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【ライブレポ】BUMP OF CHICKEN be there 広島サンプラザホールDay2

5/3(祝)24℃朝と晩は肌寒く、日中は、日差しが強く暑かったが、日陰では若干肌寒さを感じるような手放しで半袖で過ごせるとは言い難い微妙な気温であった。

GW後半戦の初日、広島へ向かうに当たり東海道新幹線下りの始発駅である東京駅からならば二本くらい遅らせれば余裕で乗れるだろうなどと思っていたのだが、GWの人の動きを完全に舐めていた。
まず新幹線の改札に辿り着くまでに既に人混みでごった返しておりそもそもホームに上がることができない。
ようやくホームに上れたかと思えば、車両に乗るための待機列が折り返し並んでなお3車両分の長さに伸びている(指定席はもちろん完売)。
当初乗る予定だった新幹線から一時間以上後の新幹線であっても当然のように座ることはできず、東京⇄広島間の約五時間程度立つことになる絶望感たるや(最終的に新大阪で座ることが出来ました)。
皆さま、どうかご利用は計画的に…。

BUMPが俺を待っていると思えば、五時間立ったまま新幹線に揺られる程度はなんのその。
今日のアンコールは何やってくれるかなーと、苦労の先にあるご褒美に思いを馳せる。当然何だろうと BUMPが演奏する曲を聴けるだけで嬉しいというのは大前提にあるうえで、どうかembrace以外でお願いします。
embraceだけはもうお腹いっぱいなんや、五時間も立ちっぱなしでやって来てembraceやられたら立ち直れない。終演後にBUMP OF CHICKEN殴りに行ってしまうかもしれない。
embrace以外なら何でも良いからどうか何卒、何卒…。

当初の予定から大幅に遅れて14時過ぎごろに現着。
無事に辿り着いて良かった。
サンプラザホール、本来は体育館なのだろうか?待機中の音漏れがとにかく凄い。リハの音がすごくよく聞こえる。フォトブースも物販入口でも、聴こうと思わずとも自動で強制的にネタバレされる。本公演が初参戦のリスナーにはたまったものではない初見殺しな会場である。

陽が落ち気温が下がると予定よりやや早め(?)に入場開始。

立見Bかと思われるが、ステージ正面のスタンド席一番後ろに、2〜3列くらいで並んでいる人たちが居て、こんな所から見えるのだろうかと心配になった。
どこかの会場ではスタンド最後段の後ろに一列で並んでいたので、アレなら全然良いなと思っていたのだが、会場によって扱いに大きな差があるらしい。
どなたか立見Bの様子をご存知でしたら感想を伺いたい。

メンバーが順に出てくるといつもどおり、出っ張りで藤チャマグータッチして身を反らすルーティーンを行って一曲目の「アカシア」へと入っていく。

太陽がなくたって歩けるで天を指差す
君と(客席を人差し指で指差し)僕と(自分を人差し指で指差し)世界の声で(両手を広げる)
目が合えば笑えるのさで人差し指を立てて目元から客席へ、素早く放るように指差し
涙を挟んでも
で逆ピースしてチョキチョキ
真っ暗闇が怖い時はで両掌を横向きに広げて正面に、目元を隠すように覆う
もう離せない手を繋いだよで膝の辺りで両手を広げる
抱きしめる時夢の正体に触れる時で、
両手を体の前で拳を握り、ファイト!みたいなポーズ。
どこのタイミングが定かではないが、右手を開いて前に伸ばし、指先をひらひらひらと動かしながら左から右へ、なぞるように動かす

こんばんはBUMP OF CHICKENです。
声が出せるようになりました。だから君の声を聞かせてくれよ!

アカシアの演奏を終えるとその場で大きく足踏みして感情爆発
どうしたどうした、テンション高いな藤原基央。いいぞテンション爆上げで突っ走れ、俺たちリスナーはついて行くぜ。

天体観測
「今というほうき星君と二人追いかけていた」
「「OhYeahHeyAhan!」」

お決まりのコールアンドレスポンスから始めるも、納得が行かない藤原基央。腰に手を当てて「…あのさ、もっと本当は行けんじゃねえの?」と会場を見渡しもう一度呼びかける
「今というほうき星君と二人追いかけていた!」
「「「OhYeahHeyAhan!!!」」」
「ほらな?(笑)」とご満悦な藤原基央。

ダンデライオン
金色の化粧の演出が最高で最大の見せ場であることが間違いないことを前提に、前回参戦の宮城では、黄色!黄色来い!黄色まだか!と、気が急いていたため、その他の演出に浸る余裕がなかったが、何度かある、会場を真っ赤に染める演出も気分を盛り上げてくれる。時間経過やライオンの感情を表していたのだろうか、そこまで考えられる程の余裕はなかったのでファイナルではそこも考えながら演出に浸りたいと思う。
また、曲調自体が楽しい雰囲気(跳ねるというのだろうか?)のためか、間奏中のギタープレイもなんだか楽しくて仕方がない。抑えきれない感情をギターにぶつけて弾いてるようにも見える。
冒頭に、イントロをメンバーで向かい合って引き終わって歌唱に入る際の、藤くんが振り返ってマイクに向き合う際、マイクに横から、スライドするようにして入るのが、なんだかかっこよくて好きなのだが、伝わるだろうか?

メインステージへ移動して初っ端MC
「このbe thereってツアーから声が出せるようになりました。
広島に前回来たのはパスファの頃だからもう6年以上前になります。去年はSJってツアー回っていたんだけど、そのときにはこれなくて、3年前のaaのときにも広島には来れなかった。時間掛かっちゃったけど今回久しぶりに広島に来れてみんなに会うことができてすごく嬉しいです。
去年僕ら回ってたSJってツアーでは声が出せなかった。だから俺はすげー欲しがってる。君たちが思う以上に、俺の、君たちへの、期待値は、高いです。だから俺がさっきやったみたいに、煽ったら、君たちは、存分に、余すとこなく、応えてほしい。よろしくな。

コロナとか関係なく自分は腕組んで静かに聞くのが好きだって人もいると思う。そういう人は無理せず目をつむって黙って聴いてくれていい。声出したり歌ったり腕振り上げたりしたい奴はすればいいし、そうじゃない奴は静かに聴くなり、それぞれ自分のやり方で楽しんでくれ。

えー、あと言わないといけないことは…。あ、声出せる様になったけどマスクはしないといけないから、酸欠になったりするかもしれない。苦しくてしんどくなったら無理せず座って休んでください。で、休んでもダメそうなときは手上げたり、それもできないときは隣の人に「すみません、僕、私、無理みたいです」って頼ってください。頼られた人は、よし任せろって代わりに手上げたり人呼んだりして助けを求めてください。そしたら…そうだな、俺の手の者達が見つけて、なんか知らねえけどいい感じにしてくれると思うので、お願いします。

えーと、あとはなんだ。声出しとかマスクとか関係なく一般的なルールはあるから、周りの人に迷惑掛けないように、隣の人の、この辺(二の腕)急につねったりしたらダメだからね、痛いから。止めてあげてください。とりあえずこんなもんか?」

矢継ぎ早に事務連絡を伝える藤くん。毎回同じだから伝える側も大変なのは分かるけど、それにしたって今日はさっさと終わらせたい感すごかった(笑)
投げやりでも、久しぶりの隣の人に迷惑かけちゃダメだよシリーズが聞けたので良かったです。

「俺は今のところ喋りたいことは全部喋ったから」と、ヒロに喋るように促す藤くん
「あのー…、僕らね、この、渡り花道を通って今、こっちまで来たんですけど」
「おお、渡り花道な。初めて聞いたな」
「おじさんたちがモデルみたいにして。おじさんランウェイみたいな感じで歩いていくじゃないですか」
「おじさんコレクションな」
「そう、おじさんコレクション。こっちに来たってことはね、向こう(出っ張り)でもう3曲もやったってことなんですよ。信じられないけど。信じられないかもしれないけど、本当そうなんです。じゃあなんでそんな信じられないことが起きてるのかっていうと、楽しいからなんですけど。楽しい時間はあっという間だなって…こっちのセリフなんですけど」
「そうだな」
「楽しいっていうのはこっちのセリフで。楽しいからあっという間に終わっちゃうんですよ。ほんとそれはこっちのセリフなんですけど」
「うん、お前のセリフだよ。今はお前しか喋ってないからな」
「こっちのセリフなんだけど、みんなも同じように楽しいって思っていたら、この時間あっという間に終わっちゃうんで、後悔しないように全力で楽しんでください!こんばんは!」

魔法のフレーズ「こんばんは」で強引に締めるヒロ

「ちょっと今日イマイチだったな」
「そんなことないよ、お前の今の話のどこが自分で納得いってないんだよ」
「いや、なんか上手くまとめられなかったなって」
「大丈夫、この件でお前の良かったとこ、あとで俺が楽屋で一時間くらい、一つ一つ丁寧にどこが良かったのか話してやるよ」
「いや、でもさ…」
「誰もお前が上手にまとめた話は聞きたくないんだよ!そうだよな!」

会場中から拍手

「え。そ、そう…?でも俺は上手にまとめた自分の話ききたいと思ってるんだけど…」

どんまいヒロ(笑)

「えーっと、あとはなんだ、俺さっき欲しがってるからすげー煽るっつったけど、そうはいってもなかなか声なんか出せねえっていう人もいるかも知れないから、声出しの練習をチャマにお願いします」

「藤くんすげー欲しがってるから、しっかり応えられるように練習しておきましょう。みんなの中にはライブ来るの今日初めてって人もいると思うんで、そういう人は緊張して力入っちゃうから、力を抜きましょう。そう言っても力うまく抜けないと思うんで、僕の真似してください。グッと力入れて肩を上げて!そう、そしたらダラ~ンと肩を落とす。もう一回!グッ!ダラ~ン。そしたらその状態のまま、声出していきます。最高のライブ楽しむ準備できていますか?いえー!」
「いぇー!」
「いぇー?」「いぇー!」

サムズアップした「いいね」状態の左手を、腰の高さで横に突き出すチャマ
小さく「いぇ?」
「いぇ!」
反対の右手も同じように小さく横に突き出し、短く「いぇ?」
「いぇ!」
最後に両手で胸の前に、小さく連続で「いぇいぇ!」
「いぇいぇ!」
「おっけーです!」と、新しいパターンの声出しを披露。
「それ最後の方(声が)小さかったけど練習になってんの?」と藤くん。
俺も本末転倒だなとは思った(笑)

いつもは声出し練が終わると流れるように「なないろ」へ入っていくのに、この日は次の曲に入るまでに変な間があった。仙台Day2での、チャマの会話と曲の入りが被ってしまったことの反省なのかと思ったが、それにしても微妙な空気だったので、被ってもいいからすんなり進めたほうが良かったように思う。

透明飛行船
精一杯精一杯笑ったでしょう
皆の前あの子の前 取り繕って
誰も気にしないようなこと それでも自分には大事
大きく小さなプライドが 眠れない夜を幾つも産み
よくある類の苦しみに 命掴まれて
もう精一杯精一杯笑ったでしょう
たまに本気で泣いてるでしょう

クロノスタシス
ずっと気になってるんですけど、チャマがベース弾くときの口パクパクさせているのは一体何なんでしょうか。ヒロがギター弾きながら歌詞を口ずさんでるのとは明らかに口の動きが違うんですよね。パッパッパって言って、リズム取ってるのかと思っていたんだけど、なんだかそれも違うような気がしてきて…。
お客様の中に有識者の方がいらっしゃったら教えてください。

もう一度ドアを開けるまで
ノルマで生き延びただけのような今日を
この街は居場所を探している 仲間はずれたちの行列
君の居ない 世界の中で 君と居た昨日に応えたい

Small World
イントロではメンバーが集まり向かい合って演奏を始めるため、前回は後ろ姿となって見えなかったのか、気づかなかったが、チャマがベースではなくアコギを抱え、イントロを奏でていた。あのチャマがアコギ!?と驚愕したが、そういえばいつかのポンツカでそんな話をしていたなと思い。イントロ部分のみで、冒頭の演奏が終わるとベースへ持ち替えていた。

いろいろと下手くそな僕は
この道しか歩いてこられなかった
できるだけ転ばないように
秘密のため息は夕陽に預けて 沈めて隠していたこと
どうしてわかるの 同じだったから 
そうしたいと思うのは そうしてもらったから
何も喋らないのにさ
僕らにはひとつも関係ないもの 一緒に笑ったら
その時だけは全部
誰にも気づけないくらい ささやかな世界の中でも
僕らのもの

魔法の料理
仙台Day2で見せた、笑う歌唱はなし。

大きくなるんだ 仲間がほしい
わかり合うために 本気を出せるような
期待以上のものに出会うよ でも覚悟しておくといい
言えないから連れてきた思いは
育たないままでしまってある
君の願いはちゃんと叶うよ 怖くてもよく見てほしい
これから失くす宝物がくれたものが今 宝物

プレゼント
念願叶ってメンバーを正面に見ながら聴くことが出来ました!あざっす!

世界に誰も居ない気がした夜があって
自分が居ない気分に浸った朝があって
この世で一番硬い壁で囲んだ部屋
ところが孤独を望んだはずの両耳が待つのは
この世で一番柔らかい ノックの音
きっと今もまだ震えながら 笑おうとして泣いて
音のない声で助けを呼ぶ それは正しい姿
壁だけでいいところにわざわざ扉作ったんだよ
嫌いだ全部好きなのに
少なくとも君には味方がいるよ

透明飛行船で挫折を味わい、クロノスタシスで孤独に苦しんだあとで、Small world、魔法の料理と、優しい歌が続いたのちのプレゼント。
世界一柔らかいノックの音で救いに来てくれてありがとう。
曲構成さすが過ぎて素敵すぎる。

出っ張りMCパート
「さっき序盤でヒロが言ったとおりここまで来るまであっという間だったでしょ。そんなヒロが何話すのかなって僕は気になっています」
「話したいことはね、特にないんだけど、昨日食べ物の話したし」
「そう、こいつはいつも一日目に昨日食ったものの話していて、二日目は特に決まってないんです」
「そう、決まってなくて、話したいことはないんだけど、お菓子をね、食べたんですよ、用意してくれていて。それをおやつに、カステラ…じゃない、バターケーキ?を食べました。あれ、バターケーキって地のモノですよね?…あれ、違う?地のモノじゃない?広島のモノで合ってる?」段々と不安そうになってきたヒロに広島県民がまばらな拍手で応える。
「合ってる?よかったー、焦っちゃった」と、胸を擦りながら安堵するヒロ。かわいい。

終演後Twitterを見ていたが、ヒロの話したバターケーキ、広島県民でもどれのこと言ってるんだろうと、ピンときていない方が多く見受けられた。やはりメジャーではないのか?そんななかでも、この隠れた銘菓をご存じの方がおそらくこちらではなかろうかと紹介してくださっていた。別の情報によると、かなり早い時間に売り切れてしまうらしく、広島県民でも簡単には入手出来ないそう。なにかの折に広島へ立ち寄る際にはチャレンジしてみてはいかがだろうか。

「昨日はライブのあとホテルに直接帰ったので、夕飯もさっと食べて終わっちゃったから、今日このあと広島焼き…お好み焼きを食べるのすごく楽しみにしてます」
「え、お好み焼きって今日じゃなくね?明日じゃなかったっけ」
「あれ、そうだっけ。明日か。明日食べます!」

「次はこちらの、チャマが何話すのか気になっています」
「はじめに藤くんが言っていたけど、声が出せるようになったから藤くんが煽ってみんなにも声出してもらっていますが」
「うん、そうだな。俺煽ってっからな」
「そう、それを聞いて俺たちはすげー嬉しんだけど、藤くんなんか日本昔ばなしみたいにおかわり欲しがってるけど(Day1のMCで、藤くんが「みんなの声聞きたくておかわりしたい。日本昔ばなしに出てくる大盛りのご飯くらいちょうだい」という発言があったらしい)。にもかかわらず。それでは飽き足らず、みんなの声を、スマホに保存したいと思っていて、何てみんなで言おうか考えている…」

(両手の人差し指を、小さく、指揮棒のように動かして考えるようなジェスチャーをしながら)

「よし、みんないい?リズムはこう。1,2,3,4 1,2,3,4のリスムで」
チャマの手拍子に合わせてリスナーが手拍子をする
「待って!まだ早いから!まだ考えてるところだから勝手にやらないで!」
「ごめんな、距離感むずくて。こいつ繊細なところあるから」
「そう、俺繊細だからそうやって勝手にやられるとペース狂うから止めて!…そうね、こうしよう1,2のところでびー、ぜあ」

新しい~って思って感心していると

「それ昨日と同じだよね、いや、抑えてたんだけどさ、昨日と同じだな―って」
「もう!だからやめてよそういうの!」(長野Day1参照)
「いや、降りてきた結果、たまたま昨日と同じだったんだよな!そういうこともあるんだろうな」必死にフォローする藤くん
「そう!たまたま!たまたま一緒だっただけだから、そういうこと言うの止めて!」

気を取り直して「be,there,パン,パンでね」とリズムを確認すると客席から「広島って入れよー」という女性の声が挙がる

「ちょ、だから待ってって!勝手に喋らないで!…なに、君今「広島って入れよー」って言ったの?…じゃあどうやって入れるか、ちょっと考えるわ…よし、4で広島って入れよう。1,2,3,4 be,thre,パン,広島ね」
「1,2,3,4 be,thre,パン,広島て、それだいぶむずくねえか。4のタイミングで広島って」
「もう、なんでさっきからみんな勝手に手拍子したり俺の考えたことに文句言ったりして、そうやって俺のこと否定するの!?」
「いや、別に文句とかじゃなくて難くねえかなと思って…」笑う藤くん
「あ、これ別に否定されて怒ってるとか、そういうのじゃないからね、俺は今この状況を楽しんでるだけだから(笑)」

女性の声に対して「今広島っていれよーって言ったの?」って反応した瞬間に少しピリついた感あったので、チャマもしかして怒ったかなと、少し心配になったがフォローするチャマ。少し考えると「よし分かった」と代案を提案する

「be,there,広,島で行こう。そして男声と女声で分けよう。性別とかじゃなくてね、自分は男声っぽい声域だなって思う人は、1,2で「be,there」で、3,4は手拍子だけ。自分は女声っぽい音域だなって人は逆に3,4で「広,島」で。だから手拍子はずっとパンパンつづける感じで!」

「おお~」と驚嘆の声が上がる。藤くんも驚いていて、文句なしに「新しい」とコメント。男とか女とかではない、上のパート下のパートと区切る気遣いも見せるジェントルチャマ。

「もう練習とかはなしで行けると思うから、行くよ。1,2,3,4―――」

「さいくぅ(最高)ーーー!」
動画を撮り終えると改まって話し始める
「すごいねー…みんなの才能がさ、恐ろしい。僕長いこと音楽やって来て、もちろんたくさん練習とか勉強もしてきたんだけど、みんな一発で完璧にやってさ、さっきの、広島って入れよーっていってくれたひとも俺の意図を汲んで提案してくれててさ。その結果こういう、最高のグルーブを生んで、もうさ、天才じゃない?」

リスナーを称えるチャマ。ずっとツアーを追いかけてきたが、たしかに藤原birthdayソングに次ぐ最高のチャマパートだったと思う。
チャマが話し終えると「ベース、チャマです!」と藤くんが紹介。
するとすかさずチャマが続ける
「ボーカルギター」「おおー!」
「作詞作曲」「おおー!」
「いつもはシャツが多いけど、今日はTシャツ」「おおー?」
「あと…なんだ?小豆色のズボン」(笑)
「こいつが居なけりゃ始まらねえ!藤くーん!」「「藤くーん」」
「見たまんまを言ってくれてありがとな(笑)」

本日の服装を紹介された藤くんがヒデちゃんを振り返る。
「ヒデちゃんです。マイクを通さずに喋りたがります。」
「広島来られてうれしいー」
「みんなもっと別のも聴きたい人―?」

会場中から肯定の拍手が鳴り響く

「なんか別のも聴きたいってさ(笑)そういえば昨日、お前喋ってる最中後ろの方から「聞こえなーい」って言ってる人いたけど、それについてはどう思ってんの?」

開演前、Day1に参加した友人から前日の様子を聞いていたところ、おそらく仙台のババアと同じ人物ではないかと思われるオバサンが、また性懲りもなくずっときこえなーいと叫び続けていたとのことで、山犬案件。
やはりメンバーにもしっかり聞こえているのだな。迷惑なので本当止めてほしい。

「まあそれは仕方ないよね、それはその人が聞こえなかったんだから」
「こいつここ自分家だと思ってっから、マイク使わないのこいつのアイデンティティだったんだってさ(前日のMCで「27年間知らなかったわ、お前のマイク使わないそれ、お前のアイデンティティだったんだな」というくだりがあったとのこと)」

ヒデちゃんが開き直ったところで「じゃーまいくつかえばいーじゃん」と、小さな女の子の声が放たれた。
周囲のリスナーは「可愛い」と心を捕まれると同時に、身も蓋もない鋭い指摘にずっこけるメンバー。チャマはもともと花道に座っていたところ、手をたたき爆笑。藤くんとヒロも少女の声に顔を伏せて黙ってその場に座る。ただ一人残されたヒデちゃん(笑)
バツが悪そうに言い淀みながらも話を続ける。
「さっきのチャマの、bethere広島ってみんなで言うやつ、すごい良かった。なんか始まりそうだなって思った」
「おおー!!」と、ヒデちゃんに期待を込めたリスナーの歓声が挙がる
「でもなんも無かったから、もったいねーなと思って残念だった。別にいいんだけど。ありがとー!」
立ち上がりながら「こいつ本当に面白いな(笑)」と幼馴染の発言に笑うボーカル。
「ライブの進行上ヒデちゃんはこの後向こうのステージへ戻るので、もう一曲ここで付き合ってください」

「新世界」
広島アイラブユーだーぜー
「けっけっけっケンカの〜」が今回は「か・き・く・ケンカのゴールは仲直り〜」に変化。
ヒロの隣に来て歌いながらヒロの肩にポンっと手を乗せる藤くん

新世界延長戦
べいびーあいらぶゆーだーぜー
べいびーあいらぶゆーだーぜー
女の子だけで!べいびーあいらぶゆーだーぜー
男の子!べいびーあいらぶゆーだーぜー
もう一回男の子!べいびーあいらぶゆーだーぜー(オペラ風に)
「お、イケる口だね(笑)」
べいびーあいらぶゆーだーぜー
「…”じゃけ”って広島弁?合ってる?」と客席に確認する藤くん。
ベイビー・アイラブユーじゃーけー
「ありがとう、なんだか仲間に入れてもらえた気分がして嬉しいぜ」
べいびー!あいらぶゆーだーぜー!
べい!びー!あい!らぶ!ゆーだーぜ!(仙台day2に次ぐ、音が割れるほどの大ボリューム)
「ありがとよ!」

「SOUVENIR 」
ひさびさに正面からのステージを見ると改めてレーザーの演出がカッコいい。
ツアー前半と比べて藤原コミカルタイムのフリが小さくなっていることが少し残念

「窓の中から」
広島ね、20年くらい前かな、初めて来たんだ、ライブで。音楽を仕事にしていたから来ることができた。その時からずっと思っていた何かがあって、なんなのかわからないままずと胸の中にそれはあって、どんどん膨らんでいった。
これが一番の理由なんじゃないかって、君たちに会うためなんじゃないかって、そう思いながら27年ずっとやってきている。
そう思わせてくれた君が居たから出来た曲です。

仙台Day1のレポにて、Day1セトリにおける窓の中からの役割について触れたが、Day2セトリだってやっぱり仕事していましたこの超大型新人。
「Small World」で、関係のない誰かの歌う声でも一緒に笑ったら、誰にも気づけないくらいささやかな世界だろうと僕らのものになると歌い

「魔法の料理」で、言えないから連れてきた思いを唄にする。楽しみにして、でも覚悟してと告げて

「窓の中から」で、他の誰とも分かち合えないものを、同じように一人で歌う誰かと、ほんの一瞬だけだろう声を重ねて、とうとう見つける自分の唄

おそらく今歌詞を眺めながら感じている感動の1/3も伝えられていない自覚はあるが、私の表現力(説明力)が至らず申し訳ない。
ぜひお時間のある際に、歌詞にじっくり浸りながら、セトリの織りなすストーリーに耽っていただきたい。
もういくらでも物語が紡げる。なんて素敵なセトリなんだろうと感動している。セトリの解釈を肴に語り明かしたい。そんな気持ち。
いまさら言うまでもないが、それだけ長年普遍的に歌ってきたものがあるということ。
さすがは我らがBUMP OF CHICKEN

月虹
演奏後に藤くんとヒロが、音が鳴る(客席にも聞こえる)くらい強くグータッチしていて、ギタリスト同士の熱い意思疎通にときめく。
それと同時に「痛くないのかな…?」という無粋な疑問を持って心配になってしまう。

HAPPY
出会えてよかった、生まれてきてくれてありがとよ!!
会いに来てくれてありがとよ!!

藤原birthday公演の激アツ語りに満足してしまい、本日の語りがどんな感じだったか詳細を覚えられていないが、まぁ、大体仙台と同じようなこと言ってました←
やはり自分へ向けられたHappy Birthdayをそのままリスナーに返して来たあの日の熱量は大きかったと感じられ、果たしてファイナルが無事に越えてくることが出来るのかが少し不安ですらある。

ray
「四六時中じゃなくたって、本当はそう思っていなくたっていい!けど今日くらいはいいだろ!せっかく来たんだ、君の声できかせてくれ!」と、熱く呼びかけてくれたのだけれど、想いを伝えるのに一生懸命で、呼びかけが長くなりすぎてしまい「生きるのは最高だ」に間に合わず、僕たちの声で言うことが出来なかった(笑)
ちょっと藤くん、何やってんすか(笑)
演奏後にごめん!って、もう一回やっとくか!って、やり直し来るかなと思ったけど、何事もなかったように進んでいきました。
おい、ミスした時自己申告するタイプはどこ行った(仙台Day1参照)

supernova
手振るときにチャマをみてタイミング合わせようとするヒロくん可愛い。
チャマを見て合わせるから、振り返って客席に向いたときに結局振りのタイミングが逆になっちゃうヒロくん可愛い。
演奏はあんなにかっこいいのに、それ以外はとことん抜けてるおじさん可愛いぞ

アンコール
ヒデちゃんの左右挨拶戻りに藤くんとヒロがなにか話すと、二人揃って腰を落としてハイタッチのポーズ。
それを見たヒデちゃん、一瞬戸惑うも今度はしっかり目の前まで行くと、手に持ってたタオルを勢いよく下に叩きつけるように投げ捨て、藤くんとヒロに交互に両手で、強めにハイタッチを2回ほど行いドラムへと帰っていく。
今回は無事にハイタッチしてもらえてご満悦な藤くん(仙台Day2参照)
「ヒデちゃん俺とヒロがこうやって待ってたから、慌ててたね(笑)」

メンバーが楽器を用意する様子を固唾を飲んで見守る。
「embraceは嫌だembraceは嫌だembraceは嫌だ」と手を組んで祈りを捧げる。

ハリーポッターと賢者の石

そして聞こえてきたのはドコドコというドラムの音。
やった!embraceじゃない!
始めはなんの曲か把握できなかったが、藤くんが歌い始めて「ホリデイ」だったと認識できた。
ライブアレンジ本当にかっこよすぎる。
ライブver.での再録アルバム作りませんか?
テンション高め癖強め感情盛々でお願いします!

5/3は祝日で前回聞いた初回公演の2/11も祝日だった。
おそらく狙ったのだろう。
ツアーが始まる前に散々聴きたいけどやらないだろうな〜と言っていた曲の一つ。もう一度くらい聴けないかなと思っていたのでこれはかなり嬉しい選曲だった。

「もう一曲やってもいい?」と言って二曲目の準備をする。
ここでのガラスのブルースは既定路線。
Day2で、翌日休日だし、今日のテンションだったらwアンコールやってくれないかなー、ワンチャン「メーデー」とか、それか本ツアーでまだ一回しかやってない「カルマ」とかいいなーなどと思っていたところ、聴き馴染みのあるメロディーが耳に飛び込んできた。

en.2曲目「embrace」
どうしてだよおおおおおおおおおおお!!!
お前、日替わり枠やろがい!なにちょっと遅れて来てやがんだコラ!それどころか2曲目に来なかったってことは次「ガラスのブルース」確定じゃんか、何しれっとWアンコール曲への一縷の望みも潰してくれてんだ!どうせやるんであっても、せめて希望くらいは持たせてくれ!!
どんだけ気に入ってるんすか、このツアーで抱きすぎだろ藤原基央!!さてはこいつファイナルまで連れ行く気だな!?
どうしよう、終演後に鉄パイプ持ってBUMP OF CHICKEN殴りに行かなきゃ…

「帰りの電車とか、早く帰らなきゃいけないヤツもいるかもしれないけどもう一曲やってもいいか?ごめんな、歌いたいんだ」

en.3「ガラスのブルース」
ずっとずっと歌ってきたよ ずっとずっと歌っていくよ だから君に会えたよ
この歌詞変え本当に好き。このバージョンで再録ver.リリースしてほしい

アンコール三曲歌い終わり、メンバーが手を振りお辞儀をして捌けていく。
ヒロが一言、「バイバイ」だか「またね」だったか言って捌ける際、藤くんとマイクの間を横切って行って、藤くんが「おい(笑)」みたいに笑っていた。

今までもやっていたのか、気づかなかったのだが、ヒデちゃんが最後の挨拶をする際、立ち上がって両手を上げて挨拶するが、この日はドラムセットの椅子の上に立ち上がって挨拶をしていて、降りる際はスタッフに手を添えてもらって降りていた。
そんな不安定で危なっかしい所に立って!と、子供であれば確実に親から怒られるような感じ。今回だけ静かにテンションが高まって上ったのか、いつもやっていたのか定かではないが、おじさんがバランス崩してズッコケないかハラハラして心臓に悪いので、どうか別の方法をご検討いただけないだろうか。

いつもは深々とお辞儀をして、何も言わずに捌けていくチャマなのだがこの日は捌けていく前に、最後マイクの前に立った。
「ツアーも残り二箇所です。北海道から福岡まで全国回ってきて、徳島とか広島とか久しぶりの場所や長野みたいな初めての場所にも行けて。この楽しかったツアーがあと少しで終わってしまうのはすごく寂しいけど、僕たちが今日楽しいと感じたのと同じように、みんなも楽しんでくれていたら嬉しいです。
ファイナルまで僕ら全力で駆け抜けていくので、残りの公演も、行ってきます!」

このツアーでチャマは、以前のような明るい表情や調子のよいトークが復活して、嬉しく思っていたが、今日は特に、出っ張りMCでのトークといい、自分の気持を話してくれていると感じる。
ツアーが折り返した辺りで体調不良を理由に何週か続けてPONTSUKA!を休んでいたり、少し前からTwitterでも弱っているような投稿が続いていたため、ツアーの疲れが出たのかと心配していたが、それだけではない、何か心境の変化を及ぼすような出来事でもあったのだろうか。
ただ単にツアーの終わりが見えてきてセンチになっているだけであれば良いのだが、我らがお調子者の改まっての発言に少し心配になった。
どうか晴れやかな気持ちで、心健やかに過ごしていってくれ。

メンバーが全員捌けてのラストMC
今ね、スタジオ入ってて、曲を書いてるんだ。まだ完成していないんだけどね。昨日スタジオに入ったときにAメロとBメロまではできて―――。

(出来ている部分だけでも聴かせろと、拍手が響く)

まだできてない曲の話なのに拍手もらってごめんな(笑)
曲作りって孤独で、昼の一時とかにスタジオ入ったのに気付いたら夜の九時だったりすることもあって、そういうとき、これは結構しんどいぞって思うんだ。だけど、この曲が書けたらまた君たちに会うことが出来るんだって、俺はちゃんとこの景色を思い出して、頑張れる。作業を続けられる。本当にどうもありがとう。

このツアーでは俺みんなのことすげー煽ったりしてっけど、昔の藤原は手拍子とか一緒に歌ったりはしなかったって言う人が居て、まあそれは愛ゆえなんだけどさ(大阪Day1、徳島参照)。
しょうがねえじゃん、そういう曲昔は書いて来なかったんだから。昔の俺はみんなでいぇーいって歌う曲なんか作れなかった。
だって知らなかったんだ。バンドやってたら、俺が歌ったらみんながこんなに返してくれるなんて、知らなかったんだ。仕事として音楽をやるようになって初めて知ったんだ。
だからそういう曲は書いてこなかったんだけど、君たちが、こういう光景を見せてくれたから、俺は、音楽をやることで、こんなに人と繋がれるってことを知った。なんて素晴らしいことなんだろうって、知ることができた。
分かるでしょ?みんなが教えてくれたんだ。君が居たから書けた曲が、今ではたくさんあります。
今日歌った「窓の中から」という曲もそうです。君がちゃんと側に居てくれたからできた曲です。
本当にどうもありがとう!

また会おう、元気じゃなくてもいいからさ。
家帰ったらお風呂入って暖かくして寝てね、おやすみ、ばいばい、またね。

終演
なぜか広島会場は規制退場がなく、バラバラと退場。
また、どの会場でも終演後のフォトスポットといえば長蛇の列となるのがお決まりだが、この日はすぐに人が居なくなってしまった。
ツアー終盤だから皆さんもうフォト撮り切って満足していらっしゃる…?
なにかと特殊な会場でした。

チャマも話してくれたがツアーも残り2箇所4公演を残すのみとなり、長かった私のbe thereもとうとうツアーファイナルのたまアリDay2で最後である。
毎週のように全国飛び回り、桜前線とともにBUMPを追っかけた日々も終わりを迎えるのかと思うと寂しい気持ちと同時に、辛い仕事もライブがあればこそ耐えられたのに、来月から何を支えに生きていけばいいんだ…生きるのが最高だと思える日が来るのだろうか…と、憂鬱な気分になる。
ツアーを終える前から既にその先の日々を憂いて気が沈んでしまうが、ツアーファイナル。スタートから終わりまで見守ってきたツアーの集大成を楽しみしたい。

追記
BUMP OF CHICKEN official siteが、be there tourが幕を閉じる5/28(日)21時までメンテナンスに入りました。
待機画面はこんなに可愛いです。
どうやら生きるのは最高だと思える日々はまだまだ続きそうです。

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