城行くだけじゃないですか」
「美味しいもの食べてね、お城行ってね」
「それだけじゃなくて、そのついでにみんなと会えるっていう…だから、その…なんだ」
「最後が肝心だよ!」
「そうなんだよなー、この人(藤くん)だったらうまくまとめられるんだろうけど…ちょっと長かったよね〜」
「大丈夫誰もお前が綺麗にまとめられるとか思ってないから、お前の話はどれだけ長くても蛇足にならないから!」
「みんなが来てくれて美味しいものが食べられて…えっと……」
「ギター増川くんです!!」(強制終了)

これ以上は無理と判断した藤原レフェリーによりTKOとなったヒロくん。
うん、惜しかった。もう少しで「be there(そこにいてくれ)」に繋がるかと思ってドキドキした。案の定辿り着けなくて、申し訳ないけどなんだかホッとしたよ。

「大丈夫?もう心残りない?思いの丈はちゃんと伝えられた?」
「うん、これ以上は、蛇足になっちゃうから。皆来てくれて…楽しんで…あ、こういうのが蛇足なのか(笑)」

最後に何かひらめいたヒロ。
ツアーファイナルでトーク力が振り出しに戻ったヒロ。
色んな意味でおかえり(笑)

「ヒロが話し終わると逆側の、こっちの人の出番です」

姿勢を正したチャマが改まってマイクに声を載せる
「ずっと思っていたことなんだけど、改めてお礼を言わせてください。こうして声出しライブが出来るのはみなさんがずっと耐えて守ってきてくれたおかげです。僕らを支えてくれたスタッフチームの方も本当にありがとうございます。今日来てくれている友人達も、お客さんも、本当にありがとうございます」

深々とお辞儀をする。
ツアー中も度々謝意を示していたが、いずれも退場直前だったように思う。本編の最中にこのような時間を作るのは、チャマなりに思うところがあってのことか。

「はい、真面目な話ちゃんとしたんで、こっからは全力でふざけまーす」と、下げた顔を上げるとチャマ選手、華麗な身のこなしで方向転換。一気におふざけモードへスイッチを切り替えるとともに、さっそく本日のプランを発表する。

「リズムはこう、1,2,3,4のリズムで。覚えた?みんなちょっと言ってみて、さんはいっ」

会場がパンパンと手拍子でリズムをとる

「はい、おっけ。手拍子止めて。そのリズムで、1,2で、びー、ぜあ、3,4(手拍子を)続けて。3,4,で、たま、アリ。びー、ぜあを高音」
「高音って(笑)」笑う藤くんをキッと振り返るチャマ「え?なに?もうやめようよ、男とか女とか、そんな違いとかどうでもいいから。上のパートがびーぜあ、で、下の低い声でたまアリ。OK?練習とかしないから。ただひとつ約束してほしい。今日ファイナルだからな、分かってるなお前ら、全力で、一発で、決めるぞ!行くぞ!1,2,1,2,3,4,」

「さいこー!一番じゃない?いや、比べるもんじゃないのよ、ホント。でもこれまでで一番だったと思う」
「我に返って冷静になると、この時間は一体何なんだろうって思う節はあるんだけどな」

またキッと藤くんを振り返り手で制す

「ちょ〜とうるさいかな〜、この辺が。言ったでしょ、俺まだふざけてるから」

やっべ〜みたいな顔の藤くん。選手宣誓のように掌を徐ろに掲げるチャマ。

「皆手を上げて。俺の、この右手にパワーを頂戴。そう、その調子集まってきてる…よし」

仙台day2ぶりのドラゴンボールネタ、元気玉のようにリスナーに手を上げさせる様はさながらミスターサタン。
会場中の何かしらのパワーを溜めたチャマがリスナーを煽る

「ボーカル」
「ギター」
「作詞〜作曲ッ」
藤くんの出立を確認して
「黒のTシャツ」
「デニムに革靴」
「えーっと、あとどうしよう…」
一通り説明して困ったチャマが「みんなパワー頂戴!」と、再び何かしらのパワーを集め始める。
その様子を見て「元気玉みたいだな」と笑う藤くん。
パワーを溜めたチャマからの最後の一撃
「こいつが居ないと始まらねえ!藤原基央―!」

チャマの藤くん紹介煽りに沸くリスナー
「上から下まで、見たまんま(の格好)を言ってくれてありがとな」と冷静な藤くん。
そのまま話し続けようとするので、出っ張りではあったり無かったりする藤原パートかと期待する。

「えー業務連絡業務連絡、このツアーで二回目の事態です。スタッフの方、僕の鼻の奥に鼻水の気配がします。ささやかなお願いではありますが、放っておくと大変なことになるかもしれませんので、あっちに戻ったときにかめるように、ちり紙を用意していただけると大変助かります。暗転中に、お客さんには気づかれないように、速やかに済ませますので、よろしくお願いします」

まさかの業務連絡(笑)
SOUVENIR演奏後の暗転中に無事に鼻を噛んだ藤くん。
「なんかその辺(チャマ側最前ら辺)の人、ほんのり見えるからって「鼻噛めた?」とか言わなくていいんだよ(笑)あ、止めてください。照らさないで、照明落としてください。基本的に闇に紛れて生きていたいので、鼻かむときくらい見過ごしてください」と、仙台day1で見せたネガティブ藤原発動。
その後にも再び暗転中のやり取りで「ちょっとベルトを一段階締めさせてね」と言うやいなや手で顔をガードするようにして「止めて!照らさなくていいから!」と、照明がついた瞬間拒否!直ちに照明が落とされるという場面があった。
さすが藤原基央、スタッフの思惑をよく分かっていらっしゃる。
無事に暗闇の中でベルトを締め直すと「おまたせ!」とライブを続けていた。

話を出っ張りMCへと戻す。
スタッフへの業務連絡を終えると、少し変な間をおいてヒデちゃんに向き直る藤くん。

「ヒデちゃんです。ここに来るとこの距離(藤くんとヒデちゃんの間)の感じで話します。ライブハウスみたいな狭いハコだろうと、このたまアリみたいな広い場所だろうと関係なく。ただ最近は少し思う所があったのか、頑張って声を張ってくれます。何か言いたいことはありますか?」

「こんばんはーー!BUMP OF CHICKENのドラム升でーーーーす」と、元気よく自己紹介。

「ツアーファイナルー!ツアーファイナルーーー!大事なことなんで、二回言いましたーー!」と、手をピースにして叫ぶ

「最後まで、たのしんでいこーーーー!」

「おお、いいね、皆聞こえた?」
拍手で応えるリスナー
「聞こえたって、良かったな。今ツアーファイナルってことと、自分はBUMP OF CHICKENのドラムだっていう事実だけを言ったわけだけど、お前の今の気持ち的なのはないの?」

「⚫︎⚫︎⚫︎」(ここ覚えている方いらっしゃったら教えてください)
「だからそれはお前ん家のボリュームなのよ」とツッコミを入れるとさらに続ける藤くん。

「27年バンドやっていて、最近知ったんだけど、ヒデちゃんは頑なにマイク使って喋ろうとしないんだけど、それはこいつのアイデンティティなんだそうです。ドラムテクニックがすごいとか、叩き方が独特とか、そういうのみたいな感じで、こいつはマイク使わないのがドラマーとしてのアイデンティティ何だって。何だそりゃ(笑)けどこいつがそれをアイデンティティだって言うなら、僕はそれを極めて肯定的に受け止めます。ドラムのヒデちゃんです!」

「極めて肯定的に受け止める」もbe there流行語大賞ですね。

「ヒデちゃんはドラムという楽器の性質上、この後向こう(メインステージ)に戻ったらこっちに来れないので、そんなヒデちゃんとここでもう一曲やらせてください」とのいつもの決まり文句から「新世界」

広島Day2同様「か・き・く・ケンカのゴール〜」と歌詞変えが行われるが、ファイナルにしてまさかの展開。
今までにない歌詞変えをぶっ込んできて、心の準備なんてしてないから何が起きたのか理解できなかった。
しかもその歌詞変えがコレ。
ファイナルでコレ。
次のライブの約束が無くなるタイミングでコレ。
やめてくれよ(涙)

世界はシャボン玉で 明日消えてもおかしくはない
そんな風にひねくれた 考えだろうと抱きしめるぜ

新世界延長戦
ベイビー・アイラブユーだーぜー
ベイビー・アイラブユーだ―ぜ―
ベイビーアイラブユーだ―ぜ―(小声)

「今引っかかったろ?(笑)その辺(チャマ側前方花道横)か?もう一回行くぜ?」

ベイビーアイラブユーだ―ぜ―(小声)

「恥ずかしいかな?(笑)」

ベイビーアイラブユーだ―ぜ―(さらに小声)
もっと!ベイビーアイラブユーだ―ぜ―(もはや聞こえないレベル)
べい!びー!あい!らぶ!ゆー!だーぜー!(大声)
男子!ベイビーアイラブユーだ―ぜ―!
女の子!ベイビーアイラブユーだ―ぜー!
ベイビーアイラブユーだ―ぜ―
ありがとよ!!

男性を「ダンシッ!」と煽る一方で女性に「オン・ナノ・コ!」と呼びかける藤原基央のホスピタリティの高さよ。とても女の子とは呼べないような齢のお姉様方が何人もハート撃ち抜かれてるだろコレ。

そして地味にこのツアーを通して一番成長したのはこの延長戦で、メインステージに戻ってからスタッフとのギターの受け渡しもスムーズになり、延長戦を途切れさせることなく済ませてSOUVENIRに行くことが出来るようになったことだと思う。
次の曲の準備してるぜ〜♪地味に好きだったんだけどな〜。

そして次の曲、何度だって言わせて欲しい、最後だから言わせて欲しい。
「SOUVENIR」の楽しさ可愛さカッコよさ

「新世界」の、世界がシャボン玉に包まれたようなキラキラふわふわした明るい世界観から一転、暗闇に伸びる幾つものレザー線
直前までのほのぼのした空気感を置いてきぼりにするようなテンポの早い演奏
歌い出しのタイミングでスクリーンにカットインする四人それぞれの表情
初っ端から鳴らす手拍子に挟む声援。
ライブでやることを考えて作ったと言うだけあって、曲の一部としてリスナーにも役割を要求する楽曲
新世界バリに身振り手振りでステージ場を右に左に動き回るコミカル藤原

新世界からSOUVENIRという超よくばりセットを思いついた人にノーベル賞あげたい。
あ、この眼の前のおじさんたちですか。受賞おめでとうございます。

「Gravity」
アップテンポが続いたところで小休止のようなスローテンポ。ゆっくりまったり落ち着いて聴くつもりが、最後の、一緒じゃなくても 一人だったとしてもの、訴えかけるような歌い方のアレンジに感情揺さぶられる。

冒頭で、最後まで後悔のないように全力で楽しむことを宣言しているBUMP OF CHICKENには、リスナーに休む間を与えるつもりなんて微塵もない。

Gravityの演奏を終えるとまた、藤くんが次の曲へと誘ってくる。
「次、『窓の中から』歌いまーす。一緒に歌いたい人は自由に歌ってくれていいぜ、合いの手の所歌ってくれてもいいしAメロだけとか歌えるところだけでも、俺と同じ主旋律歌ってくれてもいいし、ハモれるってツワモノはコーラスやってくれてもいい。もちろん何もせずにただ聴いていたいってやつはそうしてくれていいぜ。好きなところで自由に歌ってくれ。窓の中からやるよー」

改めて、緩急の「急」早過ぎませんかね?文字通りすぐ来るやん。こっちまだ感情落ち着いてないんですけど!?

もちろん藤くんとしては純粋に一緒に歌って盛り上がろうぜという気持ちから発した言葉であろうことは理解しているが、藤くんと同じ主旋律なんて歌われてしまったら、響くあなたのその声を聴くことができなくなってしまう。声出し解禁によってカラオケ野郎の脅威(徳島公演参照)に震える状況で、そうした輩を誘発しかねないことは言わないで欲しいなと個人的に思った。

それはそうとして、ライブで声を出し、手を叩き、歌う楽しさは疑いようもない。
窓の中から解禁の長野公演の際にメンバーだけで歌ってほしいと考えていたこともあったが、やはりこの曲はリスナーも含めて声を重ねてこそサビが盛り上がる合唱曲である感じる。
一体何公演目だお前と自分でも思うが、自信がないので周囲の様子を伺いつつ手拍子しながらのシンガロング。
おそらく18祭の出演者であろう、ちらほら自信に溢れた様子のリスナーを確認して羨ましく思った。

18祭で用意したやつそのままでいいんで練習用動画くれませんか?私も藤くんの歌にハモりたいです。ハモリってよく分かんないけどお手本があれば同じようには歌えます!私頑張ります!
あとついでに裏拍の説明動画もお願いします!裏拍の曲全部の手拍子動画もお願いします!
次のツアーまでに仕上げてきますので何卒何卒。

あと、実現しないことは分かっているが、いつの日か、ライブでMV ver.の、藤くんのアカペラ歌唱の窓の中からも聴いていたいなという気持ちは依然抱えている。
声出し解禁が間に合わない世界線だったらライブでMV ver.の窓の中からを聴けたのだろうか。

演奏を終えると「この曲書いてよかったー…」と、藤くんがしみじみと呟いていた。
長野day1の、感情大爆発嬉ション事件の時点から存じ上げておりましたが、本当に嬉しいと思っているんだなと、我々リスナーと、メンバーと、一緒に歌うことを楽しみにしていたのだなと改めて思い知る。
声出し解禁間に合わなければなんて無粋なこと考えて申し訳ない。

あなたに届くとようにと声に乗せたら
自分でも驚いたんだ 応えて 重なる声
ああ君と出会えてよかった
きっとずっと出会いたかった
ほんの一瞬だけだろうと 今重ねた声

まさに今、この一瞬を切り取ったかのような歌詞。
つくづく最近の藤原基央の、BUMP OF CHICKENの、リスナーに対する想いが集約されているかのような曲。
一緒に歌うことをこんなに楽しみにしてくれてありがとう。

演奏し終わりメインステージに戻ると「はぁ…」と大きなため息を吐く藤くん
「あ、これは疲れてるとかそんなんじゃないから。おじさん特有の、幸せなときに出るため息だから。心配とかしないでください」と、急に年齢を感じさせることを言うおじさん。
その直後に「月虹」でキレッキレの演奏見せつけてくるの詐欺じゃないですか?

HAPPY
会えて嬉しいぜ!お互い生まれてこなかったら、こんな素敵な夜はなかったんだ!君が生まれてきたから、君と僕はこうして出会えたんだ!だったら君のBirthdayは、俺にとってのHappyだろ!?
君が、君の声で、君のために歌ってくれ!一人じゃ無理だって言うなら俺が手伝ってやるよ!こっちは27年続けてきてんだ、任せとけ!!

冒頭だったか間奏中だったか、藤くんが語り掛けてきてくれたんだけど、「27年続けてきてんだ、任せとけ!」と、舞台右手から真ん中へ戻り際に放った最後の一言が、ちゃんと会場が埋まるか不安だの新曲出して受け入れてもらえるか不安だのと散々言ってきた人たちが、キャリアに裏打ちされた確かな自信を不意に垣間見せてきて、妙に力強くて印象的だった。

ray
「全部おいていくからな!かわりに君の全部を俺たちにくれよ!!」との呼びかけから始まった演奏。

直前の「本当はそう思えなくたって、今夜くらいはいいだろ!一緒に歌ってくれ!」という藤くんの叫びに
「生きるのは最高だ!」と全力で答えるリスナー

この時レーザーで壁面にも文字が映し出されていたとの情報。他の公演でも出ていたのでしょか…?

「次が最後の曲です。今日は本当にどうもありがとう」と、惜しむ間もなく残酷な真実を告げて奏でられる本編最後の「supernova」

忘れたくないんだ 君と歌った今だけは 今日だけは

本編終了
supernovaのラララでアンコールを呼ぶと、追加グッズのビッグタオルをマントのようにした格好でメンバー再入場。
ヒロがヒデちゃんの肩だか背中を押して「よし、行け!」と犬をけしかけるようにして客席への挨拶へ送り出す。
舞台袖へ全力疾走し、挨拶をするヒデちゃんの様子をスマホで撮影しているチャマの横で、何やら話し合うかいわれコンビ。ヒデちゃんがヒロ側へ挨拶をしている最中に逆サイドであるチャマ側のステージ端まで、そのまま話しながら2人で移動し、腰を落としてヒデちゃんに向かってハイタッチのポーズ。
それをみたヒデちゃん、逆サイドから全力疾走。二人の目の前まで辿り着くと少し溜めてからハイタッチをする。

ハイタッチを終えて真ん中まで戻ってきた藤くんが「俺とヒロが向こうでこうやって待ってたら、ちゃんとヒデちゃん来てくれた(笑)」と嬉しそうに感想を述べる。良かったね。

アンコール一曲目は予想通り、おなじみ「embrace」
ええ、分かってましたとも。ここまできたらむしろもうありがとうございますという境地。

二曲目「ガラスのブルース」を演奏し終えるとメンバーが退場し、ひとり残った藤くんが話し始める。

えー…、昔からインタビューで、よく聞かれることがあって、「BUMP OF CHICKENにとってライブとはなんですか」って、よくあるベタな質問なんだけどね。

昔から僕ら、ライブに対してはものすごく色んな想いが渦巻いていて、けどなんて説明したらいいか分かんなくて。その時はこういう感じかなって考えて答えてみるんだけど、後でやっぱ違ったな、あんまちゃんと言えなかったなって。インタビューとかで、うまく答えられたな―って思うことがなくて。そのうち聞かれてもちょっとよく分かんないですって適当に言うようになっちゃった(笑)
けど、27年やってきて、このbe thereってツアーを周ってきて、最近になって、ようやく分かったことが一個あります。

僕にとってのライブってのは、僕らの音楽、曲、歌、声、音楽(二回言ってた)、ギターの音、チャマのベースの音、ヒロのギターの音、ヒデちゃんのドラムの音、俺たち四人の音楽、それを受け止めてくれた人に会うための場所です。
俺たちが鳴らした音を、君が受け止めてくれて、そんな君が聴きに来てくれる、そういう君に俺たちが会いに行く、そのための行動、それが俺達BUMP OF CHICKENにとってのライブです。

そんなシンプルなことが、自分達にとってすごい大事なことなんだって、このbe thereってツアーを周ってきて改めて思いました。

コロナのせいでしばらくライブとかの活動が出来なかったってことも、大きな要因のひとつだと思うんだけど。こうやってさ、ライブで会うだろ。そうすっとさ、みんな人生のどっかのタイミングで俺らの曲を受け止めてくれたわけじゃん。そんでそれをきっかけにして、こうやってここに来てくれて、だから君と僕はここでこうして出会えた。会うことが出来た。で、今日みたいに、一緒に歌うことが出来た。

どの曲も、最初に作るときは一人なんだ。スタジオの中で、一人で歌って、歌詞書いて。そうしてるとさ、これちゃんと届いてんのかなって思うときもあるんだけど、こうして目の当たりにすると確認できる。
だから、君たちに会えた時、こんなに嬉しくて、終わろうとしている今、こんなに寂しい。
本当に今日はどうもありがとう。

少し笑いながら、フランクな感じで「今日はここまで、どうやって来たの?」と問いかけてくる藤くん。
気軽な問いと思いきやそうではなく、続く話に「電車で!」なんて心の中で答えた軽率な自分を恥じる。

昨日までどんな風に生きてきたの?そんで、今日帰ったら、明日からどんな風に生きていくの?

俺はそれを知りようがない。分からないんだ。それはすげえ歯痒いことで、これは俺が勝手に思ってることなんだけど、ほんと申し訳ないことなんだけど、俺は君のことを、すごく日常的に、近くに感じています。曲作りの時とか、本当何回も君の存在に助けられてます。
曲が書けなくて煮詰まった時、あーこれどうしようかなーって思うんだけどさ。今書いてるこの曲が完成したら君が聴いてくれる、また受け止めてくれる。そう思うと開けた道が幾つもあります。
レコーディングブースでさ、仮歌録ってる時。こうやってマイクの前でね、このマイクの先に君の耳があるんだなと、君の存在を感じて、その耳に向けて歌ったことも何度もあります。

灯台みたいなもんでさ、迷ったときには君の存在が、こっちに来てくれればいいんだよって、教えてくれる。
ライブで、君たちの前で歌うこと思い浮かべて、そうやって何度も助けられてきました。

君がそうやって僕にしてくれたから、僕も君にそうしたいと思うわけなんだけど、物理的にそんなことは出来なくて。君の明日にお邪魔することは出来ないでしょ。
君の家に行って話を聴いたりとか出来ないじゃんか。
君が昨日までどんな風に生きてきて、どうやってここに来たのかなんて知らないしね。

ほんの2時間程度、だけどこんなに深く繋がれた。それなのに明日からまた別々の、僕らの知らない日常に帰っていくわけさ。いや、こうしてライブに来ることも日常のひとつなんだけどね。そういうんじゃなくて、いつもの生活に。

僕は君のその、日常についていくことは出来ない。
けど、僕の音楽は、僕に出来ないことが出来る。僕のかわりに君の日常についていくことができる。家だろうと学校だろうと会社だろと、君が臨んでくれさえすれば、どこにだってね。

だから音楽をやりたいんだと思います。僕は。だから歌いたいんだと思います。
君がいることが、僕が歌う理由になります。チャマがベースを弾く理由に、ヒロがギターを弾く理由に、ヒデちゃんがドラムを叩く理由に。

全部、君がいるから。

27年、ここまでやってこれたのは、君の存在があったからです。
えー…(キョロキョロと周囲を見渡して)まだ時間ある?もう一曲やってもいい?

ギターを手に取り、どうしよっかなー、どうしたもんか…と悩み始まる藤くん。客席から様々声が上がるとその中のひとつが藤くんの耳に届いた。

え、最初からって言った?(笑)今何曲やったのかな…(足元のセトリ表を確認)19曲くらいやってるよ?俺も最初からやりたいけど、それをやるには色んな人が頭下げないといけなくなるから…(お金のハンドサインをしながら)これも結構掛かるんじゃないかな。誰が払えるのそれ(笑)

そんな風に茶化しつつ、頭の中のアーカイブをめくり切った藤原基央
「次の曲に一億九千万曲分の想いをぶつけるから。聴いてくれーー」

かかとが2つレンガの道

W en.「宇宙飛行士からの手紙」
藤くんがはじめのフレーズを歌い出すと袖からヒデちゃんが猛ダッシュ。ドラムセットへ駆けつけると最初のドラムに間に合わせ音を鳴らす。

さすがプロ、職人魂カッコいい。

少し遅れてヒロとチャマも合流し四人の音を奏でる。
宇宙飛行士からの手紙といえばお約束の「藤ケラトプス」も無事観測しました。
間奏では「いけ!ますかわひろあきー!」と、藤くんからの盛大な送り出しでソロを託されたヒロ。aa finalでの苦い思い出が脳裏をよぎるがしっかり弾き切る姿に感動。
コーラスのタイミング忘れて、慌てて戻ってくるチャマ

演奏後、力が抜けたようにへにょへにょんと、崩れ落ちるヒロ。笑って手を貸す藤くん。
ヒロも、aa finalのことを考えていたのかな。しっかりリベンジを果たせて良かったね。

ヒデちゃんとチャマが退場しかけるが、藤くんが両手でバンザイのポーズをしているのを確認するとステージ前方へ集まり「四人で一緒に挨拶するぞ」という意思疎通

出っ張りまで四人で出てくると仲良く手をつないで挨拶

戻るときは四人肩を組んで仲良く帰っていく。
途中藤くんが子供のように両足を上げるとヒデちゃんとヒロがその足を持ち上げてお神輿のように運ぶ。

ただただ愛おしいその4つの背中を見送る。

何回だって話をしよう そんな風に出来たらいいのにな
君ともっとこうしていたい 長いのかな短いのかな

笑いあった今日がずっと 後ろから照らしてくれるから
稲妻に一緒に出会えたから

歌詞変えもいっぱいあったけど殆ど覚えていないが、上記の歌詞変えを聞いた瞬間は胸を打たれた。
俺も、何回だってこうしたいよ。短すぎて全然足りないよ藤くん…。

メインステージまで戻っての、ラストトーク
「今曲作ってっから。遠くないうちに皆に届けられるように、ツアー終わってから四人で弄っていくから。出来上がったらまた聴いてね。俺はまあまあ汗かいた、君はどう?ちゃんと汗拭いて、帰ったら風呂入って温まってね。ばいばい、またね、おやすみ」

そうやって簡潔に別れの言葉を告げると、度々行う、おなじみのカニ歩きの、わちゃわちゃした動きをしてコミカルに退場。

本当にファイナルか・・・?(笑)

閉幕一発目、そういう感想を抱く、良くも悪くもファイナルっぽくない、ともすればあっさりというか、ドライな空気感のある公演だった。
ツアーファイナルだし、直近の公演で散々仄めかしていたので、いつかのように、まだ完成前だけどって注釈付きで新曲を聴かせてもらえるのではないかという期待も、サイトリニューアルのアナウンスがなされていたため、アルバム発表&ドームツアーが来るのではないかという予想もただの幻想に散る。

ファイナルってもっと、やりきった充足感とまだ終わらないでほしい寂寥感の入り混じった、不思議な湿っぽさがあると思うんですけど、そんなあっさり明るく帰られると、こっちもその、拍子抜けというか…。

妙な肩透かし感を受けたのは私だけではなかったようで、終演後に友人と感想を言い合っているうちに、その瞬間は訪れた。

2023年5月28日21時
公式アプリ「be there」のローンチ発表
長年望まれながらも手を出さなかった、事実上のファンクラブの爆誕

今回もまんまとやってくれたなBUMP OF CHICKEN!!

やたら今回あっさりとしてたのはそういうことか!ライブ後どうやって帰るのか、ライブ中何を考えていたのか、日常をどうやって生きていくのか、これまでは知ることが出来なくて寂しかったけど、公式アプリ「be there」には「LIVE MUSIC」という機能で、24時間リスナーと繋がれて、その瞬間何を考えているのか知ることが出来るもんな!?

これまでも出島や花道、その先の出っ張りを作ったり、ザイロバンド、PIXMOBを用意したりとあの手この手でリスナーとの距離を詰めようとしてきていたが、とうとう心の距離まで詰めてきやがった。
どこまでも我々リスナーを掴んで離さないつもりかBUMP OF CHICKEN!そっちがその気ならこっちも一生ついていくからな!我々リスナーの愛の大きさを覚悟しておけよ!!

2/11のバンド結成日からスタートし、5/28までの約4ヶ月、11都市20公演本当にお疲れ様でした。
幸運にもツアー初日からファイナルまで、8都市9公演に参戦することが出来て、ツアーが徐々に熟成されていく過程を追い、大阪day1、徳島、名古屋day1では藤くんが心の内を聞かせてくれるという、貴重な場面に立ち会うことも出来ました。
ライブの中身以外でも、ヒロくんが言っていたように、ツアーのおかげで普段行かないような場所に行くことが出来て、その土地の美味しいものを食べることができて、そのついでにBUMPのライブを聴くこともできるという遠征の醍醐味を味合うことも出来ました。
そもそもチケット当たるかという問題があるので、簡単ではないが、可能であれば、これからも、どこまでも、BUMPを追っかけて付いていきたいと思うと同時に、回数重ねるほどやはり強欲になって日替わりアンコールに対する有り難みも薄れてしまうため、あまり行き過ぎるもんじゃないなとも思った。
過ぎたるは及ばざるが如しというのとは少し違うが、次の約束が無くても公式アプリのおかげでこれまでほど寂しさを感じずに済むので、ほどほどにどこまでも追いかけて行こうと思った(なお次のツアーが発表された時に現在の考えを維持できる自信はない)。

BUMP OF CHICKEN大好きだ!!

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