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曖昧さの中にこそ、挑戦の価値がある
こんにちは、株式会社アトラエの松本です。組織力向上プラットフォームWevoxのSurveyチームにてPMを担当しております。
早いもので、次の4月で社会人になって5年が経過し、6年目を迎えることになります。気付けば「若手」と呼ばれる世代から、少しずつ「中堅世代」に突入してきたのかなと感じています。
嬉しいことに、今年もたくさんの素敵な仲間が増えました。オフィスも増床しどんどん挑戦の幅が広がっていく中で改めて、機動力が高く柔軟な組織で在るために大事だなと思った「きづき」を書きます。
ラベルを貼らない強さ
組織全体の力を存分に発揮したいのであれば、ロールや役割、ラベルに囚われてはいけないと思います。ラベルを貼った瞬間、壁ができてしまうのです。私たちは、自分も他人も、すぐに何者かに当てはめたがります。セールス、サクセス、サポート、マーケ、エンジニア。これらの役割は便利な反面、可能性を狭めてしまうことがあります。
もちろんスポーツのポジションと同じような概念なので必要なことだとも思っています。ですが、固執してはいけないと思っています。「各々が垣根を超え、自分の役割以上の仕事に挑戦する。」それが、一つの理想的な組織像だと考えています。役割で求められている責務を全うすることは大前提ですが役割を超え、肩書きに縛られず、すべての人がビジネスマンであり、クリエーターであり、アーティストである組織。それこそがカッコいいと思います。そして、それが社会に、より大きな貢献を果たす組織の原動力になると思います。
中途半端を恐れない
私たちは、ときに「中途半端」であることを恐れます。年相応のポジションへの憧れ、ライフステージの変化、何か明確な考えを持ち強くあることが求められる社会では、中途半端や曖昧さはネガティブな印象を持たれがちです。でも私は、そこにこそ価値があると思っています。
中途半端であるからこそ、試行錯誤ができ、自由に方向転換できる。それは、一部の天才を除いた持たざる者たちが「何者にでもなれる」ための余白だと思います。
自分自身が今以上にアトラエに貢献していくかを考えたときに、こうした「中途半端さ」や「ゆらぎ」を楽しみ続けることが重要なのかと思います。プロジェクトが揺れることや、”やりたいこと”と”やれること”の間で迷うことは日常茶飯事です。しかし、その中でこそ、新しい挑戦の種が見つかり、自分自身と組織を強くしていくためのポジティブな機会だと思います。
私自身、まだまだ弱く自分のコンディションでパフォーマンスが低下してしまい、取り組む物事の難易度が上がると中々ペースを掴めないことも少なくありません。毎日ブレブレにブレてますww
しかし、急に強さを手に入れることも難易度が高いイシューを解決できるようにはならないですし、永遠のテーマだとも思っています。
大切なのは明確な答えがない中でも、手探りな中でも状況を楽しみながら「一歩進んで二歩下がる」をなるべく早いスピードで繰り返すことだと思います。その曖昧さを楽しみながら動き続けることで、結果的に大きな成果に繋がる確率を上げることができると考えています。
何者にでもなれるが、何者にもならない
なんだかそれっぽい見出しですねw
要は役割に固執することがないように心掛けたいなと思っています。
アトラエは自社のことを「自律分散型組織」「サッカー型組織」なんて表現することもあります。ただ、急激な組織拡大に伴い各々の理想的な自律が間に合わず、組織全体の機動力の鈍化を感じることがあります。そんな状況下にいると、ふと「役割は固定したほうがやりやすい?」という考えがよぎります。現時点での答えは圧倒的にノーです。
楽をしたらだめなんです。監督の顔色を伺って、ベンチからの指示通り動いてワールドカップを優勝した国がないのと同じで、コトに向かう上で役割に固執した時点でそのチーム・組織は危うい状態です。「DFだからゴールを決めるな」「FWだから守備はしなくて良い」そんなことないですよね。大袈裟ですが、チャンスがあればGKであってもゴールに向かって飛び出していく、FWが泥臭く前線で守備をして、DFが特大ミドルシュートを打ち込んだって良いんです。メンバー一人ひとりが役割を超え、柔軟にコトが進むために仕事を見つけ積極的に関わることが何よりも重要だと思います。
「営業だから既存顧客のことは知らない」
「サクセスはオプションだけを売れば良い」
「サポートはプロダクトの運営だけをやればいい」
「エンジニアだから技術力を上げるのみ」
なんてことは一切ありません。一人ひとりが視野を広げ、視座を高くすることで組織はより自由に、新たな価値を生み出すことができています。この流れを止めることなく、全員が「社会にどう貢献するか」を考えながら働ける環境を自分たちで創り続けることが大事です。
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ゆらぎを楽しむ挑戦
曖昧さや中途半端さの中に身を置くのは、簡単ではありません。でも、それを楽しむ姿勢こそが、成長と挑戦を続けるための鍵だと思います。すべてが明確に見えている必要はありませんし、そんな日は来ないとも思います。迷いながら行動し、試行錯誤を続けることで、新しい道が見えてくるはず。
「中途半端であることを楽しむ」ことは、決して楽な道ではありません。それでも、それができたとき、自分にもチームにも新しい可能性が広がるのではないでしょうか。何者であるかなどラベルや役割に縛られず、曖昧さやゆらぎを楽しむ。その姿勢こそが、我々が我々で在り続け、働きがいのある会社を全員で創っていく鍵だと信じています。
挑戦を続けるために
中途半端で、とりとめもなくさまよっている。それでも貪欲に、生真面目に挑戦し続ける。どれだけ変化があろうとも、この姿勢だけは忘れずに生きていきたいなと思います。
小さな成功に満足せず、未来の社会に貢献できるアトラエを創るために、2025年も挑み続けます。
特に、「自分のプレーヤーとしての成長」と「仲間の力と時間を使って成果を出すこと」という2つのテーマを胸に、より一層行動していきたいと思います。そのために、以下の3つを意識しながら日々の仕事に取り組んでいきます。
自分の枠を超える意識
「いや、自分に〇〇はできないので、、、やったことないので、、、」という考えを捨てること。自分のスキルや役割に縛られず、小さな一歩でもアクションをしながら自ら機会を創り、必要な能力に関しては全力で身につける。常にそれぞれの目線から会社の成長に何が必要なのかを考える
「コト」に向き合うときにスタンスや表現を使い分ける。力を入れすぎず、その時チームに必要なピースとして自分のはめ方を身に着けていく。社会への大義を持つ
「この仕事がどのように社会に影響を与えるのか?」という視点を持ち続けること。これまで社会から受けた恩を自らのアイディアによって少しでも返していけるよう一日一日を過ごしたい。
これらを実践しながら、迷い、試行錯誤する中でも挑戦を楽しむ姿勢を大切にしたいと思います。すべてが明確に見える必要はありません。むしろ、曖昧な状況を受け入れ、前に進むことで、新しい道が開けると信じています。2025年もその挑戦を続けながら、働きがいのある会社を創り続ける道を模索していきます。
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